自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

6年目へ。

2018年02月26日 22時27分30秒 | チャリダー★



正式な発表がありましたね。
チャリダーはこの春6年目に突入します!
レギュラー番組は1年続けるのも大変なことですので、
6年はもはや長寿番組と言えるかも?






立ち上げ当初の制作スタッフは
ほとんどが他番組へ旅立っていったり
他業種へ旅立って行ったり。
残っているのは私とPのツムジだけ。
ちなみにツムジは「街風」と書きます。
絶対読めませんね。
大学時代からの友人だったりします。
もう1年、よろしくね。





5年前の私たち。
自分の脚の形が全く違うのがわかります。
ディレクター力は…上がったのかどうか。


まだ明かせませんが、
新年度に向けて色々と新しい企画を進めています。
思い切ったチャレンジもいくつかあります。
楽しんでいただけるように、全力で頑張りますね。


どうか皆さんと全国のイベントなどで一緒に走れますように。
個人的には富士国際、乗鞍はエントリーしますし、
番組でもいろんなイベントにお邪魔させていただきます。
また1年、皆さんのお力をお貸しください!!!!



安藤さんの講習会。

2018年02月25日 09時07分15秒 | 自転車



LEOMO TYPE-R(自分のペダリングをモーションセンサー的に分析できるサイコン)の講習会に参加した。


テーマは「TYPE-Rを利用したクリート位置の調整」。
クリートとは、シューズとペダルを合体させるパーツのこと。
その取り付け位置はミリ単位で調整をします。
今回、その位置をTYPE-Rを使って探る…
これは興味深い!


講師は安藤隼人さん。
チャリダーでも何度かお世話になってます。


※写真はウェブから拝借。要請あれば削除します


番組ではお世話になってますが、
私は特に知り合いというわけではありません。
一般チャリダーとして参加です。

他の参加者は、去年の最速店長選手権優勝の岩島さんなど
猛者ばかり。


安藤さんの講習は2時間たっぷり多岐にわたり、
脳みその記憶媒体がパンパンになるほど情報満載でした。
かいつまんで言うと、
1、クリートのベストな位置を探るため、最初はスニーカーで前後左右させて漕ぎやすい位置をさぐる。
2、その時、TYPE-Rでペダリング効率が最大になる位置を探っておく。
3、ペダリング効率が最大(DSSの数値が最小)の位置に合わせてクリートを取り付ける。




「会場のどなたかに実際にやってもらおうと思うのですが…」
安藤さんが会場を見渡す。
「今日は雨ですから、確か自転車でいらしたのはお一人だけでしたよね」
うわー、それ、私です。
雨でも自転車で来てよかった!


200Wほどで漕ぎながら
足の動きをあれこれ変えたり、
スニーカーで漕いでみたり。
どうしたらペダリングの数値が上がるのかを体感。
30分ほど色々と。

もちろん汗だく。扇風機欲しい。


いろんなことがわかった。
1、クリートは右足に体重が乗りやすい位置になっていて、右足偏重傾向。
2、左足に体重が乗りやすい位置にクリートを調整。
3、体幹の右側が太く、左側が薄い→左側の体幹を鍛えると走りが変わる。
などなど。





ちなみに今までのクリート位置は
左右でほぼ同じ。
感覚的には母子球の指一本分後ろ。
左足をさらに1mm後ろにしてみてください、とのこと。
この1mmで走りがどう変わるのか?
楽しみだ!



講習会の最後、小太りの男性がぬるっと近寄って来て、
モゴモゴと挨拶をして来た。
番組を知っている人かと思って挨拶したら、
産経サイクリストさんの記者さんだった。
感想を聞きたい、と。

なぬ? 写真をパシャパシャ撮ってたのは
記事にするためだったのか?

