自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

次の探検部の行き先は…☆

2013年10月28日 22時13分57秒 | 世界自転車探検部


トルコの旅が無事終わり、
次の行き先が決まりました。


スペインとの2択を迫られ迷ったあげく、
「探検」の匂いの濃いベトナム山岳部を選択。
そう、次はベトナムの秘境をめざします!


自転車探検部への視聴者からのご意見の中には、
「行きたくないけど、観てて面白い」というものが多いんです。
確かにアンデス山脈横断とか、カンボジアの湖で座礁して徒歩で渡るとか、
プライベートでやろうと思っても、なかなか出来ない旅ばかりですからね。

というわけで、スペイン大好きだけどベトナムへ。
うは~、今回も「行きたくないけど楽しい旅」になるでしょう☆



旅人はね、まだナイショ。
実は「男自転車ふたり旅」のイタリア編から観ていてくれて、
自転車探検部も気に入ってくれていたそうです。


実はこの方、私にとって思い入れのある人。
大学時代、ドラマのエキストラをしていたときに、
この方が「殿」で、私は部下の武士として出演したことがあるんです。
私は下級武士で、上座にいる殿に向かって
「殿! ご決断を!」と叫んでました。


あの「殿」と2人で旅することになるとは…
未来とは、想像もしなかったことが起きるものですね。

ありがとうございました!

2013年10月26日 23時25分52秒 | チャリダー★



「チャリダー★」3回目の放送をご覧いただいたみなさま、
ありがとうございました!
自分でもバカバカしいほど芸が細かい作り=労力かかってました。
このまま作り続けると、スタッフがどんどん倒れて欠けていきそう…
うまく作る方法を考えなくちゃ。。


次回放送分の制作も進んでいます。
どうぞ来月もお楽しみに★


※ちなみに写真はジャパンカップに来てた
 チームキャノンデールのサガン選手たち。
 シャッタースピードが動画モードだったので
 ブレブレ…




さて。
お知らせです。
「自転車探検部トルコ編」の追加番組の放送が決まりました!

先日放送した50分版には入らなかった
エクストラシーンを、
5分×5日連続でご覧頂けます!


放送予定は
11月11日(月)~5日連続(昼3:20~3:25)
再放送
11月15日(金)~5日連続(夜11:45~11:50)


なぜ本放送に入らなかったの? というくらい
楽しい出会いが満載です。
5分だから気楽に観られますので…ぜひ!!

潜入取材☆

2013年10月22日 21時49分04秒 | チャリダー★


まさに潜入!
世界最高の自転車チーム「Team SKY」と「Paul Smith」「Rapha」という
トリプルネームのパーチーに行って来ました!

「ドレスコードはありません」とありましたので、
私と猪野っちは番組ロケスタイル(ジャージ)で潜入するも…
みなさんバリバリの正装でして……アホな2人は浮きまくり。
そりゃそうです、ポールスミスさん肝いりのパーチーですものね。


しかし!
ここで怖じ気づく訳にはいきません!
意を決して世界トップの選手たちにインタビュー敢行!!



……結果は。
笑いをこらえるのが大変で、カメラを持つ手が震えっぱなし!
2人で喜んだりゲラゲラ笑ったりして、めちゃくちゃ楽しかった!
アホすぎて全カットにならなきゃいいけど。


P.S. 会場にいたみなさま、
 ちょこまかとイタズラっ子みたいに取材していた2人を
 温かく見守って下さり、ありがとうございました…☆

ハードな一日。

2013年10月21日 06時20分06秒 | チャリダー★


幼いころ「ジャパンカップ」と聞けば
ミニ四駆レースのことでした。
今回行ったのは、自転車のジャパンカップ@宇都宮。

もともとレース、というより競争には興味の無い私ですので、
仕事でなければまず行くことのないイベント。
とはいえ。
さすがに世界のトップ選手がゴロゴロいる環境ってのは、
ちょっと興奮しました。
だって、前泊したホテルで朝ご飯食べてたら、
となりにサガン選手(世界屈指のスプリンター。イケメン)がいるんだからね。

上の写真だって、宇都宮のおばちゃんと一緒に
チームスカイ(ツールドフランスで優勝したチーム)の選手が走ってるなんて、素敵でしょう?


次の日が休みなら、そのまま宇都宮に残ったのですが、
残念ながら夕方からチャリダーのスタジオ収録。
撮影終わって、押っ取り刀で新幹線に飛び乗り帰京。


スタジオ収録に本番だけ現れて、風のように撮って帰る。
なんて贅沢。
というより、なんたる無謀。
大丈夫、スタジオは無事に盛り上がりました!


