
ロケで3日間 久々に五郎さんと一緒だった
出演者のことで 五郎さんが真剣に悩んでいた
悩みすぎて食べ物が喉を通らない
それぐらい悩んでいた
「この人を速くできないと 自分がいる意味がない」
という悩みである
同時に私も悩んでいた
「この人が成長しないと 番組にならない」
という悩みだ
五郎さんと2人で ウンウン唸って
あーでもない こーでもないと
ずっと相談していた
レースは一発
そこできちんと結果を出さないといけない
もちろん「ダメでした」でも仕方ないのだが
見た人がエネルギーをもらえる番組にはなりにくい
楽しい時間といえば シビれるほど楽しいが
頭をかきむしりたくなるほどキツい 崖っぷちの時間でもある
大好評だった鬼ごっこも
直前までウンウン唸っていた
初めての場所で 初めてやるゲームで
初めて顔を合わせるメンバー
何ひとつ予測が立たない
五郎鬼が誰ひとり捕まえられずに終わるかもしれないし
女性陣が激坂を走れず良いところナシで終わるかもしれない
前日の夜中までずっと悩んでいた
ゴルフ場のどこまでを鬼ごっこのエリアにするか
脚に自信がない女性陣は 坂を下ってどの辺まで行くか
凄まじい脚を持つチャンプたちは どの辺に向かうか
あらゆる可能性の中から 選択肢を絞り
どうなっても対処できる作戦に集約して 五郎さんに託した
結果は 見事にうまくいったが
次もうまく行くとは限らない
相当な勇気をふり絞らないと もう一度やれる気がしない(笑)
番組のことなので
外部の人に相談できないし
独りで延々と悩んでいる
それがディレクターの仕事なのだ…

さて ロケから帰って
今回のご褒美は 生野菜サラダ
(焼き餃子は秋まで封印)
「なんだよ ただのサラダじゃんか」
と言ってはいけない
あまりに緊張がすごすぎたので
この生野菜がとてつもないご褒美に見えたのだ
体が瑞々しさを求めていたのだと思う
自家製のカッテージチーズをたっぷり乗せて
味付けはクレイジーソルトとオリーブオイル

ボスコのオリーブオイルが香り高くて好き
ひと昔前は 5000円出しても美味しいオリーブオイルが手に入らなかった
その理由は輸送方法にあるらしく
船便で何ヶ月もかけてアフリカの南を回ってくると
気温でオイルがやられて香りがなくなってしまうという
空輸か 冷蔵輸送か
おそらく輸送方法に革命が起こったのだろう
ボスコのオリーブオイルは イタリアで搾りたてを食べた
あの感動を思い出させてくれる
サラダをモリモリ食べていたら
メールが一通届いた
幸せな開放感も束の間
また新たな悩みが降ってきた(笑)