取材が入っているなら、一言くらいアナウンスして欲しかった。






土曜日。
クリート位置の変更で走りはどう変わるのか?
仕事前の朝の2時間、久々の荒川サイクリングロードへ。
すごい人!
こんなに走ってる人がたくさんいるんですね。
男女のグループで集団走していたり、
おっさん2人でまったりトークしながら走ってたり。

私は平坦路で5分走。
五郎さんのトレーニングをヒントに。
平均300Wで3本。間のレストは3分。
なんとか完遂。

追い風だと5分300Wは多少余裕があるが、
向かい風でエアロポジションとる方がパワーが出にくい。
前傾姿勢が下手なんでしょうね。

クリート位置は…違和感満載!
たった1mmって、こんなに違うのね。
左足が1mm前に出たことで、左腰も前に出て、上体の使い方も変わった。
これで走り続けたら、面白いことになるかしら?





4本目も行けるかと思ったら
脚がなくて259W。
次は5分300W x 4本が目標ですかね。

選択肢。

2018年02月17日 23時19分04秒 | 自転車
ロードレースはまさに格闘技。
圧倒的な疲労と筋肉痛をお土産に帰京した。
レースの次の日は、自転車に乗れなかった。
目指すべきレベルがあまりに高すぎて、
クラクラしてしまったから。


しかし、筋肉痛が治っていくのと同時に、
ある思いが生まれてきた。
目標が遠すぎるからといって
自分はここでやめるのか?
私は今40歳。
自分の可能性を見てみたいなら、
今しかない。


やるしかない。
自分の可能性なんて、なんの根拠もないけれど
信じるしかないのだ。



仕事を早く終わらせて、夕方の新幹線に飛び乗り、
私は再び名古屋へ向かった。





ローラー教室。
強くなりたい人が集う場所。
珍しく私より低いパワーの生徒さんがいらした。
あえいで、あえいで、ローラーを漕いでいて、
メニューを終えると笑顔だった。
圧倒的なパワーで漕いでいた生徒さんが、
鏡ごしにローラーを漕ぐ私を見て
ペダリングが綺麗だと褒めてくれた。



ローラー教室のあと、
五郎さんが銭湯へ連れていってくれた。
「銭湯男子部」といって
生徒さんたちと五郎さんの練習後の楽しみらしい。
たくさん話をした。
熱めの湯船に入ると、汗と一緒に
悩みもスパッと飛んでいくようだった。
話していると、全身イレズミのおっちゃんが二人で入ってきた。
私たちは何もなかったかのように黙って風呂を出た。





夕飯は近くで開いていたとんかつ屋さんへ。





古いけれども掃除の行き届いた店内。
感じの良いご夫婦でやっていらした。
また来たい店だった。




とんかつは衣が薄くて好みだった。
あと1ヶ月したら、揚げ物は食べられなくなるなあ。



翌朝の早朝練習に1時間だけ参加して、
仕事に戻った。
15分全力走を2本。
1本目266W、2本目265W。
今回も名古屋みやげは筋肉痛。



2月の走行距離は、中間地点で491km。
頑張れば1000kmいけるかもしれない。

初めてのロードレース。

2018年02月16日 03時05分27秒 | 自転車
ロードレースを撮ることになった。


しかし、撮影のハードルは高い。
ロードレースは風の抵抗をいかに減らすかがカギなので、
モトバイクは選手の近くを走ることができない。
例えば選手を前から撮影するときは
選手よりも20m以上前を走らなくてはいけない、などなど
レギュレーションで決まっている。

選手の真横であれば、選手に対する風の抵抗とは関係ないので
ある程度撮影できたりするのだが、
道幅が広くないと撮影できない。
以前、群馬CSCでロードレースをモトバイクから撮影したが、
2時間のレースのうち
まともに撮影できたのは5分以下だった。


それではどうやって撮影すればいいのか?
それはカメラマンがオンボードカメラを着けて
選手として集団内を走るのが一番でしょう。
去年からずっと練習に励んできたのは、
こういう目標があったからです。



撮影内容やレースの結果などは
放送を楽しみにしていただくとして、
とりあえず私にとって初のロードレース参戦です!