…そして今日はもういっちょ、ある場所に潜入取材してきます。
これはハードル高いです。
うまく行ったら番組で使うので放送までヒミツですが、
うまく行かなかった場合は、ここでご報告しますね☆

トルコの子守唄。

2013年10月16日 16時45分09秒 | 世界自転車探検部



「ころがるリンゴ」(トルコの古い子守唄)

  投げたリンゴがころころ転がる
  ゆりかごに当たって寝た子が起きた

  ねんねん赤ちゃん
  ああ息子よ
  いとしい我が子 どうか
  眠っておくれ


  もっと名前を呼びたかった
  もっとお乳をあげたかった
  若い嫁たちが水汲みに行くが
  小川は澱んで飲めはしない


  死んだ息子に せめて最期の装束を…


  ねんねん赤ちゃん
  ああ息子よ
  いとしい我が子 どうか
  眠っておくれ

  もっと名前を呼びたかった
  もっとお乳をあげたかった…



トルコの旅で一番好きなシーンは、
夕暮れの乳搾りの後の走行シーン。
そこで流したトルコの子守唄は、とても悲しい歌。
明るいトルコの人たちの底流に、
深く暗い血が流れているのではないかと感じます。


「チャイは歴史に揉まれたトルコの人たちの
 歴史が絞り出したひとしずく」

この山陽さんの言葉が心にしみます。

無事放送! 感謝!!

2013年10月16日 02時51分21秒 | 世界自転車探検部



番組をご覧頂いたみなさま。
ありがとうございました!!
私もプロトンで猪野学氏といっしょにオンエアを見ました。
そして今、あらためて録画をじっくり見ました。
なんだか、今までにない嬉しさでいっぱいです。





10作目まで続けて来られたこと。
どんな国へ行っても「足るを知る」暮らしをする人たちと出会えたこと。
すべての回で、出演者たちが輝く瞬間を撮影できたこと。
きっとご覧頂いた人の多くに喜んでもらえたのではないかと
信じられたこと。



私は幸せ者ですね。





山陽さんは、やっぱりすごかった。
制作者として、自分の思い描くイメージ以上のことをしてくれる人との旅は、
最高に楽しい。
山陽さん、もう自転車旅は最後だとか言っていたけど、
また行きたいなあ。





さて。
オンエア後、少しはゆっくりできるかと思ったら、
まったくそんな余裕なし。
すでに自転車探検部のさらに特別版の編集にとりかかっております☆
こちらもあっと驚く素敵さでご覧頂きますよ!


むむ…眠すぎて筆が走らない…おやすみなさい★





完成ですよ!!

2013年10月12日 00時12分14秒 | 世界自転車探検部


トルコ自転車の旅、完成しました~!!


この10度目の旅から「エルムンド」を離れて、
「世界自転車探検部」として独立します。
なので、今回からは50分の完全版から放送になるんですよ!!


いろんなスタッフの力を借りて、
とてもとてもお気に入りの作品になりました。
一番のお気に入りは……へへ。当てて下さい☆
どうか皆さんにも気に入って頂けますように!


「世界自転車探検部 トルコの旅」
10月14日(祝) 夜10時~(50分)
@NHK BS1


いま発売中の番組情報誌「ステラ」にも
がっつり特集記事を掲載して頂きましたので、
そちらもぜひご覧下さい。


さあ!
いつものように疲れがドバッと出て参りました。
……おやすみなさい★

トモダチ。

2013年10月10日 00時24分49秒 | おしごと日記


編集&ロケのラッシュを着々とこなしております。
「これさえ終えれば…」と思っていると、また仕事が現れる。
試練ですな。


そんな仕事の合間を縫って、
1年ぶりにトモダチに会ったのさ。
トモダチは、変わっていなかった。
強さも、気配り具合も、そして持ち前の弱さも。

私は変わってしまっていただろうか?
偉そうになっていたりしなかったかしら?
変わらないトモダチを見て、少し心配になった。
私は弱い人なので、すぐに自分を大きく見せたがるから。



最近あんまり乗れてない感じがしていたトモダチを
勇気づけようと思っていたのだけれど、
逆に勇気づけられて帰って来た。
自分は甘いなあ、と思うと同時に、
トモダチのありがたさよ。



そのトモダチと、ある企画を練り上げたのですが、
忙しすぎて(ここ1週間で睡眠6時間…)その企画を進められていない。
もうちょっとまってね。
って、このままじゃしばらく動きがとれない…どうしたものかいな★

関ヶ原から120km。

2013年10月08日 16時46分30秒 | 自転車



滋賀と岐阜にまたがる伊吹山。
3日間にわたるロケが早めに終わり、午後は帰京さえすればよし。
まんまと作戦通りに、こっそり持って来ていたジョカトーレで走り出す。

まずは中学時代から一度は来たかった関ヶ原へ。
笹尾山、桃配山、大谷吉継陣跡……モエモエ☆
(残念ながら関ヶ原ウォーランドには行かず)

