自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

2日目は。

2012年01月31日 04時35分02秒 | 世界自転車探検部


自転車探検部ブータンの旅、
1日目をご覧頂いたみなさま、ありがとうございます。
実は私も民族衣装の「ゴ」を買おうと思ったのですが、
…山陽さんに比べて余りに似合わないので、やめました。


2日目は、ビックリな出来事に遭遇します。

高台にお寺がありまして。
そこに何か素敵な出会いがありそうな空気を感じて、行ってみたのです。

空気というのは、その寺の周囲の里の雰囲気が良かったり、
家畜が元気で貧しさを感じさせない村であったり、
とにかく我々を受け入れてもらえそうな空気。
(これを現場では「Dの嗅覚」といいます)

そんなわけで、お寺に向かって
大変な山道をえっちらおっちら走って行くと…。


さあ2日目の旅もお楽しみに。
明日からはNZの旅の編集が佳境に入るので
(=泊まり込みになるので)
しばらく更新できない気がします。
番組あてのメッセージもお待ちしてます!
(必ず読んでます☆)




今日からだよ!

2012年01月30日 13時16分48秒 | 世界自転車探検部
きのうは東京初上陸のHANAGATA(宗彦氏たちの新作狂言)を観に行って、
笑い転げて、休養日。
そして良く寝ました(10時間)。
寝るのって、大事なんですね。体が軽い。




ブータン編は、今日から旅がスタートします!
山陽さん、あるものを手に入れるために、
思い切ったことをします。
私もまさか手に入るとは思いませんでしたが、
ブータンの方々の優しさのおかげで手に入ったのです☆

ダメだと思っても、言ってみるもんですね。
それでは、スタジオで会いましょう!


来週放送!

2012年01月27日 23時41分02秒 | 世界自転車探検部


「胸いっぱい、山もいっぱいの
 ブータン390kmの旅!」

これ、私が書いたナレーションの中で
いちばんお気に入りの一節。
どうにか生き残って、ナレーションのTARAKOさんに
読んで頂きました。
いよいよブータンの旅、放送です。

1月30日(月)~2月3日(金)
夜11時~(50分)
NHK BS1「地球テレビ エルムンド」内にて
毎日10分ずつ放送です!


聖地タクツァン(「虎のねぐら」の意)めざして走った
心優しい人々と出会う旅。
ぜったい観て下さい。とてもとても素敵です。
これまでの旅でナンバーワンの出来だと思います。
うう~ん、腕が上がったのかしら??

さあ、明日からニュージーランドの編集!
今日だけはゆっくり眠れそう…ZZZ。

甘い人へのプレゼント。

2012年01月22日 03時07分40秒 | 世界自転車探検部


山陽さんは、旅の間に幾度となく
「俺は甘えて暮らしてるんだなあ」
というようなことをつぶやいていた。

しかし、私はあなたほどストイックな人を見たことがない。
44km続く標高差2000mの上り坂(本当に一カ所も平坦区間がない)を
6時間かけてでも自転車で登りきり、
凍った崖っぷちの道を走り、
水温5度の川に浸かって地元の人々と触れ合ったのだから。





自分のことは棚に上げて、申しますが、
次の旅人は、大きい声じゃあ言えないが甘えん坊だ。
私は彼に、過酷な別世界をプレゼントしたくなった。
彼がこれまでに体感したことのない感動、衝撃を得るには、
楽しく美々しい国ではダメな気がした。


で、選んだのは、南米ペルー。


標高差4000mをかけ上がり、
山岳を6日間で600km走らないとゴールできない。
途中の宿は、ほとんどお湯が出ない。
アンデス山中では真夏なのに気温0度近くになるらしい。
しかも、素敵な出会いを探し、撮影しながら。


…今回ばかりはゴールできないかも。。


もちろんこれは、
きっといちばん甘えん坊な私自身へのムチ。

番組には出て来ないタイでのお話。

2012年01月20日 13時36分55秒 | 世界自転車探検部


ブータンのロケを終えた帰り道のお話。

タイで6時間のトランジットがあった。
もちろん街へ繰り出しましたよ!