撮影:廣瀬さん


走るのは4つのカテゴリーのうち
上から2番目のクラス。
1周5kmのコースを8周、
40kmのレースです。
ちなみに1番上のクラスはプロも出場するレベル。
2番目のカテゴリーは、おそらく私にとって
かなり高いハードルでしょう。
撮影どころではないかもしれない…。


とりあえず集団の先頭近くにいる方が有利なので
早めに並んでスタートの位置どりをし、
10番手ほどでスタート。
その直後!いきなりロードレースの洗礼を受ける。



300mほどはパレード走行。
パワーも100w以下でまったり走る。
カーブを曲がった直後、先導車の旗が振られた。
同時に選手たちが一斉にスピードを上げる。
ちょ、ちょっと待て!
こんなにパワーが上がるなんて聞いてないぞ!
パワーは一気に600W以上に跳ね上がる。
面食らいながらも、なんとか食らいつく。
アタックは30秒続き、ようやく落ち着く。
ちぎれた人もいるかと思いきや、全員が一団となったままだ。
ここにいるのは、猛者ばかりなのだ。



レースは私を放っておいてはくれなかった。
前方右側に大きな水溜りが現れた。
「水溜り!」「左!」「◯◯!」「△△!」
選手たちが次々に何かを叫んだかと思ったら、
一斉に道の左側に寄ってきた。
隣の選手と肩がぶつかり合う!
おおおおお〜!
右の選手と当たれば左に押され、
左の選手と当たれば右に押される。
ぬおおおお〜!
当たった方を見たいけれど、
見ていられない。
左右にはある程度ブレても大丈夫、
それよりも前を見てないとヤバい。
ぶつかり合いながら、前方を凝視。


長い長い水溜りを過ぎたら、
ぶつかり合いはおさまった。
冷や汗が吹き出ている。
こりゃあ……
ワクワクしてきたぞ!



撮影:廣瀬さん


コーナーを立ち上がるたびに
アタックがかかる。
500〜600Wが30秒ほど続く。
巡航中は集団内にいれば200W〜220Wほどなので
なんとか耐えられるのだが、
コーナーごとのアタックによって脚がじわじわと削られていく。
ここにいる人、全員すごすぎる。


向かい風区間はパワーを抑えてじわじわ集団の前方から後方へと下がり、
追い風区間でまた集団の前方に上がっていく。
なんとかハイパワーのアタックをうまくやり過ごしていたが、
5周目。
20キロ地点のコーナーの立ち上がりで、脚がスカスカ言い出す。
おお〜、もう400W出せない。
集団から数メートルちぎれてしまった。
この数メートルは大きい。
自力では追いつけない…万事休す!

「ちぎれるんじゃねえ!」
私の後ろにいた選手が
脚のなくなった私を追い越して集団を追いかける。
なんとかそれに便乗して、私も集団に復帰。
助かった。もう少し撮影できそうだ。


…と思ったのも束の間。
次のコーナーの立ち上がりで、完全にちぎれた。
集団は10m、20mと離れていく。
たった22kmで私の仕事は終わってしまった。





諦めるもんか。
ポロポロと集団から遅れた人たちに声をかける。
「回していきましょう! 集団のスピード落ちてるから追いつけるよ!」
…すいません、集団のスピード落ちてる、はウソです。
「追いつけるかも!」と思わせないと、一度気持ちが切れた選手は
追いかける気持ちにはならないので
嘘つきました。
でも、これに3人が呼応してくれて、
私を含めた4人で先頭交代しながら集団を追いかけた。



7周目。
集団ははるか前方のままだ。
4人で先頭交代をし続ける。
しかし、だんだんと先頭に出られない選手が現れ始めた。
そして気がつくと、真後ろに回収車が!
私たちより後ろの選手は、全員回収されたようだ。
初のレース参加で回収なんて嫌だ!
パワーを上げる。
4人のうち2人はちぎれて回収車に飲み込まれた。
私ともうひとりの若者は、なんとか先頭から半周遅れでゴール。
完走できてよかった…



