自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

出会い。

2009年06月29日 08時07分04秒 | チェコ
あいかわらず写真のない更新ですみません。。

お二人とも、元気いっぱいに走っています。
雨が降れば雨から逃げ、
雷が鳴れば雷雨からも逃げ、
そりゃあもう、逃げ足は速い速い!
撮影車が追いつくのが大変です。

2人は不思議なカンを持っていて、
とても素敵な出会いを重ねています。
スケベなおじさん、共産主義時代に苦労した超かっこいいおじさん、
超美人なおねえさん。
厚い内容の番組になると思います。

天気の悪い日が続いていますが、
どうにか、ゴールが見えて来ました。
もうひと頑張り!

明日は狂言。

2009年06月25日 05時17分18秒 | チェコ
旅がはじまって2日が過ぎました。

降ったりやんだりの天気の中、2人ともすごく楽しんでいる様子です。
「もっと走りたい! もっと!!」と言っております。
そんな2人も、旅の第一目的地の街に到着しました。

この街には、真剣に狂言を学んでいるチェコ人達が住んでいて、
明日は茂山さんと共演することになりそうです。

きれいなお姉ちゃんを見ては「でへへ」と喜んでいるもっぴーも、
狂言舞台の話になると「超」真剣モード。
どうなるか楽しみですわい。

合宿終了。

2009年06月19日 06時25分35秒 | チェコ
午後4時。
43.1キロ走ったところで時間切れ。
つづいて雑誌「fun ride」の取材にうつります。

1人ずつインタビューを受ける2人。
黄川田くんが受けている間、もっぴーは草むらに寝転んでこの表情。

「ああ~~~…………バッタの気持ちがよく分かるねぇ」

心地よい風に吹かれて満足げであります。


取材で何を聞かれ、何と答えたのかはまったく知りません。
記事になって初めて分かるのは、私も皆さんも同じですね。


なお、合宿翌日の時点では、
2人とも筋肉痛にはなっていない模様。
翌日の時点では、ね………☆

合宿その3。

2009年06月18日 19時59分24秒 | チェコ
奥多摩の宮ヶ瀬周辺はアップダウンの多い場所。
チェコの坂にくらべれば親と子ほどの差がありますが、
良い練習場所です。

茂山氏の坂登り中を激写!
茂山氏はすでに興奮状態。
10%の坂道を必死にこいで登る動きが激しすぎて、
フレームからはみ出てしまいました。
汗だくでがんばっていますよ!

合宿その2。

2009年06月18日 11時22分10秒 | チェコ
奥多摩は奇跡の晴天。

朝から雑誌「funride」編集部のみなさんと集合し、
いよいよ山道合宿のはじまりです。

合宿のねらいは、2人の体力を知っておくこと。
これを知らずにロケをすると、2人を限界以上に走らせることに
なりかねませんので、
番組の安全上、大事なイベントなのです。

さて、走り始めて10キロ。
「もういやだ~」とか言いながらも、
2人の表情は爽やかであります。

これがどうなっていくのか。楽しみです。

合宿初日。

2009年06月17日 02時33分52秒 | チェコ
さて、合宿初日。
まずは茂山もっぴーが「ぐるっと関西おひるまえ」の生放送を終えて
東京に駆けつけてくれました。
夜に黄川田くんが合流するとの事なので、
まずは都内で肩ならし。

ロードバイクに乗ったもっぴーの姿は初めて見ましたが、
意外にもフォームが美しい!
狂言の姿勢は、中腰で怒り肩という姿なので、
自転車に乗っても奇妙なフォームなのかと想像していたのですが。。

「スポーツは得意だったっけ?」と聞けば、
「体育の授業は出なかった」とのこと。
運動能力とは違う、美しいフォームのセンスってのが
あるんでしょうかねえ…?

で、夜、ドラマの収録を終えた黄川田くんと合流。
いやあ~、何度見てもイケメンです。
それにストレートで素直。
もっぴーと2人、本音トーク炸裂でした。

チェコでこんな旅をしようぜ! と、
悪ガキみたいに楽しそうに作戦を練る2人を見ていると、
今回の旅は絶対素敵になる!という確信が湧いて来ました。


いやあしかし、2人とも飲むわ飲むわ!
黄川田君はいくら飲んでも取り乱したりしませんでしたが、
最後にはもっぴーはまぶた半開状態。
我が家についたとたん速攻でフトンにダイブしたっきり、
ピクリとも動かないおチャメさんなのでした。

明日は7時起きで、たぶん奥多摩の方に向かいます。
どうか天候に恵まれますように。

チェコの神風…

2009年06月15日 06時37分10秒 | チェコ
外国はどこでもそうでしょうが、とにかく見慣れない飲料やお菓子などが多く、
マズく感じるものも多いです。

特にマズく感じるのは、エナジードリンク系。
薬の味が強くて、とてもジュース感覚では飲めないシロモノばかり。
(逆に、外国人にとってオロナミンCはマズくて飲めないそうです)
もちろん、見当たる飲食物をすべて試しておく事も、
ロケハンの大事な仕事。。
毒味ってやつですな。

さて、こちらの写真は、チェコで広く愛飲されているドリンク
その名も「KAMIKAZE」!
値段は、ビール2杯分という高級ドリンク。
チェコのユンケル、といったところか。

で、試飲。


私は一口でノックダウン。
味は正露丸でした。日本の何を意識したんだろう?