さあ東京まで帰ろうかと思ったのですが……よく考えたら450kmくらいありまんがな。
方針転換して、この近辺を走ってみることにしましょうかね。




とりあえず30km走って大垣城へ。
このへんに住んでる知人が走ってたら合流できないかと思ったら、
どこか別な場所へいってるみたい。
迷ったあげく、番組でお世話になってる森本師匠(山の神様)がよく走るという
三重県の多度山を目指して南下することにした。





大垣から揖斐川に沿って南へ。
川沿いに現れる集落。くすんだ屋根瓦が美しい。
これだ。こういうものが見たかった!
テンション上げ上げで向かい風を乗り越える。




60km走って多度山へ。
全長4キロ、高低差400m、平均勾配10%の激坂。
後半は15%越えの超激坂が長く続くけど、思ったよりもキツくない。
ゆるゆると登って20分くらいか。
ちなみに森本師匠は15分で登るそうです。




山頂で休憩してたら、
登山のおじさまが声をかけてくれた。
麓に住む方で、昔は自転車に相当入れこんだみたい。
40年前、デローザのフレームにカンパのスーレコで組んだというから、
工芸品のような自転車だったに違いない。
「あなたと話していたら、倉庫から自転車引っ張り出したくなっちゃった」
そう言って目を輝かせていた。

ご縁があったら、またいつかお会いしましょう。
そう言って、名前を告げあうこともなくお別れした。






ここまで来たら、名古屋へ向かうのはもったいない。
いつか行ってみたかった桑名へ向かう。





関ヶ原から90km。
桑名は、長良川河口そばに低い家並みが続く、小ぢんまりとしたたたずまい。
細い路地裏の家々が美しい。





「その手はくわなの焼き蛤」
桑名の蛤は今もあるのかとウロウロしてみると…





ありました!
地元産の蛤の問屋さんが数件。
中ではおばさまたちがキビキビと立ち働いている。
近くで地物の蛤を食べられる所はないかと問えば、
「キッチン寿」という店を勧められた。

キッチン・ことぶき。
町の定食屋さんだろうか?
お母さんが1人で切り盛りしているようなお店かな?
とりあえず教えられた道を走る。
教え方がまたすばらしく、路地を迷うことなく一発で到着。





そしてキッチン寿は、予想を覆す立派なお店。
高級な洋食屋さんもやっているらしく、そこからついた名前っぽい。
私は桑名城址の堀が見えるお座敷へ。
もちろん頼むは焼き蛤!




もう、何も言うことありません。
貝殻からこぼれんばかりに大きな身は、軽く火を通しただけのトロトロ。
雑味がなく、いくつ食べても飽きない。
驚いたことに、1500円で5口。こんなに安いと思わなかった。
焼き蛤、蛤ぞうすいをいただき、大満足でした。

しかもおかみさんが「自転車でわざわざお越し下さって…」と
赤出汁をサービスしてくれた上に、
帰り際、走り出そうとする私に駆け寄って来て、
「お守りあげる!」と、蛤で作ったワンちゃん? の小物までくれた。






極力荷物を少なくしたい旅だけれど、
ポケットに入れていた補給食を無理やり消費し、
そこにいただいた小物を大切にしまった。



さあ、間もなく日没。
…ここでふと、大事なことを思い出した。
帰りの新幹線のきっぷ、何時発でとっているんだっけ?

あわてて見ると、18時米原発。ということは、名古屋を18時半発くらい。
まずい! この列車に乗らないと特急券が無効になっちまう!
急いでJRの駅に行き、時間変更するというミッションが発生。




とりあえず近くにあった駅に向かってみると…近鉄かい!
JRの駅を調べると、7kmくらいで「長島」という駅があるっぽい。
夕暮れの道をぶっとばして長島駅に向かう。


で、汗だくでたどり着いた長島駅。





見たとたんに思わず「わ~お!」と声が出るたたずまい。
やっぱりこうなるのね…。
隣りの駅もこれだったら、もう時間切れだわい。


となりの弥富駅は有人駅で、ギリギリ切符変更に成功☆





世界に一本のGOKISOホイールを作ってくれた近藤機械さんの脇を通り、名古屋駅へ。
寄り道だらけの120kmは、新ホイールのおかげで快適そのものでした。
とにかく転がる。
剛性感はモーレツに高いですが、ラテックスチューブの心地よさのおかげか
堅さで疲れることもありませんでした。
こんど、BORA2とGOKISOで同じコースを履き比べてみたい。
本当はこういうことを番組でやってみたいんだけど…無理だろうなあ☆


てなわけで、最終の新幹線で帰京。
翌日は早朝5時出発の千葉ロケ…ムチャしすぎた★