自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

10月の走行距離。

2018年10月31日 21時00分00秒 | 自転車



ついに10月が終わってしまいました…



前にも書いた通り 今月は
幸か不幸かハードなロケが多くて
体調管理との戦いでした


五郎監督からは「とにかく10月は距離を乗ること」という指令が出ているので
今月は風邪を引いても 寝不足でも
とにかく毎日乗りました

睡眠時間をギリギリまで削って乗っても
意味がない と
いろんなトレーニング本に書いてありますが
その禁を破って乗りました


必死以上のことをやらないと
男子部メンバーについていくなんて
できるわけないので



で 10月の走行距離は…


1605kmでした!


たぶん 自己最長記録です





撮影の合間の移動も 私だけ自転車


1ヶ月間 体は常にダルかったです
体力が8割まで回復すれば トレーニングメニューを遂行し
体力が7割しかないなら とにかく距離を走る
毎日ヘロヘロになるまで できる限り追い込む


男子部のメンバーからは
「仕上がって来てます!」という報告が届いている

仕上がる…って何だべさ(笑)
「仕上がったぞ〜!」という体験がないので
よくわからないし
ただ疲れが溜まった状態で毎日を過ごしているので
とても仕上がっている気がしないぞ…






昨日は 会議の合間の6時間を使って
白石峠へ
沖縄前 最後のロングを走るチャンス
行きの70kmは ダルくて200Wキープが精一杯
都幾川BASEについた時には3時間経過していたので
峠アタックするか迷いましたが
休憩しなければ帰れると踏んで ノンストップでアタック敢行!


26分26秒 268W



自己最高を1分縮めた
この状態で1分速く走れたのか!?
とビックリしながら
休憩せずに急いでUターン(笑)



しかも これでスイッチが入ったのか
帰りの70kmは 飛ぶように走れた
行きと同じ感覚(ずっと漕ぎ続けられる感じ)で漕ぐと
250W
これが延々と漕ぎ続けられた
さらに途中 30秒500Wを2本インターバル


そして驚いたことに
補給食の量が半分だった
これまで150kmのライドでは
1200kcalの補給を必要としていたが
今回は600kcalのみ


でも 体はやっぱりダルいだけ
とてもじゃないけど「仕上がった!」という感覚は皆無
沖縄で 少しは戦えるようになっているのだろうか?


まあそんなのは 沖縄を走ってみれば分かること





ちょっと話は変わるが
最近 ロングをよく走るようになって
衝撃的なことに気づいた


シューズが合わない(笑)


100kmを過ぎると 水分量が減るからなのか
足が細くなって来て
シューズがガバガバになってくるのだ
私のシューズはRaphaの軽量シューズ(全面反射材・製作はGIRO)で
ベルクロでとめる方式なので
乗りながらの微調整が難しい


5万円もしたシューズなのに…(泣)
捨てるに捨てられない


しかし背に腹は変えられん
急遽新シューズを購入!





BONTのシューズ Vaypor S


BONTのシューズのすごいところは
自分の足に合わせて熱成形できること
「70度で20分 オーブンで加熱」し
柔らかくなったシューズを自分の足に合わせて変形させる
それが冷えるとカッチリ固まるらしい


うちのオーブンは最低温度が100度だったが
やってみたら できた(笑)

私の足は 土踏まずのアーチが大きめなので
そのサポートのためにインソールを加えた





このインソールのアーチが自分にぴったりだった





元々のインソールと同じサイズに
カットして入れるだけ

足が左右にブレなくなり 膝の挙動が落ち着いた






クリート位置も微調整
右足のふくらはぎが左に比べて疲れるので
クリートを1mm かかと側にした
フィーリング かなり良し



さあ 決戦は11月11日
これから10日間は ひたすら回復タイム!
その先に何かが待っているのか? 何にも待っていないのか?
仙豆を食べた悟空みたいに ビックラこくほど強くなってたらいいな〜と思うけど
そんなことはないだろう(笑)

超ハード!

