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これ、途方に暮れている、の図です。
ここで何を撮ればみなさんに分かりやすく、
楽しい、または嬉しいシーンになるのか。
人と出会うたび、風景と出会うたび、
旅人といっしょに毎日悩んでいるのですね。
旅をしたことがある方はご存知でしょうが、
一週間やそこらを旅したところで
そうそうドラマチックな出会いが続くわけがありません。
やはり出会いがドラマチックになるように「場を作る」ことを考えないと、
楽しい旅にはならないのです。
畑で収穫している家族に出会ったときは、
「一緒に収穫させてもらう」のか?
「収穫物や家族の歴史を語ってもらう」のか?
「収穫物を自宅で料理してもらう」のか?
「手を振って走り去ってゆくだけの風景が美しい」のか?
どんな話題から話をはじめて、どこへ持っていきたいか。
土足で邪魔するようなことにならぬよう、相手が喜んでくれるように会話を考える。
たとえば、
「これはおいしい? このまま食べていい?」と切り出せば
「このままじゃおいしくないから、料理してあげるよ。家においで!」と言ってくれる可能性が生まれる。
それが知っている食材だからと「そうだよね、このままだと食べてもおいしくないよね」という会話をすれば
「料理を食べていきなよ!」と言ってくれる可能性は薄くなる。
そうやって、会話を紡いで、最大限の交流が生まれるような場を作るのが私の仕事。
これはね、なかなか難しいんですよ。
「あのとき、こう聞いておけば良かった」という反省は毎日の日課のごとし。
でもね、ちょっとくらいは「特技」と言って自慢してもいいかもね☆
※明日9月1日(日)放送の「TOUGE」は超お気に入りの作品!
ぜったい見て!
夜9時54分からBS日テレですよ!
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