自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

街道が終わる日

2021年12月30日 22時51分26秒 | おしごと日記

この12月で
大好きだった番組「世界の街道をゆく」が終わってしまった



私が初めてこの番組を作ったのは
2010年の夏

それまで
番組を立ち上げた超先輩Dが1人でやっていたが
手が回らなくなり 私が加わることになったのだった


天才ディレクターの番組に B班として入るのは
かなりのプレッシャーだった
どうしたって比較されるから


やってみて ダメなら仕方ない
とにかく夢中で全力でやったら
1度で卒業とならずに済んだ





3回目のロケで行ったカンボジア


初めてのアジア体験で 衝撃だらけだった





4回目に行った中国
黄河のほとりで物思いにふける私(笑)


ちなみにどんなロケでも
サイクルジャージが基本です





左側通行なのか
右側通行なのか
わからん(笑)





赤壁近くの道教寺院で
おみくじを引いた

道士の暮らしは まさに清貧
死ぬまでにもう一度行きたい場所になった





ロシア 古都ノブゴロド





教会の撮影は楽しみの一つ
どんな小さな教会に入っても
何か物語があった





中国で食べたザリガニ

意外に美味しかったですよ





最後のロケとなってしまった
アゼルバイジャン共和国





タクシーに乗ったら
「まず最初に〇〇に寄らせてくれ」
と言われ 向かったのが
ガソリンをペットボトルで売ってる人物のところ


運転手は 数リットルだけ買って
空っぽのタンクに注ぎ込んだ
貧しくて ガソリンを十分に入れておけないのと
ガソリンが入っていると 盗まれることもあるらしい


向かったのは20キロ先の湖で
乗っていたのはポンコツで燃費の悪いソ連製のLADA
果たして帰りは無事に戻れたのだろうか…





コーカサス山脈 標高3000mの地
ついに世界の果てに来たと思った





「世界の果て」にも 花が可憐に咲いていた
それが不思議で不思議で
ずっと花を眺めていたっけ


最後にもう一度
街道ロケに行きたかったが
番組が始まって12年目の今年
旅は終わりを告げた


番組はいつか終わるもので
それも突然終わるもので
チャリダーも いつ終わっても良いように
全力で作っていこうと思った






㊙︎コーチのトレーニング開始。

2021年12月28日 01時20分22秒 | 自転車
チャリダーかるた旅in群馬
ご覧いただきありがとうございました


かるた旅は ものすごい労力がかかっていて
あまりに大変すぎて「2度とやるもんか」と思うのだが
完成すると「もう一回やっても良いかな」と思ってしまう

そしてまた作り出すと「2度とやりたくない」と思うのだ(笑)

1日中大雨だったし…


文化好きの方には響いたのではないかと
信じます(笑)


番組最後に出て来た「すき焼き」
ぜひ下仁田へ行ったら召し上がってください
上州牛と下仁田ネギの組み合わせは最高です
都内では考えられない値段でいただけます

でもさらなるオススメは「豚すき焼き」
下仁田のすき焼き専門店でいただけます
価格が恐ろしくリーズナブルで
感動カニばさみ間違いなし




ちなみに次回(1月8日)放送の「坂バカ部」は
チャリダー史上「ある意味」最高だと思うので
ぜひごらんください
彼らは真剣にやってるので 笑っちゃいけないとは思うのだが…
抱腹絶倒です(笑)





さて
ますます寒くなってきて
家から出たくない気持ちも盛り上がって来ましたが
沖縄まであと11ヶ月
ボヤボヤしちゃあいられない





こんな時は 新しいウェアを買うと良い


今回買ったのは Cafe du cyclisteのロングビブと
パーカー風ロングスリーブ
そしてレインジャケット





ロングビブには太もも左右にポケット付き
これはRaphaが始めたアイデアだが とにかく便利
そしてリフレクターがかっこいい
気温0度でも寒くないし 膝の曲げ伸ばしもグッド
かなり気に入ったぞ





レインジャケットもかなり優秀
豪雨でも大丈夫な防水・防風で
通気性もちゃんとある
雨じゃなくても 普段から着られる


さらにこの生地をよく見ると




細かいストライプが
どことなく柔らかい色味を出している



着るだけでテンション上がってしまい
この冬一番の寒さの中
コーチにロングのメニューを作ってもらい 行ってきた





走るのは100km 4時間
基本的に180W以下のLSD(ゆっくり長時間)で
途中1本 20分250Wをケイデンス(1分間のペダル回転数)60で


これまでのメニューを ケイデンス110で走ったデータを見て
コーチは高ケイデンスのメニューは重要ではないと思ったみたい

自分的には トルクがかけられない弱みを改善していきたい





道がなくなった(笑)