撮影:廣瀬さん


8周のうち、仕事になったのは4周のみ。
あとは根性で走ってただけだった。



レース時間:1時間7分
距離:40.2km
平均パワー:246W
最大パワー:716W
最高スピード:58.7km/h
平均スピード:39.0km/h
TSS(トレーニング・ストレス・スコア):130
DSS(ペダリング効率):左0.2 右0.1
 (ほぼペダリングによるロスは無し)


驚いた。
1時間全力走をした時のTSSが100なのに、
1時間7分で130だなんて…
地獄だったわけだ。


そしてFTP(1時間全力で漕げる最大パワー。戦闘力みたいなもの)は
255Wまで上がっていた。
私は強くなっていた。
しかし、全く歯が立たなかった。






私のヘルメットに取り付けたオンボードカメラの映像は
よく撮れていたらしく、スタッフは興奮していた。
しかし、私はレースで初めて「恐怖」を味わってしまった。
自分は何をしたら通用するのか?
そもそも通用するようになれるのか?
気持ちが沈んで、レース後の2日間は
自転車に触れられなかった。

次の日。

2018年02月14日 01時29分05秒 | 自転車
明日、と言っておきながら
ずいぶん経ってしまいました。
すいません、ここんとこロケラッシュでして…。





夢の五郎さんスクールの次の日、
6時に出発して、10時の撮影前にひとっ走り。
3時間で往復できそうなのは…
あそこに行きたい!





で、やって来たのは三重県の桑名。
長良川の河口に雰囲気の良い家屋が立ち並ぶ
大好きな街です。
ここで取れるハマグリは超絶品。


片道30キロを1時間半。
国道23号線は地獄のようにトラックだらけ。
みなさん腕が素晴らしくて、スレスレを通っていく。
風で煽られるが、焦ると危険なので
スレスレを平常心で。
桑名でコンビニ休憩しようと思ってたが
街中にコンビニを発見できず、
仕方なくそのまま引き返す。





大好きなお店「キッチン寿」も休みだった。
ハマグリ食べたかったなあ。





23号線はこりごりなので、
帰りは国道1号で。
片側一車線だけど、めっちゃ走りやすかった。
路肩は広いし、ドライバーはみんな親切。
道の狭いところでは、根気強く後ろで待ってくれる。
待ってくれたドライバーには、感謝の気持ちを込めて手で挨拶。
返事に、軽くクラクションを鳴らして追い抜いていく。
こういうやりとり、好き。
三重と愛知、良いところです。



五郎スクールの筋肉痛がすさまじくて
全然走れないかと思いきや、
思いのほか脚はよく回った。
今週末はいよいよ初めてのロードレース参戦(撮影ですが)なので
このままの調子を維持したいところ。


…と思ってたら!


レース2日前。
ありゃ? 脚が回らん。
疲れがどっぷり取れない。
月1000kmプロジェクト進行中だが
思い切って休む。

そしてレース前日。
輪行したら足をくじいてしまった。
調整を完全に失敗。
カメラつけて走っても
ほとんど撮れなかったりして…



さあ、初のレースがどうだったかは、
また後日…☆






夢の五郎スクール。

2018年02月07日 11時54分50秒 | 自転車



ロケのため名古屋へ。
私だけ早めに入って、これまで成し遂げられなかったある「夢」を実行した。


筧五郎さんの「パーソナルスクール」だ。
3時間で2万円。
高いと思う方がほとんどだと思うが、
他のコーチたちに比べるとかなり安い。
そんな値段でも、有名コーチになると予約がほとんど取れないほど盛況だ。


実は私、パーソナルスクールは初めて。
これまでひたすら自己流でやってきた。
それが五郎教官の目にどう映るのか?
そして果たして、2万円の価値はあるのか?