ただ街に出るだけでは面白くありません。
自ら課したお題は「米ドルだけで行動する」。
これが考えていたよりずっとキツかった☆



まずは最初の難関、バンコク空港からのタクシー。
これは米ドル支払いも簡単に了解してくれた。
ただ、そこはタイ。乗った途端に運賃をふっかけて来た。
車内は私と運転手の大げんか勃発。
山陽さんはオロオロ。


タクシーはふっかけるつもりでメーターを回していなかったので
逆に安く値切ることもできると踏んだ私。
結局、もとの額の半値で車を降りることに成功。
警官が近くにいる場所で降りるのもポイントです。
(もちろん、ヤバそうな運転手だったら素直に払いますよ)





タイは南国、暑さムンムン。
のどが乾いた男2人、しかし…米ドルじゃまったく飲み物を売ってもらえない。
(セブンイレブンにはこんなに品物が溢れてるのに…買えない)
背に腹は代えられない。
水を売ってた屋台のお兄さんに懇願して、
5ドルで水2本売ってもらうことにした。
「これはもらいすぎだよ」と優しいことを言ってくれるので、
おつりに100バーツ(約300円)もらった。
この貴重な現地通貨100バーツ。きっと我々を助けるに違いない!





街は、屋台が軒を連ねていることを除けば
近代的で日本とあまり変わらない。
タイ式マッサージを受けてるほどの時間もないので、
トゥクトゥク(3輪バイクタクシー)に乗ろうと決めた。
「10ドルで街を30分走ってくれ!」
英語の通じない運転手に、身振り手振りで交渉。
若い運転手は、ためつすがめつ米ドル紙幣をながめ、
仲間に相談しにいった。
仲間は「まあいいんじゃない?」的なことを言ってくれたらしい。
夕暮れの街へトゥクトゥクは走り出す。


これがまた最高!
ジェットコースターより断然面白い!
渋滞する車の間をブンブンすり抜け、あっというまに旧市街一周ツアーへ連れて行ってくれた。
念のため財布の中身はバッグの隠しポケットにしまっておいたけど、
危険なことは何一つなかった。
屋台からの煙。
子供たちのまろび声。
トタン屋根の暗いバイク用品店街。
ああ、生活の匂いがする。





夜は街でみつけたタイ料理店で激ウマ料理に舌鼓。
(…うまかったけど、ブータンでこわれなかったお腹がついに壊れました)
さあ空港へ帰らねば。
いかん。タクシーをすぐにつかまえないと間に合わないぞ…
と思ったところに良い情報をゲット。
「すぐそこのモノレールで空港に行けるよ!」

乗れれば1人100円、30分くらいで空港に行けるらしい。
ただし…「タイバーツしか使えないよ!」
一か八かでモノレール乗り場に行ってみると…


2人で90バーツ!(約300円)


水を売ってくれた屋台のお兄さんに感謝。
ポッケの100バーツできっぷを2枚。
おつりは募金箱に入れてすっきり。
私は成田へ、山陽さんは名古屋へ、またそれぞれの旅へお別れ。
きっかり4時間のタイ大満喫の旅でありました☆



記憶時間をブータンへ。

2012年01月17日 01時06分40秒 | 世界自転車探検部


さあ、スイッチ切り替え、
記憶をブータン旅に戻しましょう。


編集していると、山陽さんの旅人ぶりが素晴らしすぎて
思わずため息と笑顔がこぼれてしまいます。
オンジェイもモッピーも旅人レベルとしては最強だと思いますが、
山陽さんは「超絶」ですな。
とにかくガシガシ、自分から楽しみにいく。
相手への敬愛が溢れている。


あと一週間で5本!
がんばります!