大平山に来て 全力10分走をやらないなんて
初めてかもしれない




栃木市あたりで美味しい店を知ってる方
どうか教えてください
なんの店でもOKです

ぶらさげニンジン顛末記。

2021年12月18日 22時37分03秒 | 自転車



ここ1年 モチベーションはだだ下がり
どうにかならないものかと考えた


そういえば 五郎さんに見られていると
いつもは出ないパワーがスパッと出たりする
モチベーションアップには人に見られるのが1番
という答えに行き着いた





そこで9月に 小林マリノ選手らがやってる
「カメレオン」というコーチングに申し込んだ
毎日の練習メニュー つまり目の前のニンジンがぶら下がれば
やる気になるだろうし
マリノ選手を応援したい気持ちもあった


9月の末に ヒゲちゃんという愛称のコーチから連絡が来て
(マリノ選手はアドバイザー的な立場らしい)
10月にお試しでやってみることになったが
忙しすぎて メニューをやれたのは2日だけ(笑)
もう少し続けてみたいと 11月以降も申し込んだ


すると 11月の2週目で
突然メニューが来なくなった

調べてみたら 月謝の振込がうまくいっていなかった
慌てて締め切り4日遅れで月謝の16,500円を振り込み
すみませんとメッセージした


が それっきり
メニューが届くことはなかった






一体何がどうしたのか…


「振り込み遅れてすみません」と一緒に
メニューの「目的」を教えてほしいと書いたのが
面倒だと思われたのか?


何かダメな理由があるなら
それを教えて欲しかったのだが
仕方ないので12月は更新しない旨を連絡したら
「短い間ですがありがとうございました」とだけ返事が来た


個人経営のビジネスなんて
こんなものかも知れないし
値段が安い(通常は3万円からが相場)から仕方ないのかも知れないが
モヤモヤする幕切れだった






そして ニンジンが無くなってしまった(笑)



もう強くなることなんて求めるのを止めようかと思ったが
こんなチンケな出来事のせいで あとで後悔するのは嫌だ



コーチで知り合いなのは 日本代表コーチの柿木さんか
数々の日本チャンピオンを育てている中田尚志コーチだが
番組でコーチングを見て来たので
新しい世界に飛び出すワクワク感が無い


どうしたものかと思っていたら
ひょんなことから知り合ったプロ選手が
「僕のやり方なら教えられますよ」と言うではないか


お金を払うと申し出たが プロのコーチではないので
お金をもらわないことと 名前は伏せることが条件と言われた



なので 名前はお教えできませんが
実績は申し分ないし データ分析も半端じゃなく素晴らしかった




↑私のパワーの時間別評価(Treaning Peaksより)
 1分は「国内プロ級」5分は「素晴らしい」他は「まあまあ」



秘密のプロの電話会談&データ分析によって
今まで考えもしなかったことが次々と明るみになった

・私の脚質は「パンチャー」
・1分以内のパワーはこれ以上あげてもそんなに有効ではない
・パワーの上限を上げるためのトレーニングしかして来なかったので
 その他の能力が伸びしろありまくり

色々と かなりショックだった(笑)


まずは自分が「パンチャー」と言われたこと
やっぱり坂好きとしては「クライマー」と言われたかった
まあ自分が違うことは薄々感じてはいたが(笑)


それから パワーの数字からすれば
沖縄でラストまで残れる数字だが
ペダリング ポジション 回復力 補給力 などなど
様々な能力が足りてないのだそうで
やればかなり強くなれると言ってくれた

(やればね…)


つまり私が勝てるレースは
1分のレースだけだった(笑)



ただ 秘密のプロが
私のパワーを聞いて「え?」と驚いて5秒ぐらい無言になったのが
ちょっとだけ嬉しかった
FTP200Wぐらいだと思っていたらしい
(彼とは一緒に走ったことが無い)


きっと私は この瞬間のためだけに
パワートレーニングをして来たに違いない(笑)