トレーニングを行うのは、名古屋から20キロほど西にある
木曽岬。
「きそざき」と読みます。
どこまでも平坦な田園が続く、美しいところです。
ちなみに五郎さんは生まれてから今日までずっと
「きそみさき」と呼んでいたらしい。


コースは片道9kmのド平坦路をひたすら往復。
景色は延々と田園。
まさにローラー台の実走版だ。
まずは五郎さんがコース紹介しながら先頭で一本。
後ろに付いて220w。
たぶん前の五郎さんは260Wぐらいで走っている。
五郎さんは100kmほど朝練をしているので
スルスル上がっていくが、
私はアップしてないのでキツい。
なんとか9km先の自販機ポイントまで付いて行って給水。






往復18kmのうち、自販機があるのはここだけ。
まさに天の助け的な自販機だ。
あとでここが運命の場所になるとはつゆ知らず…



「それじゃあDさん、行ってみますか。
 どれぐらいで行けます?」

片道およそ14〜15分。
私は五郎さんに付いてくるので必死だったので、
250Wぐらいの感じがする。
と告げると、「じゃあ260Wで行きましょうか」と。


「3・2・1・ゴ!」


ポンポンと気持ちよい五郎さんの慣れた掛け声に背中を押され、スタート。
180W。220W。230W。ゆっくりと上げる。
ペダリングの「あら」を見てもらうためのライドなので、
普段通りに。
メーターを見ずに、体との対話で「これなら行ける」というパワーを探る。
……ここだ。
このパワーなら「10分は持つ」。
私、15分ぐらいの走りをしたことがないので、
10分走の感覚でとりあえずパワーを探ったわけです。
メーターを見る。
ありゃ。315W。
これはおそらく五郎さん効果だ。
興奮していると瞬間的にパワーは出る。
そう判断して、300Wで進むことに。


「五郎さん、オールアウトしてもいい?」
「もちろん!」


よし。15分で使い切ってやる。
300Wをキープ。
よだれが垂れてくる。
今日は飲み込んだり、拭いたりしないことにする。
よだれを飲み込むと、その瞬間息が止まる。
その1秒の酸欠は、後に響く。
かと言って、追い込みすぎない。
景色を見たり、対向車、後車を絶えず確認。
むむ、しょっぱいぞ。
これはどうやら鼻水も垂れてきた。
でも、放っておく。
寒すぎて感覚がないので、違和感も特にないから大丈夫。


4km。
かなりキツくなってきた。
これは完全に10分しか持たない。
ゴールのはるか手前でオールアウトしてしまう。
パワーを下げる。
290W。


6km。
悶絶。
向かい風が猛烈で進まない。
10分を過ぎた。
こんな時こそ、上体をブラさない。
ペダリングを丁寧に。
息はしっかりと「吐く」。
しかもたまに「口すぼめ呼吸」をする。
チャリダーで習ったことを総動員する。
パワーが下がると、後ろでギヤチェンジの音がする。
ああ、五郎さんがギヤを軽くした音だ。
気合いを入れ直して、またギヤを一枚重くする。
後ろからもギヤを重くする音が聞こえる。


8km。
よだれ、垂れっぱなし。
鼻水、出っぱなし。
いつ終わるんだ、ゴールはどこなんだ?