泥。

2012年01月15日 21時38分33秒 | おしごと日記
帰国して、泥のように眠る。
朝起きると、歩けない。
心臓の鼓動が速い。

家にある物をむさぼり食べて、
ふたたびアドレナリンを放出させて歩き出す。
2時間遅れでNHKにたどり着き、
ブータンの翻訳作業の続きにとりかかる。


11時間かけてブータンの翻訳をすべて終わらせ、
最終電車で家に帰る。
アドレナリンが切れてふたたび歩けず
何度も立ち止まって呼吸をととのえる。
駅から家までの400mが、途方もなく遠い。


情けなくて、くやしくて、涙が出た。
ちくしょう。
ちくしょう。
生まれる言葉はその一言のみ。



自分にしかできないことをやりたくて、
人に心の底から信用されたくて、
人を信じたくなる作品をつくりたくて、
ずっと走って来たのだけれど。
ぼくはこうして、夜の歩道で
ひとりで訳の分からない涙を流している。
この道はどこへ繋がっているんだろう?



これからふたたび編集室に向かいます。
こんな気分もたまにはいいさ、と自分に向かって軽い檄を飛ばす。


帰国!

2012年01月14日 02時08分55秒 | 世界自転車探検部


ただいま戻りました!


帰国便は早朝発。
荷物をパッキングしたら出発まで2時間しかなかったので、
夜中のクライストチャーチの街を撮影車で徘徊してきました。
地震で壊れた中心街で祈りをささげ。
名残惜しさを振り切るように。





成田着、ゆりちゃんをお送りして会社に帰ったのが20時。
そしてその瞬間から、次の仕事が始まりました。
ブータン編の編集。
これから次のロケまで怒濤の編集ラッシュです。


結局ここ5日間の睡眠時間は10時間ほど。
それなのに帰国しても寝られない。
こんなスケジュールになったのには理由があります。
2月下旬のロケに合わせて仕事を詰め込んだからです。


モッピー!
探検部最後の旅は、究極の旅に挑戦すっぞ!



旅の終わり。

2012年01月12日 06時31分18秒 | 世界自転車探検部


ニュージーランドの旅、無事にゴールしたよ!
天候にはさんざん苦労させられましたが、
ゴールは奇跡のような天気に恵まれました。
(ただの晴天じゃなかったのがまたスバラシイ…)


とにかく何よりも全員が無事で良かった。


2日間にわたる夜の撮影も先程終えました。
シャワーを浴びて、このままちょっとした追加取材をして、
そのまま空港に向かいます。
しょえ~、エンドレスだなコリャ。


ゴールすると、いつもこうなるのだけれど、
アドレナリンが切れて体中が悲鳴をあげはじめ、
だるさと思考停止の中、やり遂げた充実と放心状態に浸っています。
そして、ああ、いま死ねたらどんなに悔いなく逝けるだろうと思うのです。


でもきっとね。
全力でモノを作るとはこういうことです!





※コメントのお返事は帰国後でご勘弁!

ニュージーランドより愛をこめて。

2012年01月09日 21時46分23秒 | 世界自転車探検部


3日、7日、9日と放送された自転車探検部をご覧頂いたみなさま、
本当にありがとうございました。
ほんの少しでも異国の風を感じて頂き、楽しんで頂けたとしたら
とてもとても嬉しいです。

ニュージーランドの旅は、素敵な出会いにたくさん恵まれています。
旅人がラッキーガールなのか、この国が素敵すぎるのか。



ひとつだけ、困ったことが起きてます。

日照時間が異常になが~く
朝の7時から夜10時まで明るいので、
ついつい撮影しすぎちゃう。
そりゃ1日13時間撮影していれば
5日で体はボロボロになるとは思うけど、
もっともっと体力があったらなあ……


しかし、もうすぐゴール地点!
今回の旅のゴールは、撮影がものすご~く大変で、
たぶん寒空下の撮影は夜通しになります。
なんとか今晩、体力を回復したいぞ!