てな訳で
2年ぶりにワクワクしている
トレーニングが楽しみで仕方ないのである

お豆腐通信。

2021年12月17日 01時33分32秒 | 茂山家
私の仕事場は 都内各所に散らばっていて
編集室やスタジオなど 毎日違う場所に通っている


久々に会社に寄ってみると
デスクの上のサイクルウェアの山の上に
見覚えのある字で書かれた封書があった





見るとほっこりして
笑顔になってしまう文字


茂山宗彦くん(以下もっちゃん)の字だ


しかもどうやら 今までに無いくらい
丁寧に宛名を書いてある
これは何か 大事なものが送られてきたに違いない


封を開けると 入っていたのはこれ





お豆腐通信 と言っても
豆腐屋の新聞ではない

茂山狂言会が発行しているファンクラブ会報のようなもので
「お豆腐」とは 狂言を豆腐のように身近にあるものにしたいという
思いが込められていたんだった気がする


長い付き合いなのに 私は初めて見たが
かなり内容が充実していて
こういった会報にありがちな 内輪ウケに終始せず
読み応えがあった


なぜこれが 丁寧に送られてきたかというと
理由はこれだった





そういえばちょっと前に
「お前のこと書いてもエエか?」
と聞かれて
「好きに書いてくれ」と答えたんだった

「書けたらチェックしてくれるか」と聞かれたが
もっちゃんと私の関係に チェックはいらないだろうと思い
「そんなものはいらん 好きに書いてくれ」と答えた


…答えたものの ちょっと心配だった(笑)


が そんなものは杞憂だった



書かれていたのは 簡単にいえば
「林は面白くてアホですごいやつだ」
という内容(笑)

ロケの裏話などが書かれているのを読んでいたら
あるところまで読んで 息を飲んだ


「十年以上も前にダイスケに取材を受けていなかったら、今の俺はないと思う。
 逆に言えばダイスケは俺に出会わなければもっともっと出世していたかも知れない。
 互いに久しぶりに会う時は緊張する…
 たぶんボーっと生きてるから恥ずかしいのかも知れん。
 ただ誰よりも考えて番組を制作している熱くて天才的な人とは思ってた。
 そしてちょっと悔しいとも思ってた。」

………

私はまるで 気持ちが遠くへと飛ばされていくようだった
嬉しかったのには違いないのだが
何か永遠に触れたような気がしたのだ



生まれてきてよかったな と思った
そして もういつ死んでも良いな とも思った

山口へ その2。

2021年12月11日 02時58分57秒 | 自転車



2度寝して 起きたら8時だった


人んちで2度寝するとは
太い野郎だ(笑)




五穀米と野菜たっぷりの朝食をいただき
真悟ちゃんが握ってくれたおにぎりを持って出発



行き先は「マーボン美容室」だという





連れてこられたのは
思いっきり山道(笑)


何でここが美容室?





ロードバイクでスイスイ上っていく真悟


以前はこの山道の途中に
グーグルマップの間違いで美容室がマーキングされていて
何があるのかと来たことがあるらしい


真悟ちゃんのライドは いつもそんな感じで
家から半径50キロ圏内の道は 全て知り尽くしていた
ちょっと脇道があると「そこは行き止まりです」
「そこはさっきの道につながります」という情報が出て来る
きっと心が冒険家なのだ




オフロードは10分ほどの距離
「こんな感じで良かったですか?」と
バッチリ色々分かって お手頃に楽しめた
グラベルロードは良くできていて
フレア(下側が広がっている)ハンドルは便利だったし
40Cの太いタイヤは安心感が違った
舗装路を走ると少ししんどいけど
番組の「マウンテンバイク同好会」ぐらいの道なら
これで行けそうだ




真悟ちゃんは普通のロードバイクで危なげなく走りきった
私は2度足をついてしまった
もっとオフロードを走って 私も上手になりたい






元首相の安部家の墓があるというので
行ってみた





道は立派だったが
墓石は普通の大きさだった



墓石に 父と祖父の功績が
何行にもわたって掘られていた



権力者というのは
なんなのだろうか
人々がすり寄ってくるのが快感なのか
自分の意のままに決まりを作れるのが楽しいのか



私は自分が権力を持ってはいけない人だと思っている
権力を持つと いらんプライドが心を支配してくる
そして自分よりも弱者と認識している人に対して
優しくできなくなる