と、五郎さんが「あと1分!」のコール。
…あと1分もあるのか。
五郎さんはゴールまでの距離を見て、だいたいの時間が分かるのだ。
しかし心拍も脚も限界だ。
タレたい。
もうタレたい。
もうダメ〜!と叫んでタレたい!
しかしここでタレれば、残りの1分は1分半、2分となって
ゴールが遠のいていく。
そんな私を後ろで五郎さんが見てる。
「最後タレたね」と言われるだろう。
「タレるぐらいなら最初から飛ばしちゃダメだよ」と言われるに違いない。
そんなの嫌だ。


どうすればいい?
何をすれば、ひたすら下がっていくパワーを食い止められる?
域値のギリギリ下を探る。
255W。これなら数分は走れそうだ。
するとここで、初めての経験が訪れた。
脚が軽くなって、息が整っていく。
これならラストもう一発行けるかも。


「あと30秒!」
五郎さんのコールが背中を押す。
よし、行ける!
ギヤを1枚入れる。
320W。
もう一枚入れる。
390W。
あかん、ダメだった。
350Wでゴール。



撮影:五郎さん


14分20秒。
平均291W。


五郎さんが「お見事!」と褒めてくれたので、
「チャリダー全部見てますから」
と返しておいた。



そのあと、生まれてこのかた、こんなに褒められたことはないぞ、
というくらい褒めてもらった。
ケイデンスを110ぐらいをキープできたこと。
最後にもう一回上げられたこと。
ペダリングが良いこと。
頑張った甲斐があったものだ。


改善点の提案もたくさんもらった。
右足のかかとが左よりも下がること。
そのせいで右足のストロークに時間がかかること。
サドルの前側を3ミリ下げること。
上体が少し窮屈なので首の後ろが凝ること。
ステムを1cm長くすること。
ツールドおきなわに出ること。
チーム◯◯(まだ内緒)に入ること。
を提案してくれた。



結局この調子で全力4本。
291W、270W、265W、252W。
順調に脚はスカスカになって終了。
たぶん去年のベストよりもFTP(1時間出せる最大パワー。戦闘力みたいなもの)は高くなっていると思います。
普段一人では出せないタイムやパワーが出せる。
そのことだけでも、財産と言えるほどの経験と自信になる。
この3時間には、2万円をはるかに超える価値があった。




さて。話はこれで終わらなかった。
走り終えて、近くの温泉へ。
受付でお金を払おうとしたら、財布がない。
車に戻っても、ない。
記憶を辿っていく。
最後に見たのは…あの自販機!
缶コーヒーを座って飲んだ、あの場所か。
あまりに疲れてベロベロだったからなあ。


「あの場所」までの9kmを飛ばす。
何せあの場所で財布を出してから2時間も経っている。
やきもきする私を気遣って、五郎さんが
「ある時はあるし、なければ無い。それだけですよ」と。
さすが修羅場をくぐってきた男は落ち着きが違う。



「あの場所」が見えてきた。
怖い場所に近づくようにスローダウンしながら、
五郎さんと2人で目をこらす。
「おお、あるじゃん!」
先に見つけたのは五郎さんだった。





2時間、同じ場所に置かれていた。
もう少し自販機に近かったら、ダメだったかもしれない。
「五郎さん、お手間とらせてすいません」
「いやいや、Dさん持ってるね、やっぱり。最後まで盛り上がったね!」
数々の修羅場を経験してきた男は
言うことが違う。



その後、色々と撮影やら相談やらをして長い1日が終了。
明日へと続く★

LEOMO TYPE-Rの調子が…。

2018年02月05日 14時52分43秒 | 自転車


2月です。
今月の仕事は「考える」ことが中心。
頭を絞って、たくさんのアイデアを生み出す月。
12月、1月と編集地獄だったので
パラダイスのように感じてしまう。
しかし、アイデアが出てこない時は…

お〜い、アイデア出てこ〜い。



さて、今月は1月よりも3日も少ない。
でも、1日40kmペースで走れば1000km超えると考えたら
少しは気が楽になった。
1日目、ZWIFTで45km。
2日目は自転車に乗れず。

3日目の土曜日に5時間もらうことに成功。
天気はよし。
久々に尾根幹にでも行ってみるべし。


家から尾根幹の入り口・矢野口まで26km。
東京のサイクリストの聖地的に言われているが…
誰もいない。
淡々と一人で突入。
信号も結構あるし、どこまでも路肩が広いわけでもない。
なんでここが人気あるのかよくわからん。
慣れた人たちは「小山田周回」などの脇道へ行くようだが、
行ったことないし、とりあえずまっすぐ相模原方面へ。


1月にちょっと頑張ったので
調子が上がってきた感じがする。
体への負担の感覚に比べて、20Wぐらい高く踏めている。



と。
42km地点。
TYPE-Rのバッテリーが切れちゃった!
大型バッテリーの「ドックチャージャー」を付けてきたので
5時間は持つはずだが?