いったい何の撮影なのか、今は教えられないのが辛いところ。
放送後にちゃんとお教えします。
撮影失敗したら、帰国後すぐに教えます☆







信じる。

2012年01月06日 00時21分42秒 | 世界自転車探検部


大量の荷物をかかえて電車にゆられ、
腕筋プルプル、這々の体で成田へ到着。
なぜかみなさまの予想通り、旅人は中村ゆりちゃん、2度目の旅。
今回はご自身で見立てた衣装での出陣です。


飛行機に乗り込んだあとは、ひたすらニュージーランドを一夜漬け☆
今日まで時間が余りになくて、ほとんど勉強できていないのです。
もちろんガイドブックに載っていない旅をするのですが、
国や街の基本情報、歴史、文物は頭に叩き込みます。
たとえば、国の人口が440万人と少なく経済規模が小さいことを知れば、
地震の復興がなかなか進まないことも理解できますでしょう。





さあ、寝られない日々の始まり。
放っておくと、不安がのしかかって来ます。
そんなときはどうするか?
「自分の目は良い出会いを見つけられる」と信じて走ります。
「この人は素敵な人にちがいない」と信じて撮影します。
私にとって「信じる」ことは最強のエネルギーになるから!

行ってきます!!

2012年01月04日 04時59分19秒 | 世界自転車探検部


エルムンドスペシャル、観てくれてありがとうね!
感想があればNHKに送ってちょうだいな!
「ゆりちゃんは赤いドレスを着るべきだった」とか大歓迎だよ!!
それにしても、今年も正月に番組が放送できるなんてめでたいねえ。
(註:去年の正月は「伝統芸能の若き獅子たち」が放送されました)
どうか次の旅にも期待しておあげよ。
期待を背負わないとヤル気が出ない男だからね。

…………………


さあエルムンドスペシャルの放送を見届けて、
ワタクシ本日、次のロケに出発です。

ただいま、出発前の重い空気に包まれています。
「不運」という言葉が許されないのがロケの辛いところ。
素敵な人との出会いを探すだけでなく、
出演者の安全にも気を張りつめて撮影していますので、
気が遠くなるほど神経がすり減ります。
なので、いつも「どんなプレッシャーにも耐える。常に油断しない」
という覚悟を決めてロケに出ます。
こりゃ頭が薄くなるのも時間の問題です。





ずっと作れていなかったRaphaのムービーはさきほど完成させました!
5分40秒。面白くなりました。
これに音楽をつけてもらえばついに完成!(やっとこぎ着けた…)


さあ、いざ6度目のぶっつけ本番の旅へ。
どうか楽しむ余裕がありますように~!
忘れ物しませんように~☆

ブータンの旅・新事実!?

2012年01月03日 00時49分38秒 | 世界自転車探検部


あけましておめでとうございます。
わたくし、ブータン編の翻訳作業をしております。
いつもなら、現地で話している内容はだいたい分かっているので、
ほぼ番組の形にしてから最終チェックのために最後に翻訳するのですが、
今回は…現場で話していることがほとんど分からないので、
編集前に翻訳しているというわけです。

さあ、ザクザク出て来ましたよ。
驚きの新事実が。


 あるお宅にお邪魔したあとのシーン。
 山陽「突然お邪魔して、ご迷惑じゃありませんでしたか?」


これを通訳のトンジェイさんがなんと通訳したのかと言うと↓


 通訳「ワタシ、ブータン人に似ていると思いませんか?」


…あ~あ~。どうりで話が噛み合ない訳だ…。
相手から「あなたブータン人にそっくりだよ!」という答えが返って来たので、
現場で私たち2人は「?????」となっていたのでした。


ロケのほとんどが、こんな調子。
ため息ついて、頭をかかえたくなります。


はああああ~~~~
だっふんだ!
(新年早々こんな内容でごめん…)