「ローラー台選手権をやりたい!」
という問い合わせを、けっこういただくので、
安全に楽しむためのノウハウを公開しちゃおうと思います。
単純なようで、けっこう気を遣ってたりするんですよ☆
1、ブレーキは殺しておくべし
ローラー台を愛用している方なら
みなさんご存知でしょうが、
実はローラー台には「やってはいけない」ことがあったりします。
それは「ブレーキをかけること」。
ローラーが高速で回転している状態で
ブレーキを強く握ると、
タイヤの回転だけが止まってしまうため、
周り続けようとするローラーと反発が起きます。
するとどうなるか?
自転車はローラーに吹っ飛ばされてしまいます。
三本ローラーでこれをやると、
自転車は後方に吹っ飛びます。
固定ローラーは後輪軸が固定されているため
さすがに吹っ飛ぶことはないと思いますが、
固定が甘かったりすると…危険ですよね。
番組では、安全のために
「後輪のブレーキを完全に効かなくして」あります。
人前に出て緊張したり、興奮したりしてしまう参加者が
不必要にフルブレーキをかけてしまっても、
ブレーキが効かなければ安全!
この一点だけは、くれぐれも守るようにしてくださいね。
2、使用するバイクに気をつけるべし
さて、参加者が「フルもがき」をする自転車。
この選び方も、安全に関わってきます。
ローラーに固定した自転車で「フルもがき」すると、
シートステイ(フレームの一部)に膨大な力が加わります。
体重ある男性がフルパワーで漕ぐと、
割れることもあるそうです。
ローラーで「もがき練」をする人は
カーボンフレームを使わないのが常識らしいです。
なので、間違っても「超軽量フレーム」を使わないこと!
できればクロモリやアルミなど金属フレームで。
カーボンフレームを使うなら、重量のあるフレームで。
(安価な重いフレームはカーボンが分厚い)
シートステイが割れたところで、さすがに大ケガにはならないと思いますが、
そこで競技が終わっちゃうし、なんか残念な空気になりますよね。
まあローラー選手権でバイクがぶっ壊れたら、
その人を「計測不能」とか言って優勝させれば
盛り上がるかもしれませんが…
3、ローラー台のセッティング
ここからは「演出上」の問題なので
安全には関わりませんが、
盛り上げるための重要ポイントをご紹介。
「ローラー最高速選手権」で面白いのは、
「ええ~! こんなに速く漕げるの~!?」
という驚きです。
普段ママチャリにしか乗らない人が、
ローラー台で時速50km出したら
けっこう嬉しかったりしますよね。
そのためには、ローラーの「重さ」を
いちばん軽くしておきましょう。
ローラー台には重さ設定があって、
ペダルが軽く漕げる設定から重~くなるようにもできる。
それを「いちばん軽く」しておきましょう。
割と普通のオジサマでも、時速50kmぐらい出るはずです!
ちなみに番組内で統一して使用しているのはこれ。
ミノウラさんの一番シンプルで壊れにくいやつです。
イベント中に壊れたら困りますからね。
これで宮澤さんの時速74kmに挑戦してみるのもいいかも!?
4、ストーリーを考えるべし
たとえば、「ローラー台選手権」を
結婚式でやりたい、というお問い合わせも来ています。
そんなとき、どんな展開になれば最高に盛り上がるかを考えましょう。
「新郎に挑戦!」
新郎が新婦をもらうのに適しているか会場の全員に試される。
どっちかといえば、新郎がコテンパンに負けたほうが盛り上がるような気がする。
ポイントは「新郎が最後にこぐ」ことかしら。
「新郎 VS 新婦の父」
新婦の父は、このイベントには最高の素材ですね。
「負けたらお前に娘をやらないぞ!」と言わせれば楽しいし、
お父様もそのセリフは満更ではないはず。
全員が漕ぎ終わって、最後にお父様が出て来れば
演出的には◯でしょう。
「新郎 VS 新婦」
これも楽しいですね。
もちろんドレス姿で漕げれば最高ですが、
ギアとかに絡まっちゃうと残念なので、
ぜひ「レーパンにお色直し」して臨みましょう。
5、ハンデを決める。
ハンデは重要です。
番組では、
12歳以下 +30km
女性 +20km
60歳以上 +10km
でやってます。
一般的には、これが盛り上がる黄金律だと思われます。
だって、お子様と女性に花を持たせるほうが
納得感あるからです。
たとえば結婚式でやる場合で考えると、
新婦にもっとハンデを盛ってあげてもよし。
新婦の父には+50キロぐらいのハンデをつけて
「絶対勝てないラスボス」にしてあげましょう。
新婦の父がチャリダーの場合は、ハンデなしで
オヤジの剛脚を見せつけても良いでしょうね。
どうでしょう、参考になりましたか?
ローラー選手権は安全に楽しみましょうね~☆