私は権力と遠いところに
自分の身を置いていたい






長門市の北 向津具半島へ


「向津具」は「むかつく」と読むらしい


かつてここは「向国(むかつくに)」「向津(むこうつ)」と呼ばれていて
それが転化し 「向津具(むかつく)」になったようだ








山肌を切り開いた 小ぶりな水田と
小さな入江や漁村が交互に現れる





平坦な道はほんのわずかで
あとは激坂だらけ
最低200Wないと進まない(笑)





点々とある棚田
いつ切り開かれたのだろう
意外と明治以降なのかもしれない


半分は草地になっていた
おそらく10年後には山に埋もれてしまう田んぼもあるだろう





走りながらの会話は良い


何のわだかまりもなく
いろんな話をした
トレーニングの話
出会った人の話
どうやって生きて来たか
そしてこれからどう生きていくのか



無言の時間は
風の音が埋めてくれる





吉田松陰も絶景を楽しんだという
川尻岬


寒かった(笑)





最後は懐かしい場所へ





5年ぐらい前だったか
番組で 地元チームとヒルクライムをやった場所



一本全力で走ろうか迷ったが
今の自分には必要ない気がして やめた






目の前のハーブ園でとれたミントで作った
お茶を売っていた


香りが濃くて 美味しかった






自走で空港まで戻ろうと思っていたが
真悟ちゃんが 車で2時間かけて送ってくれた
何ということだ
何の打算もなく 他人にこれほど親切にしてくれる人がいる
驚きと喜びをお土産に 東京へ戻った



腹が減っていたのを思い出し
夕食は空港で買った「しじみバター醤油せんべい」

オススメです★



山口へ。

2021年12月07日 20時22分49秒 | 自転車



鬼のような仕事の波にわずかな隙を見つけた


とにかく何もかもから逃げたくて
どこかのイベントにでも出ようかと探したが
手頃なイベントが見つからず
白石真悟ちゃんに助けを求めた


突然の連絡だったが
受け入れてくれるというので
飛行機をとって萩石見空港へ向かった





空港にはサイクルステーションという着替え部屋があり
空気入れなども借りられる


しかし





輪行グッズの預け先は
この小さなコインロッカーのみ
今回はぎゅうぎゅうに詰め込んだが
輪行箱だったらアウトだった


輪行グッズを預かってくれるシステムがあったら
最強なのになあ








さて
今回の楽しみは グラベルバイクで走ること

グラベルの何が面白いのか?
グラベルバイクはなぜこのような仕立てなのか?
体感しないと分からない



午前10時 空港を出発
真悟ちゃんも萩からこちらに向かってくれてるらしい
果たして無事に合流できるのか…






のんびり走る
パワーメーターは付いていない
土手を走って行き止まり
脇道をそれて行き止まり
自販機すらも無い農道


初めて走る道というのは 心細くて良い






37キロ地点
誰もいない道に 突然真悟ちゃんが現れた
とてつもない嬉しさだ


選ぶ道が少ないので
無事に合流できた
ここからは真悟ちゃんの着き位置で走らせてもらう(笑)




42キロ地点
「佐々木小次郎の墓」という看板が目にはいる

なぜここに佐々木小次郎の墓が?


矢印の方向を見ると
自転車では絶対走らないような山道だった
しかし 躊躇なくロードバイクで走っていく真悟(笑)

私はグラベルバイクでも2度コケそうになった
オフロード出身者のバイクコントロールは半端じゃない
見とれるほど美しく優雅に乗りこなす





山道を300mほど上がると
その墓はあった





巌流島で宮本武蔵に敗れた佐々木小次郎
この地に葬られたのは その遺髪だ


ここは隠れキリシタンが多く暮らした場所で
聖母を模した地蔵など 当時を忍ばせるものが多く遺っている
小次郎の妻もキリシタンで この地に流れ着き
小次郎の墓を建てたという


隠れキリシタンの歴史は 想像を絶する苦しみの歴史
このエリアをもう少し丹念に巡ってみたいと思い
墓を後にした





すぐそばの湧き水は 柔らかい味で
とても美味しかった




バイクを交換

真悟ちゃんと私のサイズは 完璧にピッタリで
全く違和感なく乗れるのだ





コンポは話題の新型デュラエース
真悟ちゃんも開発に携わっていたらしい


感想は…


素晴らしすぎた


変速がびっくりするぐらい速い上に
音がとても静かだ
インプレによくある「踏みながら変速できる」というのは
さすがに違和感ナシというわけにはいかなかったが
とにかく意のままに変速した


