自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

福島1周400km。

2023年07月16日 21時53分39秒 | 自転車
仕事を終えて福島県いわき市へ
到着は22時
宿泊は いつか来てみたいと思っていた「いわき新舞子ハイツ」
サイクリストのためのホテルだそうだが
風呂に入ってすぐに寝るだけだった


3時半起床





もうちょっと寝たかったが 寝られただけマシか…





5時に受付け
イベントに参加するときは スタッフだと言わずに参加しているのだが
こちらの主催者が私のブログを見つけたらしく
番組スタッフだと知られていた


「400kmは初めてなんですよね? 頑張ってくださいね!」


と 心配そうに声をかけてくれた





ブリーフィング開始まで 参加者のバイクを観察(笑)





最近はサイコンのナビ機能で走る人がほとんどだが
キューシート(曲がり角情報を表にしたもの)での参加もちらほら
こっちの方が冒険感が増すから 愛する人の気持ちが分かる
趣味の世界は 便利さとかではなく
こだわりが大事だ





今回参加したのは ただ400kmに挑戦したかったわけではない
9月に650kmを34時間で走るミッションがあり
どうしたら走り切れるかを考えるために参加した

ペース配分
回復の仕方
補給の研究

ブルベに参加できるチャンスは 9月までにもう無いと思うので
今回きっちり自分の体で研究しておきたいのだ




5時40分 検車を終え
パラパラと降り出した雨の中スタートした





参加者は一定の距離を置いて走っていく
特にそうしなければならないルールは無い
先頭交代しながら行けば良いと思ってしまうが
長丁場は 脚も気持ちも合わないと 一緒に走れないのかもしれない


などと考えていたら


んんんん?





裸足だ…


ペダルにダンボールのようなシートを貼り
それを裸足で直接漕いでるではないか


これで400km行くのか…


なぜ裸足なのかと聞いたら
「裸足で漕いでいたら 靴を履くのが嫌になった」
と言っていた


そもそも「裸足で漕いでいたら」というのがおかしいのだが(笑)


裸足ペダリングについて ニコニコ話すその方は
メガネのストラップは藁(わら)ヒモで
歯が半分なかった
「この人は仙人なんだ」と思った





いわきから 小名浜へ
こんなに巨大な工業地域だとは知らなかった
鉄鉱関係の仕事をしていた祖父が 満州から引き揚げたのち
ここに住んでいたと聞いたことがある
当時の風景を想像しながら走る


今回のミッションのひとつ 最適なペースを探るべく
まずは180Wで走る
平坦でのスピードは32km /hぐらいだ
これに休憩などを合わせて 20時間以内
平均時速20kmをキープできれば
9月の650km完走が見えてくる





180Wで走っていたら 全員を抜いて先頭に出てしまった
すると「着かせてください」と声をかけられた
右の方はPBP(パリ・ブレスト・パリ=1200km走るイギリスのイベント)を完走していて
左の方はキャリア7年のブルベライダー
大先輩を追い抜くってことは ペースが速すぎるのだろうか?


30km地点の坂道で 振り向いたら2人とも居なくなっていた
本当にこのペースで大丈夫なんだろうか…






今回のブルベでは 約80km毎にチェックポイントが設けられている
全てコンビニで 買い物をしたレシートをもらっておき
打刻された時間で通過認定をもらうのである


補給も今回の重要なミッションで
すべて「固形物」を食べるとどうなるかを実験する


走り出すと食欲がなくなり
ジェルしか食べられなかったのだが
いろんな人から「固形物を食べないと最後までもたない」
と教わった
そんなことあるかいな?
ガソリンはカロリーさえあれば同じじゃないのか?


