メキシコに出発する前の日のこと。
番組プロデューサーであり、会社トップの寺さんに呼ばれた。
2人で茶でも飲みに行こうと言う。
緊張しながらついていくと、
「なぜお前にこの番組をやらせることにしたか」という話。
それから5時間もの息苦しい時間がはじまった。
なぜ息苦しかったかというと、ずっと褒められたから。
うちの会社の人たちは、めったに褒めない。
少しでもユルい作りの箇所があると、
「あれは何故ああなった?」
と問われる。
特に厳しいのは寺さんで、
私の全ての作品にダメ出しをされてきた。
だから、褒められると恥ずかしくて、
そのまま裸足で逃げ出したかった。
そして、5時間にわたる褒め言葉の最後はこう締めくくられた。
「最後は私が責任とるから、君は存分にやってこい」
これは、確かに、嬉しかった。
でもそれ以上にプレッシャーだった。
私にはとても「そうか、寺さんが責任とってくれるからいいや♪」
なんて考えられない。
私にとって一番辛いのは、
「君は期待ほどではなかった」と言われることなのだ。
期待が大きいほど、そう言われる可能性は高いではないか?
もちろん、現場ではそんなことは頭のすみっこに追いやって、
楽しんで撮影することだけ考える。
でも、一日が終わり、シャワーを浴びて気持ちをオフにすると、
このプレッシャーを思い出す。
弱いなあ。
番組プロデューサーであり、会社トップの寺さんに呼ばれた。
2人で茶でも飲みに行こうと言う。
緊張しながらついていくと、
「なぜお前にこの番組をやらせることにしたか」という話。
それから5時間もの息苦しい時間がはじまった。
なぜ息苦しかったかというと、ずっと褒められたから。
うちの会社の人たちは、めったに褒めない。
少しでもユルい作りの箇所があると、
「あれは何故ああなった?」
と問われる。
特に厳しいのは寺さんで、
私の全ての作品にダメ出しをされてきた。
だから、褒められると恥ずかしくて、
そのまま裸足で逃げ出したかった。
そして、5時間にわたる褒め言葉の最後はこう締めくくられた。
「最後は私が責任とるから、君は存分にやってこい」
これは、確かに、嬉しかった。
でもそれ以上にプレッシャーだった。
私にはとても「そうか、寺さんが責任とってくれるからいいや♪」
なんて考えられない。
私にとって一番辛いのは、
「君は期待ほどではなかった」と言われることなのだ。
期待が大きいほど、そう言われる可能性は高いではないか?
もちろん、現場ではそんなことは頭のすみっこに追いやって、
楽しんで撮影することだけ考える。
でも、一日が終わり、シャワーを浴びて気持ちをオフにすると、
このプレッシャーを思い出す。
弱いなあ。