謎の電話の主と 昼メシの約束をした
自転車で向かう途中に通りがかった公園でサンバ隊に遭遇
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すげえな サンバってのは
おケツを出して踊るのか…
と感心しながら よく見ると
そのオケツに違和感を感じた
思った以上に垂れているのである
目をこすってよく見ると かなりベテランのサンバ隊だった
大したもんだなあと さらに感心した
見られることで人は美しくなるというが
それはそれで勇気のいることでもある
サイクルジャージを着ることも
自分を美しく律するための道である
「太ってるから着ない」のではなく
「太ってるから着るべき」なのである
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さて 約束の店がある高田馬場に到着
9年ぶりに会ったその人とは
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講談師の 三代目神田山陽さんだ
山陽さんと最後に会ったのは
自転車探検部のミャンマー編(2015年)のとき
あれから山陽さんは講談やテレビの仕事を減らして
行方をくらましてしまった
携帯電話を持たないので連絡がつきにくく
メールを出してひたすら返事を待つしかなかった
どうやら 10年近く「心の迷い」と向き合ってきて
一区切りついたので連絡をくれたようだ
山陽さんの「迷い」というのは
例えば「原発に反対するからには電気を使わずに暮らしてみる」というような難題で
実際に日が暮れたら寝るなど 原始的な生活に変えていたらしい
自分の生活を「山伏」と言っていた(笑)
そんな暮らしをしていたら そりゃあ世間からは隔絶するわい(笑)
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山陽さんは 自分の中で
旅人レベル最高ランクの人だ
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言葉が通じないのに
そこにいる人をワーッと明るくする術を持っている
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そしてその国の文化や歴史を肌で理解して
同じ人間として納得がいくように咀嚼する
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トルコの旅で 見知らぬ人たちから毎日笑顔でチャイをご馳走され
旅の最後にこう言った
「苦労した人が優しいように
あのチャイは 苦労をし続けてきたトルコの歴史のひとしずくではないか」
聞きながら私は鳥肌が立った
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ブータンの標高2000mの村で寒さに震えていたら
出会った家族が温かいスープをご馳走してくれた
そのスープを手に持った山陽さんは
「いい景色だねえ…」
と大切そうにスープを眺めた
手に持った料理を
「良い景色」と表現できる人は ほとんどいないだろう
自分の感動を どう他人に伝えるか?
それは人間にとって とても大事な能力だと思う
そのシーンにまとわりつく細かな空気感まで表現に包み込めるような
私もそんな表現ができる人になりたいが
1度の人生ではちょっと時間が足りないかな
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私の旅のスタイルは ほとんどが山陽さんから教わったものだ
旅先での洗濯の仕方から
居候先での立ち回り方まで(笑)
人生で最も影響を受けた人と言っても良いと思う
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「急にどうしたんですか?
山陽さんから連絡が来るなんて珍しい」
と聞くと
「あ いやいや 失礼しました
ちょっとまた新しいことを始めたいと思ってさ
誰かに話さなきゃと思った その第1号」
と笑顔で答える
どうやら東京の大先輩の家に居候して
新作を書き続けているらしい
そして敬愛する山陽さんから
報告の相手第1号に選ばれたのが意外だったし
嬉しかった
いろんな話を聞いて 久しぶりにワクワクした
番組になるか分からないけど カメラ片手に着いて回りたいと思った
これからしばらく 北海道に通うことが多くなりそうだ☆
自転車で向かう途中に通りがかった公園でサンバ隊に遭遇
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すげえな サンバってのは
おケツを出して踊るのか…
と感心しながら よく見ると
そのオケツに違和感を感じた
思った以上に垂れているのである
目をこすってよく見ると かなりベテランのサンバ隊だった
大したもんだなあと さらに感心した
見られることで人は美しくなるというが
それはそれで勇気のいることでもある
サイクルジャージを着ることも
自分を美しく律するための道である
「太ってるから着ない」のではなく
「太ってるから着るべき」なのである
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さて 約束の店がある高田馬場に到着
9年ぶりに会ったその人とは
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講談師の 三代目神田山陽さんだ
山陽さんと最後に会ったのは
自転車探検部のミャンマー編(2015年)のとき
あれから山陽さんは講談やテレビの仕事を減らして
行方をくらましてしまった
携帯電話を持たないので連絡がつきにくく
メールを出してひたすら返事を待つしかなかった
どうやら 10年近く「心の迷い」と向き合ってきて
一区切りついたので連絡をくれたようだ
山陽さんの「迷い」というのは
例えば「原発に反対するからには電気を使わずに暮らしてみる」というような難題で
実際に日が暮れたら寝るなど 原始的な生活に変えていたらしい
自分の生活を「山伏」と言っていた(笑)
そんな暮らしをしていたら そりゃあ世間からは隔絶するわい(笑)
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山陽さんは 自分の中で
旅人レベル最高ランクの人だ
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言葉が通じないのに
そこにいる人をワーッと明るくする術を持っている
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そしてその国の文化や歴史を肌で理解して
同じ人間として納得がいくように咀嚼する
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トルコの旅で 見知らぬ人たちから毎日笑顔でチャイをご馳走され
旅の最後にこう言った
「苦労した人が優しいように
あのチャイは 苦労をし続けてきたトルコの歴史のひとしずくではないか」
聞きながら私は鳥肌が立った
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ブータンの標高2000mの村で寒さに震えていたら
出会った家族が温かいスープをご馳走してくれた
そのスープを手に持った山陽さんは
「いい景色だねえ…」
と大切そうにスープを眺めた
手に持った料理を
「良い景色」と表現できる人は ほとんどいないだろう
自分の感動を どう他人に伝えるか?
それは人間にとって とても大事な能力だと思う
そのシーンにまとわりつく細かな空気感まで表現に包み込めるような
私もそんな表現ができる人になりたいが
1度の人生ではちょっと時間が足りないかな
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私の旅のスタイルは ほとんどが山陽さんから教わったものだ
旅先での洗濯の仕方から
居候先での立ち回り方まで(笑)
人生で最も影響を受けた人と言っても良いと思う
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「急にどうしたんですか?
山陽さんから連絡が来るなんて珍しい」
と聞くと
「あ いやいや 失礼しました
ちょっとまた新しいことを始めたいと思ってさ
誰かに話さなきゃと思った その第1号」
と笑顔で答える
どうやら東京の大先輩の家に居候して
新作を書き続けているらしい
そして敬愛する山陽さんから
報告の相手第1号に選ばれたのが意外だったし
嬉しかった
いろんな話を聞いて 久しぶりにワクワクした
番組になるか分からないけど カメラ片手に着いて回りたいと思った
これからしばらく 北海道に通うことが多くなりそうだ☆