2018年10月29日 14時10分34秒 | チャリダー★



標高3200m地点におります。


チャリダー初の海外ロケで、
(イタリアは私一人だったのでカウントされません)
出演者とスタッフは何日か前に現地入りしていましたが、
私は走行撮影のためだけに来たので、前日入り。






海外のホテルでバイクを組むのも久々だなあ。
超長距離の山岳レースのため、
補給食、ウェア、などなど
準備するのはロードレース的なものばかり。
男子部でロードレースを体験しといてよかった。






レースの内容はまた放送が近くなったらご報告するとして。


このウルトラレース、
走っている最中に思い浮かんだ単語はただ一つ。
「悪夢」。
このレース、まさに悪夢でしかなかった(笑)。
全身攣りまくりでした。
走りながら撮影するのが
ホントしんどかった…。



なんだか今月は、こういう地獄の現場ばかりで
ロケに行っては体調を崩す、の連続でした。
強度が強すぎて、肉体的にもぶっ壊れるし、
風邪もひいた。
おかげで走行距離は思いのほか伸びてません。



今月、のこりあと3日!
伸ばせるだけ距離を伸ばすぞ!

地獄の合宿…

2018年10月21日 19時55分06秒 | 自転車



このバイクを見て
誰のバイクかわかる人は
相当なものです


そうです
山の神・森本師匠のバイクでございます


森本師匠との合宿を
番組プロデューサーの立場で走って来たのですが
走っているのは 今年の乗鞍1.2.3位と
表彰台常連な皆様
そのトレインたるや バチバチとした不穏な空気漂う
恐ろしい速さのトレイン

7つある峠のうち 3つ目で着き切れし
(3つ目まで一緒に行けたことが奇跡)
出演者たちも カメラモトも
制作ワゴンも 私を置いてどこかへ行ってしまった

せつない…(笑)





番組の現場最高責任者が
トレインから千切れて ヒラヒラと
置いてけぼりを食らっている


すっかりはぐれて ひとり走りながら
いい番組だな と思った(笑)





出演者から遅れること30分
ようやくゴール
最後は体全部いたくて 100Wしか出なかった
TSSは400を超えていた



そして次の日 風邪をひいた


漕いでも漕いでも脚に力が入らない
とりあえず回復走でクルクルと軽く走るが
その次の日もだるくて仕方ない

脚に力が入らず
200W出すのが大変で
風邪だからなのか 疲れなのか
4日経っても全く漕げない
自分はこのまま 走れなくなって終わるのではないかと
恐ろしかった





名古屋で男子部のロケがあったので
撮影の合間に一緒に走った
シュガーと五郎監督に着かせてもらう
さすがに少しは回復して来た気もするが
それでも250Wを5分キープできない


ガッカリしながら 五郎監督と食堂へ





通りすがりの洋食店





私はドリア
五郎監督はハンバーグ


メニューに「フルーツの盛合せ 300円」とあった
フルーツでリフレッシュするのもいいなと思い 店員さんに
「フルーツ盛合せって 何のフルーツですか?」と聞いたら
「何でしょうね…フルーツだと思います」と返って来た(笑)


諦めてプリンを頼んだ
五郎監督は「商売っ気がなくていいですね」と喜んでいた


盛り合わせ 頼んでみればよかった





食事を終えて 五郎監督がポツリと言った

「掛からなくて パワーが出ないと焦るけど
 それでも漕ぎ続けていれば そのうち掛かるようになるんです
 しかもそれまで以上にパーン!と掛かって来ますよ」と


泣きそうだった







通りすがりに GOKISOの工場見学





特別な熱処理を施した GOKISOハブの原材料
値段を聞いてビックリ…ハブを30万円で売っているのが
逆にすごい





超精密な作業工程
1000分の5ミリ以下の誤差しか許されないレベル
フェラーリが世界中から探し出した 世界最高の工作機械群と
同じものがここにあるのだという





アルミから削り出されたハブ
まさに工芸品


社長(GOKISOの設計者)がいたので
スルーアクスルのディスクブレーキモデルを作ってくれと
再度お願いしたら
興味深いことを教えてくれた

スルーアクスルは 軸が太いために
ベアリングも大きくならざるを得ない
そのため 回転性能は従来のハブに比べて
かなり落ちるのだという
(ベアリングは大きくなるほど回転性能が落ちる)


世の中はディスクブレーキへと大転換期を迎えているが
ディスク x スルーアクスルが本当にベストなのか?
注意深く観察しなければいけない


・・・・・・・


さて
過酷な森本合宿から1週間
相変わらず体は重いし
漕いでもパワーが出ない感じが拭えない


あれからずっと ひたすら回復走と200Wキープを繰り返している
来週にはまた 過酷なレースを
撮影スタッフとして走らなければいけないのに







所用の帰りに 1時間あったので
ほぼ1年ぶりの太平山へ


1本目
アップがてら軽く走ってみる
昨年の好調時よりも2枚軽いギヤしか踏めなかった


ダメ元で2本目にタイムアタック
ダメだと思ってやめてしまったら
いつまでもダメなままな気がするので
たとえ去年よりタイムが落ちようとも
全力で走っておきたかった


気持ちで負けないように
アウター(重いギヤ)縛りで行く


サイコンが完全に壊れたので
スマホのストップウォッチで(笑)
途中経過は一切わからず…
ヘアピン 2差路 激坂区間と
3回ほど インナー(軽いギヤ)に変えたい誘惑と戦いながら
何とかゴール