食欲がない胃袋に いなり寿司とタルトを流し込んだ





100km地点を過ぎた


飽きた(笑)


景色は単調だし 雨だし





トンネルの中は もっとつまらない





歌でも歌おうかと
久々に心を込めて歌ったが
朝なので喉の調子がいまひとつだった





後ろから誰か追いついて来ないかなあと思ったが
全く気配なし





食事をして20分ストップしたが
それでも追いついて来なかった
自分はかなり速いペースで走っているようだ





と言っても 平均時速21kmほど
途中で実験のミッションを行ったら けっこう時間かかるので
最終的に平均20kmペースを保てるか微妙なところだ





福島の西側 栃木や新潟との県境に近くなると
風景が一変した





いいなあ





只見川





ただし こういう場所には
自販機すらないことが多い
ハンガーノックになったらマズいので
常に補給食とドリンクは 予備をサドルバッグに入れておく





240km地点
会津若松を通過

ここで今回の最大ミッションを計画していた


それは「風呂」に入るということだ


自分の経験上 風呂に入ってしまうと
疲れが一気に出て だるくて動けなくなってしまうのだが
入り方によっては効果的だという話を聞いたのである


入り方で効果が変わる…
それがどう変わるのか 研究しようというわけだ


結果的には 効果はバツグンだった
しかし詳細は伏せておく
番組で紹介する可能性があるので(笑)





猪苗代湖を横目に 日没を迎える


風呂に入ったため ここまでの平均時速は19.8km
体はあちこちが痛くなって来ている
特に首の後ろや肩甲骨まわりがシビれるように痛い
福島の山道には 街灯などはほとんどなく
月明かりもない今夜は 漆黒の世界だ


心細くなる気持ちを 奮い立たせる
暗闇が恐怖を増幅させるのを無視する






暗闇に自販機を見つけた時の嬉しさ
これは夜道を延々と走った者にしか分からないだろう




269km地点


3つ目のチェックポイントはセブンイレブン
暗闇に突如現れたコンビニ
救いの光に見えた



こういうコンビニをチェックポイントに指定する主催者は
さすが冒険ライドを知り尽くしているだけはある


・・・・・・・・・





300km通過 14時間50分


渓谷沿いの細道は まさに闇だった
自転車のライトだけが頼りだ


私は夜道に慣れている
毎日の通勤でも 帰りは必ず深夜だし
夜の山道も数えきれないほど走っている
「慣れている」というのはどういうことかというと
暗い世界を「見る」方法を知っているのだ


暗い場所を見るには 見たい場所から焦点を少しずらすとよく見える


眼球の中心は感度が低いため 見たい場所を直視してもよく見えない
見たい場所からわずかに視線を外すと
見たいものを高感度で見ることができるのだ


なので 漆黒の夜道を走るときは
見るともなく 見ないともなく走るのがコツなのだ






ブルベとは なんなのだろうか
参加者は おしなべて皆明るくよく笑う

明るいからブルベに出るのだろうか?

いや おそらくその逆で
走ってみて感じたのは
こうした冒険に身を投じて ある種の諦めと
自分自身へのチャレンジを続けていると
人は明るくなっていくのではないかと思う





391km地点 最後のチェックポイント


ここからゴールまでは ちょうど10km
現在時刻は…24時23分


むむむ?
ラスト10kmを16分台で走れば 19時間切りじゃないか


走れるか?
無理か?


ボヤボヤしてる暇はない!
行ってダメならそれでいい
すでに20時間切りは確定ではないか



集中して ペダルを踏み始めた
時速35kmで走り続ければ19時間切りだ
身体中が痛いが
脚はなんとか大丈夫だ
風呂の実験が効いている


サイコンは見なかった
ひたすら16分で使い果たす感覚で漕いだ


途中3回はやめようと思ったけど(笑)



いわき新舞子ハイツが見えてきた!
すべてのエネルギーを振り絞る
そしてゴールした


402.3km
18時間59分31秒
消費カロリー 9272kcal
TSS 611


数字が破壊的だ(笑)