ここには書かないが 様々な新技術を開発し
考え抜かれ テストし尽くされた結晶がここにある
これを作る日本人 シマノという会社は凄いと思った


そしてシマノのコンポで 初めて「楽しい」と思えた


あえて言うと シフトボタンのクリック感が
もっと「カチッ!」と行って欲しかったが
なぜこの「ポチ」というクリック感にしたかは聞き忘れた(笑) 


ちなみに 私のグラベルバイクのコンポは
SRAM FORCE eTap
値段はそれほど変わらないのに
新型デュラの5倍ぐらい変速時間がかかる(笑)
真悟ちゃんは「これはオモチャですね」と笑っていた


悔しいが その通りだ…
SRAM社は よくこれで
上から2番目のグレードとして売り出したなあ…



ちなみにホイールも新型デュラの50mmハイト
これも良かった
ROVALがダメになったら BORA ULTRAでも買おうかと思っていたが
これなら半値で買えるデュラエースでいいな





萩市 仏光寺
山門があまりに素敵で
写真を撮り忘れた





本堂も風情があって
中には素晴らしい仁王像がある
作りからすると 江戸時代の作か





左は毛利家の「一品」の家紋
右は毛利家のもう一つの家紋「沢瀉(おもだか)」に似てはいるが
ちょっと違う
毛利家の一門待遇の家のものだろうか

などなど歴史マニアの私は
興奮しまくりピンコ立ち


真悟ちゃんは 歴史には全然興味なく
興奮する私をニコニコ見ていた






2時間に1本の山陰線の踏切に引っかかるという強運


75km 4時間の旅
気持ち良いペースで
のんびり秋の日差しを楽しんだ






そして夢の時間がやってきた





前から入ってみたかった
白石家にある ドラム缶風呂に入れてもらった





ドラム缶から見えるのは
空一面に広がる木の葉たち






いつのまにか来ていたギャラリーの面前で
素っ裸でドラム缶に出入りした(笑)



ちなみにドラム缶というのは意外に高価で
このステンレス製は5万円ぐらいするらしい




突然の来客に
自走で数十キロ迎えに来てくれて
相手が望む道を案内し
火を焚いてドラム缶の湯を沸かし
食事まで出してくれる


白石真悟という男は
なんと見上げた人間だろうか
私にだけ特別にしているのではなく
誰にでもこうして 世話を焼いてくれるのだ


勝負に貪欲で 一見自分のことばかり考えてそうなのに
これだけ他人のために世話を焼ける
これまで出会った人の中で 永六輔さんの印象に近いかな などと考えながら
長くドラム缶に浸かっていた






夜は 2年ぶりのビールを飲んだ


速攻で酔っ払って 爆睡




つづく★

大笑い。

2021年12月01日 09時47分21秒 | チャリダー★
NHKの「視点・論点」という番組との出会いは
30年以上前になる


高校受験を前にして 社会情勢などを知るためにと
見始めたのだが
あまりに難しくて ちんぷんかんぷんで
面白くない上に ちっとも勉強にならなかった



一体誰がどんな目的で
この番組をやっているのか ずっと謎に思っていたが
今回のことで それがますます分からなくなった





なんとイノッチが出演したのだ(笑)


お題は「なぜ坂を上るのか」


他の回は 経済や医療など
世界の情勢を説くようなお題が並ぶなかで
いったい何を喋るのか


イノッチをこの番組にぶっこんだ
担当者の天才ぶりにも驚嘆したが
とにかく心配で仕方なかった
NHKプラスで視聴し始める時も
ドキドキした




しかし 結果的には
超面白かった(笑)



わずか10分間だったが
名言のオンパレードで

もっとも驚いたのは
「いろは坂のように 心癒やされる生易しい坂ばかりではありません」
と話題を展開するところ
いろは坂を「すごい坂だなあ」と思って見ていた視聴者は
完全にこのアタックで置いていかれたはずだ(笑)



真面目に語るイノッチを見ながら
10分間ゲラゲラ笑ってしまった

そして最後は チャリダーでいろんな人に出会ってきたからこそ語れる
人情に訴える話で締められた


ある意味傑作です
まだNHKプラスで無料視聴できますので
ぜひお笑いください(笑)