タイムは 8分15秒


ん?
自己ベストを17秒更新じゃん…
体調が悪くても 去年の自分より速かった
何が起こったのか よくわからないまま
呆然としていた


「漕ぎ続けていれば そのうち掛かるようになる」


本当だね 五郎監督の言う通りだった



ツールド沖縄まであと3週間
とにかく漕ぎ続けてみます!



めざせ10月2000km。

2018年10月11日 22時59分33秒 | 自転車
1ヶ月2000km…


これまで1000kmですら数回しか達成してないのに
本当にできるのか、とは思いつつ
やろうとしなけりゃ やれるわけない


仕事終わりの夜10時から早朝4時まで
利根川までの往復160kmを走り
仕事前の午前中に白石峠までの往復160kmを走り
10日までの距離は どうにか600km



もちろんただ距離を稼いでるのではありません




ズイフトで 500Wスプリント50本の超キツいメニューとか
200W以上キープで5時間走り、そのうち30分は270Wキープ、とか
ヘロヘロです
毎日が筋肉痛


このヘロヘロの先に 何かがあると信じたい(笑)





先日は 会社をちょっと抜け出して
目黒区へ





自転車競技界ではその名を知らぬものなし、というトレーナー
福田昌弘さんのスタジオへ


番組の打ち合わせを兼ねて
念願の個人トレーニングを受けてきました





いやはや面白かった!
自転車競技のトレーニングなのに
自転車を使わないのはどうなのかと
ちょっと心配だったりしましたが
自転車を漕ぐよりも自転車の漕ぎ方がよく分かった


体幹が使えると どれだけ楽に漕げるか
どうやったらケツ筋をうまく使えるか
スポーツにおいて最も大事な「呼吸」を上手に使う方法
実は全く体幹を使えていなかったこと などなど


そして効果的な筋トレを教わって
未来への光明が見えた
何より とにかく面白かった



速く走るためのエッセンスを抽出したレッスンで
それはまるで 無駄をそぎ落とす日本の美を見るようだった


2時間で2万5000円払うのが
安いと思えたほどでした






次の日
名古屋でロケがあったので
前日の仕事を早く終わらせて
(=徹夜で仕事を片付けて)
五郎さんのローラー教室へ



8人がすし詰めでローラーを漕ぐ
初めてこの位置で漕がせてもらったが
前の4人が見えて 良い景色





半年前よりも30W高い
しかも途中からメニューがさらに10W上がった


酸欠でクラクラするほどモガいたが…




最後は脚が売り切れて ダダ落ち(笑)

次の日のロケ内容を考える余裕なく
ホテルで寝落ち





6時間後
ちょうど筋肉痛が現れるタイミングで
ロケ現場の二ノ瀬峠へ

ぜんぜん走れる気がしない(笑)



前回二ノ瀬に来たのは 4年ほど前だったか
あの時は22分ぐらいだった
この体調では そのタイムも怪しいと思ったが
なんとか20分16秒
平均269W
絶好調で走ったら19分半ぐらいか


出演者を待たせなくて済んだが
完全に脚がなくなった…




二ノ瀬峠のゴミ拾いをしながら下山

すると こんなゴミが








五郎監督のテンションが上がる上がる(笑)


持ち帰ろうとするのをなんとか諌めて
次の撮影現場へ25km自走


ところが




テンション上がった五郎さんとシュガーが
鬼のように走りやがって
3番目の着き位置で走っても280W
どんなに頑張っても千切れそうで
泣きたかった(笑)


しかし 次の撮影時間が迫っている
ここで千切れたら ディレクター不在で撮影がストップしてしまう
必死に食らいつく



その後の撮影は…
日本が誇るすごいメンバーを揃えての
鬼のような特訓内容で
しかもひょんな事から 私も走るメンツに入ることになってしまい
ディレクションどころではなかった(泣)



こんな鬼のような特訓
誰が企画したのかと言えば 私なので
文句も言えず



魂が抜けたような顔で
帰京しましたとさ


目指せ10月2000キロ



この先に
何かがあると
信じたい…(笑)