朝 私を心配しながら見送ってくれた主催者が
残念そうな顔で迎えてくれた

「お疲れ様でした。どこまで行けたんですか?」

そうか 私が途中でやめて帰って来たと思ったのだ



ちゃんと走ってゴールしたのだと言ったら
「ものすごく速いですよ! 1番時計です!」を連発していた


水戸黄門が印籠を出した気分だ(笑)



ブルベカードを差し出し チェックポイント通過の証拠
レシートを差し出す


すると


「あれ? これは…」
と主催者が怪訝そうな顔をする
「これ 同じセブンイレブンでも 店が違いますね」






暗闇の中 天国からの光に見えた
あのセブンイレブンだ


サイコンの距離もキューシート通りだったし
何より救われた気持ちのあまり
あそこがチェックポイントだと思い込んだのだ

チェックポイントは その数百メートル先の
町中にあるセブンイレブンだった


「すみません、ルールなので、認定はお出しできないんです」
主催者のみなさんが 非常に残念そうな顔をしてくれた



↑写真用に もう一度残念そうにしてくれた(笑)


だが 私にとって「認定」などどうでもよかった


400kmを走り切ったこと
そしていろんな実験ができたことで 満足以上だった




そして
400kmはあまりに長いので
ブログも長くなりましたとさ


※文章は数日かけて修正していきます
 とりあえず眠いので寝ます(笑)

400kmチャレンジ。

2023年07月14日 09時44分12秒 | 自転車
明日 ブルベに出ることにした



今回はまったくのプライベート
長距離を走る番組をやるには 実際に走らないと分からない


出演者に何か聞かれた時に 答えられないスタッフはアウトだと思う
出演者に大変なことをしてもらうには
私がもっと大変なことをしなければ説得力がない






走るのは福島県
いわき市をスタートし 会津若松をぐるっと回るコースだ
自己最長距離は320km
それを超えたら どんな景色が見えるのだろうか





もちろんただ走るわけではない
いろんな実験をしようと思っている
補給のこと 回復のこと
内池パイセンをはじめ いろんな人に聞いた知恵を
それが実際どう働くかを知っておきたい


私の好きな ちょっとした人体実験である(笑)





バイクはグラベルロード
今回はいろんな実験をするのでバッグは多めだ






ブルベは下り坂でガンガン踏むことはないので
フロントシングルの38T
リヤのスプロケは10ー33
これで平坦で時速50kmで走れるし
坂道も10%ぐらいなら問題なく走れる





ホイールは迷ったが ZIPP353
タイヤはニセコの時に取り付けたコルサプロ
エアロ性能と快適性で やはりこのホイールは最強だ

チューブレスはパンクした時が怖いが
マクハルシーラントで内側に膜を張って シーラント液は入れてないので
パンク修理でシーラントまみれになる恐れはない





フレームバッグを付けるとボトルは1本しか入らない
途中 50km以上自販機すらないエリアがあるらしいが
明日は気温も上がらなそうだし
家にあった一番大きいボトル(750ml)1本でなんとかなるだろう





サドルバッグはダンシングがしにくいので好きではなかったが
内池パイセンから勧められたサドル固定式のやつを使用
ブラブラしないので ダンシングできないほどではない

中身は途中で使う実験道具★





フレームの養生 兼反射材(笑)





ブルベは準備が9割だと思う
モノは準備できたが
今週はモーレツに忙しくて 月曜から水曜までの睡眠が計3時間と破壊的

なんとか昨日4時間寝て 今日はできるだけ早く寝たい…




スタートは土曜日の朝6時!
制限時間は27時間だけど
20時間以内でのゴールを目指します★



※追記
今見たら天気予報が雨になってた(笑)

内池パイセンの冒険ライド・初級編。

2023年07月09日 20時46分27秒 | 自転車
もう11年前の話だ



Raphaの代表だった矢野さんから声がかかり
能登を走るムービーを作った時のこと



そのRaphaライダー5人のうちの1人が
内池さんだった



最近 ひょんなことから連絡をとりあうようになり
ようやく休みが合った土曜日 ライドすることになった







内池さんは筋トレマニアで
すごい肉体をしている
会社員にはなりたくないからと
新聞配達を生業に選んだ
そこには何の衒いもなく ブレもなく
歯に衣きせないしゃべりがとても心地よい