久々にTYPE-Rのセンサーを付けて
データでも取ろうと思ってたのに。
しょんぼりしたので、噂のカフェで一休み。





矢野口にあるクロスカフェ。
自転車の置き場に困るほどの繁盛ぶり。
場所がいいですからね。





停まってるのは高級車ばっかり。
コーヒーは380円。
420円の「本日のスペシャル」コーヒーを」オーダー。
全然おいしくなかった。
これなら従来通り、道の反対のローソンでいいかな。


100kmは走りたかったけど、
TYPE-Rの不調で84km。
すぐにLEOMOのカスタマーサービスに問い合わせたら
「送ってくれ」と。
明日、五郎さんのパーソナルトレーニング受けるので
使いたかったのに…(泣)


結局問題はドックチャージャーが正常に機能しないこと。
充電時はランプが点くので、接続はされているっぽいのですが。
発売直後の新モノには手を出すな、とはよく言いますが。
早く直ってほしい。。

南アルプス。

2018年02月02日 17時03分56秒 | チャリダー★



先週・今週と、2週連続でお送りする
チャリダー・南アルプスロングライド。

2日間連続のロングライドイベントで、
走るのは甲斐国・富士川あたり。
明日放送の後編は、晩秋の晴天に恵まれた2日目。
絶景ですよ。


私は1日目はディレクターとして自転車に乗り、
宮澤崇史さんの美しい走りを間近で堪能。
2日目も走る気満々だったのですが、
2日目の撮影が始まってすぐ、メインのカメラマンが
「すいません、体調悪くてこれ以上撮れないので
 Dさんお願いします」と。
まじかよ!
てな訳で、急遽メインカメラマンとして
MOTOバイクから撮影してます。
久々のカメラマン仕事にキンチョーしましたが、
突然のハードルというのは楽しいもんです。


それでは放送でお会いしましょう★







1月の走行距離。

2018年02月01日 16時23分35秒 | チャリダー★



去年、5月、6月に月間800km走れたことで、
新たな発見があった。
一気に速くなったのである。
箱根、太平山と自己ベストをモリモリ更新できて、
乗鞍も73分だった。

やっぱり距離を乗るのって大事だと分かったし、
そして、自分はもっと速くなれるんだ、と思えた。



↑昨日ロケハンで走った茨城あたり。すごい風景だ。


五郎さんのローラー教室(名古屋)に何度か通って、
ペダリングをけちょんけちょんにダメ出しされた。
でも、おかげでペダリング効率はかなり上がって、
パイオニアのモニターで68%、
LEOMOのDSSは平均で0.1%(左右とも)。


そして五郎さんに次なる目標を尋ねると、
こう言った。

「Dさんは、とにかく乗ってください。
 乗らないと始まりません」


それで今年の目標が、1ヶ月1000km走ること。



↑これも昨日のロケハンの帰り道。


頑張りましたよ!
中旬の2週間、全く編集室から出られなかったので
500km行くか心配でしたが、
1月の走行距離は802kmでした。




↑昨日のロケハンの帰り道、がっつり道に迷った。
 おかげで800kmを超えたんだけど…



1000kmには届かなかったし、
月に800kmなんて普通だよ、と言われる距離でしょうが、
この仕事をしていることを考えると奇跡的な数字なのです。
自分で自分を褒めてあげたい!



2月はロケで走ることが多いので、
日数少ないけど1000kmいけるかな。
頑張りますよ!