もっちゃん。

2018年10月05日 21時48分38秒 | チャリダー★



狂言師・茂山宗彦氏のことを
私は「もっちゃん」と呼んでいる
いつからそう呼ぶようになったのだろうか
多分もっちゃんが大舞台に向かう姿を500日に渡って追いかけた時に
そう呼ぶようになったのだと思う


もっちゃんは私をダイスケと呼ぶ
出演者の中で 私を「ダイスケ」と呼ぶのは
もっちゃんとうじきさんの2人だけだ


実はこれ とっても嬉しい
そこにあるのは 身分の違いでも年の差でもなく
人間と人間という関係だけだから




多くの人は 自分と相手の立場に上下をつけたがる
もしくは「仕事の関係」と割り切って
ある程度の距離を置きたがる


もっちゃんとうじきさんには それがない
これは私にとって 何よりも嬉しい





もっちゃんとは番組で
ペルーを旅したことがある
アンデス山脈を越えて700km以上走る
超過酷な旅だった





ふたりとも高山病になりながら
なんとか4390mの峠を越えた
思い出すだけで頭が痛くなる(笑)





ゴールのクスコの街にたどり着いた時
思わず私は「お前よく頑張ったな!」
と言ったらしい
もっちゃんはその「お前」呼ばわりされたのが
めちゃめちゃ嬉しかったと あとで教えてくれた

変わった人だ(笑)




あれから 年に一度は一緒に仕事をしようと決めている
去年は初めてチャンスがなかったが
今回 2年ぶりに旅ができた
それが先日の熊本の旅

残念ながら 担当ディレクターとしてではなく
プロデューサーとしての現場だったけど




ロケの日
風呂に入ったあと 私は靴下をひとつ
どこかに落とした
気づいて慌てて探しに行ったが
どこにもなかった


諦めて眠り 次の朝





「お前の大切な靴下落ってたから
 洗濯しといたで」

と 石鹸の香りがする靴下を
渡してくれた

自分のウェアと一緒に部屋で手洗いしてくれていたのだ


「雨だったのに よく乾いたね」と言ったら

「一番乾きやすい場所に干したさ」と答える

見ると もっちゃんのウェアは半乾きだった

もっちゃんは そういうステキな男
もちろん ここじゃあ言えないようなダメなところも
いっぱいあるんだけど(笑)
そこも私と共通しているので うまくいくのかもしれない



たった1泊2日だったけど
旅ができてよかった
また来年も旅ができますように




9月の走行距離。

2018年10月02日 00時13分22秒 | 自転車



9月は、沖縄に向けて
乗り込まなければいけない月でした
中旬の段階では 目標達成は無理だと観念しましたが…


なんと!
1010kmでした!



ツールド能登のおかげで
どうにか目標の1000kmは達成
やはり3日で470kmは大きかった






食べ物は美味しいし
景色もサイコー
人は人情あふれて これまた最高


ああ〜また能登に行きたいなぁ



イベントの中で忘れられない瞬間がある
ゲストライダーとして走る、ということが
どういうことか分からず
とりあえず240Wで延々と走っていたら
ふと後ろを見ると 男性がひとり着いて来ていた

「イエイ!」とジェスチャーすると
男性も「イエイ!」とニッコリ


さらに数キロ走って後ろを見ると
5人ぐらいに増えている
また「イエイ!」とやると
「イエイ!」と返ってくる


一定速度で走っていると
自然とトレインができるのだ


これができるのは
信号と坂道のない道ならでは
上り坂さえなければ
私の後ろで走るのに 180Wほどあれば足りる
体が大きく パワーある男性なら
結構着いてこられる

坂道があっても
勾配に合わせてパワーを下げれば
みなさん着いてこられるようで
10人以上のトレインで エイドに到着

「おかげでめっちゃ早くエイドにつけました!」
「楽しかったです!」
と お礼を言ってくれた


笑顔がとても輝いていた
お礼を言いたいのは こちらの方だった



それから
第2エイドまでは200Wで
第3エイドまでは120Wで と
パワーを変えて走ってみたら
その都度 着いてくる顔ぶれが変わって面白い


そしてどのペースで走っても変わらないのが
エイドに着いた時の輝く笑顔

「楽しかったです」
「トレインに入って普段走れないスピードで走るのが楽しみです」

車が少なく 道が良く
安心してトレインを組んで走れるからこその体験


こちらこそ素晴らしい体験をさせてもらえました
みなさん ありがとうございました






さあ、10月です
沖縄まで1ヶ月 ここで乗り込むことができれば
多少は走れるようになると信じたい

目標2000km!
時間は相変わらずないけど 頑張りますよ!