何にもする気がおきなくて
今週はずっと家で仕事して ほとんど外に出なかったのだが
重い腰を上げて 宇都宮へ行ってきた
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オフロードの自転車レース シクロクロスの
全日本選手権を見るためだ
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以前 ジロ・デ・イタリアを取材したとき
自転車の世界は「村」のようだと思った
選手もスタッフも 全員が顔見知りで
移動遊園地のように移動し続けている
シクロクロスの世界は もっと小さく濃密な村のようで
お互いに信頼し合っているような暖かい空気感がある
全日本選手権の会場にも その空気感が満ちていて
とても良い空間に感じた
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午前11時30分
男子50代
五郎さんが走る
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スタートが苦手だといつも言っている五郎さん
最前列スタートでも 第1コーナーでは8番手まで落ちた
だがこれはいつものことだそうで
周りは全く慌てていない
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傾斜のある地面とクネクネが続くテクニカルな区間で一気に抜いて
2周目に入った時には先頭2人の争いに持ち込んでいた
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今年の夏 股関節の手術を受けるとき
五郎さんが「目標がない」とボヤいていたので
シクロクロスのチャンピオンにならないとできない企画を考え
必死にプレゼンをして通した
最初は「良い目標ができた」と喜んでくれたが
だんだんプレッシャーがキツくなったのだろう
その仕事を辞退したいと言い出した
「自転車に楽しく乗りたい」
真剣にそう語る五郎さんの気持ちが 痛いほど分かったので
全日本で勝たなくても企画が成り立つようにすると約束した
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約束したはいいが
どうやって成り立たせるかは思い浮かばなかった(笑)
でも 五郎さんが楽しくレースを走れるなら
それが一番なのだ
たとえ勝ったとしても 心が満たされなければ意味がない
それ以来私は「全日本」「頑張って」という単語を一切言わないようにした
五郎さんが勝つとも勝たないとも思わないようにしていたので
応援は「カッコいいよ!」とだけ言った(笑)
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五郎さんは 集中していた
ノーミスで走って3周目から独走体制に入った
そして2位に20秒の差をつけ トップでゴールした
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ゴールした五郎さんは ずっと叫んでいた
そしてサポートしてくれた師匠の横井さんのもとへ向かい
絶叫しながら抱きついて 泣いた
探し求めていたお父さんに全力で抱きついた子供のようだった
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私にも握手を求めてくれたけど
手を差し伸べずにシャッターを切ってしまった(笑)
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五郎さん すごかったです
無理して出かけてきた甲斐がありました
しかしレースの写真というのは 独特なテクニックが必要で
ぜんぜん上手く撮れなかった
次はもうちょっと上手くなりたい
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↑40代でエントリーしたシンゴ
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↑シンゴ6位
勝つつもりで来て勝てなかったのを 初めて見た
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↑五郎さんの弟子マー君
追い込みすぎだ(笑)
今週はずっと家で仕事して ほとんど外に出なかったのだが
重い腰を上げて 宇都宮へ行ってきた
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オフロードの自転車レース シクロクロスの
全日本選手権を見るためだ
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以前 ジロ・デ・イタリアを取材したとき
自転車の世界は「村」のようだと思った
選手もスタッフも 全員が顔見知りで
移動遊園地のように移動し続けている
シクロクロスの世界は もっと小さく濃密な村のようで
お互いに信頼し合っているような暖かい空気感がある
全日本選手権の会場にも その空気感が満ちていて
とても良い空間に感じた
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午前11時30分
男子50代
五郎さんが走る
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スタートが苦手だといつも言っている五郎さん
最前列スタートでも 第1コーナーでは8番手まで落ちた
だがこれはいつものことだそうで
周りは全く慌てていない
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傾斜のある地面とクネクネが続くテクニカルな区間で一気に抜いて
2周目に入った時には先頭2人の争いに持ち込んでいた
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今年の夏 股関節の手術を受けるとき
五郎さんが「目標がない」とボヤいていたので
シクロクロスのチャンピオンにならないとできない企画を考え
必死にプレゼンをして通した
最初は「良い目標ができた」と喜んでくれたが
だんだんプレッシャーがキツくなったのだろう
その仕事を辞退したいと言い出した
「自転車に楽しく乗りたい」
真剣にそう語る五郎さんの気持ちが 痛いほど分かったので
全日本で勝たなくても企画が成り立つようにすると約束した
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約束したはいいが
どうやって成り立たせるかは思い浮かばなかった(笑)
でも 五郎さんが楽しくレースを走れるなら
それが一番なのだ
たとえ勝ったとしても 心が満たされなければ意味がない
それ以来私は「全日本」「頑張って」という単語を一切言わないようにした
五郎さんが勝つとも勝たないとも思わないようにしていたので
応援は「カッコいいよ!」とだけ言った(笑)
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五郎さんは 集中していた
ノーミスで走って3周目から独走体制に入った
そして2位に20秒の差をつけ トップでゴールした
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ゴールした五郎さんは ずっと叫んでいた
そしてサポートしてくれた師匠の横井さんのもとへ向かい
絶叫しながら抱きついて 泣いた
探し求めていたお父さんに全力で抱きついた子供のようだった
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私にも握手を求めてくれたけど
手を差し伸べずにシャッターを切ってしまった(笑)
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五郎さん すごかったです
無理して出かけてきた甲斐がありました
しかしレースの写真というのは 独特なテクニックが必要で
ぜんぜん上手く撮れなかった
次はもうちょっと上手くなりたい
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↑40代でエントリーしたシンゴ
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↑シンゴ6位
勝つつもりで来て勝てなかったのを 初めて見た
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↑五郎さんの弟子マー君
追い込みすぎだ(笑)