この12月で
大好きだった番組「世界の街道をゆく」が終わってしまった
私が初めてこの番組を作ったのは
2010年の夏
それまで
番組を立ち上げた超先輩Dが1人でやっていたが
手が回らなくなり 私が加わることになったのだった
天才ディレクターの番組に B班として入るのは
かなりのプレッシャーだった
どうしたって比較されるから
やってみて ダメなら仕方ない
とにかく夢中で全力でやったら
1度で卒業とならずに済んだ
3回目のロケで行ったカンボジア
初めてのアジア体験で 衝撃だらけだった
4回目に行った中国
黄河のほとりで物思いにふける私(笑)
ちなみにどんなロケでも
サイクルジャージが基本です
左側通行なのか
右側通行なのか
わからん(笑)
赤壁近くの道教寺院で
おみくじを引いた
道士の暮らしは まさに清貧
死ぬまでにもう一度行きたい場所になった
ロシア 古都ノブゴロド
教会の撮影は楽しみの一つ
どんな小さな教会に入っても
何か物語があった
中国で食べたザリガニ
意外に美味しかったですよ
最後のロケとなってしまった
アゼルバイジャン共和国
タクシーに乗ったら
「まず最初に〇〇に寄らせてくれ」
と言われ 向かったのが
ガソリンをペットボトルで売ってる人物のところ
運転手は 数リットルだけ買って
空っぽのタンクに注ぎ込んだ
貧しくて ガソリンを十分に入れておけないのと
ガソリンが入っていると 盗まれることもあるらしい
向かったのは20キロ先の湖で
乗っていたのはポンコツで燃費の悪いソ連製のLADA
果たして帰りは無事に戻れたのだろうか…
コーカサス山脈 標高3000mの地
ついに世界の果てに来たと思った
「世界の果て」にも 花が可憐に咲いていた
それが不思議で不思議で
ずっと花を眺めていたっけ
最後にもう一度
街道ロケに行きたかったが
番組が始まって12年目の今年
旅は終わりを告げた
番組はいつか終わるもので
それも突然終わるもので
チャリダーも いつ終わっても良いように
全力で作っていこうと思った