年齢はちょっと上ぐらいかと思っていたら
聞いてびっくり54歳
大先輩ではないか
ということで 内池さん改め 内池パイセンと呼ばせていただくことにした





黒い方がパイセンの足首だ
細くて美しい
足首が細い人って 運動能力が高い人だと勝手に思っているのだが
内池パイセンも凄まじい身体能力の持ち主
乗るときは最低でも200km
400kmとかも軽く走って来てしまう
回復はどうしているのか?
補給は?
ロングを走るときのコツはあるのか?


いろいろ教えてもらいたくて いつかご一緒したいと思っていた





青梅に朝7時集合
パイセンのご友人で同い年のタカユキさんもいらしていた
タカユキさんは 写真がめちゃくちゃ上手で
女性ライダーたちは タカユキさんに撮ってもらいたくて
一緒に走りに行くのだとか
プロのカメラマンかと思っていたら
「普通のサラリーマンです」と


すごいイケオジ2人と 小雨がぱらつく中出発した







この日のコースは パイセンおすすめの廃道めぐり(笑)
パイセンは道なき道を走るのが好きで
「オレしか走ってない道を行くと わくわくするんだよね」と笑顔満面
その中でもとっつきやすい廃道を紹介してくれるという




↑パイセンは自撮りが上手い
 


廃道に行くと 必ずと言って良いほどパンクして
何度も泣かされて来たし
今の季節の山道は ちょっと立ち止まるとブヨの大群が襲ってきて
大変なことになる
パンクなんてしていたら それこそ恰好の餌食である

パンク修理に手間のかかるチューブレスを封印し
クリンチャーのグラベルキングに変えてきた
乗り味は硬いが ブヨに噛まれるよりはマシだ






タカユキさんはミラーレスの1眼カメラを背負って走る
何かを見つけると素早くカメラを手に取り写真をとる
私もロケ時はカメラを背負って走るが 100kmも走ると肩が痛くなってしまう
タカユキさんは200km走っても大丈夫だと笑っていた
上には上がいるもんだ





タカユキさんのケルビム
溶接部分がなんとも美しい





廃道に突入する前に 腹ごしらえ





初めて食べたが 意外なほど美味しかった





カフェドシクリステのこのデザインは
日本人で似合う人を見たことがなかったが
タカユキさんは見事に似合っていた
そうか 脚が長い人のためのジャージなんだな






タカユキさんとはここでお別れ
そしていざ パイセンと2人で廃道ツアーへ






廃道は激坂だった(笑)


平均10%が13km続くらしい
ブヨにたかられないように ある程度スピードを出さないといかんのに…



パイセンによれば ロングを走るコツは「上げすぎないこと」
坂道でも平坦でも 常に余裕あるパワーで走ること
…と聞いていたが
パイセンはけっこうゴリゴリ踏み倒す


パワーを見ると だいたい300Wほど
このままでは脚が削られてヘロヘロになり
スピードが落ちてブヨの餌食になるパターンではないか(笑)



「重いギヤでけっこう踏むんですね」
と聞いたら
「よく筋トレと自転車のペダリングで筋肉の使い方が違うから
 筋トレやったけど無駄だった、とか言うでしょう。
 こうすれば乖離がないんですよ」
と笑顔で踏みまくる


確かにトルクフルなペダリングは 筋トレの動きと似ているかもしれない



だが 筋トレなんて関係ない私の脚は削られていく一方だ(笑)






まさかのパイセンがパンク(笑)


「虫の餌食になりますから ゆっくり走っててください」
とパイセンが気を遣ってくれたが
すでに標高1200mを超えて 虫の気配がなかったし
1人にならない方が良い気がしたので
ゆっくり待つことにした




すると突然
「パーン!!! 」
と何かが爆発した


パイセンのCO2ボンベの口金(インフレーター)が壊れて
ボンベが暴発したらしい


あまりの爆発音に私は
「ウハー!」
と声を上げてしまったが
パイセンは
「?」
ぐらいの反応だった(笑)


すごい爆発と煙だったので
指ぐらい吹っ飛んだかと思ったが
屈強な男というのは頼り甲斐があるものだ




私のインフレーターを差し出し
どうにかパンクを修理するが
空気漏れが止まらない


タイヤの内側を探っても
原因は見当たらず




するとパイセンは 3秒でまさかの決断を下した


「林さんすみません。今日は引き返させてください。
 こう言う時のために、帰りは下り坂だけのコースにしてあります」


これはすごかった
まだボンベもチューブも2個ずつあるのに
引き返す判断はなかなかできるものじゃない
「せっかくここまで来たのに」
「もう少しで峠に着くのに」
「なんとかなるさ」
そう考えて進むのが人の常だが
パイセンはビシッと引き際の判断をした



そもそも廃道ライドとは
クリアできる計算が立つ中で走っているのだ
そこに少しでも霞がかったら すぐに諦める
これはとても勇気がいることだ


冒険に最も必要なものは
冷徹な判断と 躊躇なく撤退する勇気なのだと思った







パイセンが青梅駅まで一本引き
めっちゃ強かった




「好きなことしかやってないし 自分が生きてると思えるように生きている」
こう言うと さぞかし勝手に生きているのだろうと思われそうだが
終始私のために コースを考え 前を引き続け 休憩を気遣い
その気配りたるや天下一品だった


どうしたらこんな人間が生まれるのだろうかと
走りながらずっと考えていたら
ちょっとだけ 腑に落ちたことがあった



「オレ、福島出身なんだけど。福島の人って利害では動かないんですよ。
 ダメなものはダメ。良いものは良い。そう言う人が多い気がします」



廃道の冒険ライドも楽しかったが
私はこういう人と会えたことが一番嬉しかった









帰宅後
タカユキさんが写真を送ってくれた
どれも自然で素敵だった


以下 タカユキさんの写真の抜粋






























こういう写真 なかなか撮れないなあ




大ふべん者。

2023年07月05日 23時12分54秒 | おしごと日記
ロケハンに行っていた






今回のスタッフは私 ドライバー ADさんの3人


ADさんは 私が雨の中も
ひたすら自転車で走っていることに驚いていた

「車の中から見ているのと 自転車で走っているのでは
 情報量が違うんだよ」

と教えると 納得していた


空気の流れ

水しぶきの温度
わずかな勾配変化

車に乗っていたら感じられないものが
自転車の上には押し寄せてくる





地図に載っていないコースを走れないかと
1時間だけもらって 下見をしてきたが
地図に載ってる道すら走れなくなっていて
スゴスゴと戻ってきた(笑)


結局その1時間は無駄になり
最初からナビが示す道を行くのと同じ結果になった
ADさんが「この人は何をやってるのだろう」という顔をしていたので
こうしたチャレンジが 誰も撮ったことのない景色や
思いもよらない出会いや発見をもたらすのさと
力説しておいた


標高差1500mの道があって
そこを自転車で上ったら
頂上にいた車のおっちゃんに
「あんた偉いな!」と褒められた
そしてそこから会話が発展し いろんな情報を聞けた


自転車は私にとって 大いなる取材ツールでもある





にしても
25Cのロードタイヤで行くには
道が過酷すぎた(笑)






自分は 飢えた獣のようだと思う


リサーチして ロケハンもして
他のスタッフが「これで十分だ」と思っていても
もっと良くなるはずだ
もっと面白くなるはずだ
もっと
もっと
もっと…
と考え続けてしまう


そこには 合格ラインというのは存在しない
そして常に心は満たされていない


ディレクターは 不便な職業だなあと思う