残りはチェコ人が飲みましたが、
やる気が出て来た! とノリノリ。

いろいろと違うものなんですねえ。

チェコの城とトイレ事情

2009年06月14日 07時20分55秒 | チェコ
チェコには城が多い。
その数たるや、村ごとに城が残っているほどです。
なぜこれほど残されているのか?

それは、チェコ人の性格が関係しているのだそうです。
2度の大戦の時、外敵の侵入に対して、
「非暴力」で応じたからだそうです。
そのため、激しい戦闘が起きなかったので、
こうして村や城が往時の姿をとどめているのだそうです。

さて、その美しいお城のトイレは大抵が有料です。
でも、管理されているためにとても奇麗で、安心して入れます。

しかし!
ここでひとつ落とし穴が。。

なんと、チェコのトイレにはほとんど鍵がないのです。
トイレにしゃがんでいると、人が入ってくるたびにヒヤヒヤします。

でもまあ、それは諦めれば済む事です。
便器にしゃがんでいる姿をオッサンに見られたとて、
たいした事じゃあござんせん。

もっと大変な事が起こるのがチェコのトイレです。

チェコのトイレはハイテクで、人感センサーによって明かりが灯ります。
このセンサー、トイレの入り口にあります。
そして、チェコはエコな国なのでしょう、2分ほどで自動消灯します。

つまり。
便器にしゃがんでいる途中で、消えてしまうのです。
鍵が無いのは良いけれど、真っ暗闇のなかで大便することほど
心細い事はありませんのです。

ああ、ハイテク&エコ国家、チェコ。。。

出演者発表します。

2009年06月12日 21時32分44秒 | チェコ
「男自転車ふたり旅 ~チェコ ボヘミアン街道を行く~」
出演者が誰なのか、気にして頂いていたみなさん、お待たせしました。

今回の出演者は、

茂山宗彦さん(狂言師)
黄川田将也さん(俳優)

の2人です!

2人ともNHK朝ドラ(「ちりとてちん」「風のハルカ」)で主要な役を演じた仲。
顔なじみではありますが、一緒に旅をしたことはありません。
2人の仲が深まって行く様子も、見ものですねえ。
(仲悪くなる事もあるかも…?)

お二人とも優しい方ですし、泣き虫で、
冒険心と遊び心も満載です。
きっと前回とはまた違った、充実した旅になるでしょう。

これからは彼らの情報も掲載して行きますので、
どうぞお楽しみに。

ちなみに、今月16~17日に合宿を行うのですが、その模様は
自転車雑誌「fun ride」8月号(7月18日発売)に掲載されます!
なんとぶちぬきカラー6ページの大特集!
こちらもお楽しみに!

ある一日の終点。

2009年06月12日 06時39分30秒 | チェコ
ここでほんとうに残念なことが起こりました。

…興奮状態は、10キロしか続かなかったのです。


次の大きな街までの残り20キロは、体力の限界をこえて、
上り坂はもはや千鳥足でした。


2キロ登って、夕日に照らされた絶景。
そして2キロ下る。
おなかがすいたら、チョコレートをかじる。
日が沈んで、その楽しみも消えました。


夜10時半。
走行距離181キロ。
宿にありついた私は、シャワーだけ浴びて
ベッドに倒れ込みました。
「最高だった!」と叫びながら!


そして分かったのは、通訳や我々の助けはなるべく少なくして、
出演者には苦労をさせるべきだという事。


テレビの仕事は、効率の仕事。
感動のシーンは、ほとんど演技でまかなわれる。
感動のゴールまでの苦労は、ほとんど演技で出来ている。
前回のイタリアでも、そのことでカメラマンとずいぶんケンカした。
「効率を考えろ。部分的に走らせて撮影できれば十分」と主張するカメラマンと、
「それでは感動は生まれない」と主張する私。

やはり、絶対に、出演者自身が苦労することでしか生まれない、
本物の感動がある。
それを強く再確認した一日でした。

見てやがれ、感動作を作ってやる!!

すごすぎた虹。

2009年06月12日 06時33分54秒 | チェコ
私に目に飛び込んで来たのは、
「完全な」虹でした。

私の向かう方向で虹が出るという事は、
私の向かう方向で雨が降っているという事。
虹に近づくほど雨は土砂降りになる。
でも、私のスピードはますます上がっていくのでした。

宿を断られて良かった!
「奇麗か~! 奇麗か~!!」と
博多弁っぽくなる言葉を発しながら、
虹に向かって延びる坂道を上り続ける。
涙が止まりませんでした。

もう、全身ずぶぬれ。
ゴアテックスのジャケットを持っていますが、
着たくありませんでした。
このまま濡れ続けたいほど、興奮していました。

そして、そのままの勢いで
さらに30キロ先の大きな街を目指そうと決めました。

宿を断られ、その後。

2009年06月12日 06時28分14秒 | チェコ
命の綱だった宿をことわられてしまった私。
下って来た2キロの道を、「チクショー!」と叫びながら
登って行きます。

かなりきつい坂道でした。
雨も本降りになって来ました。
どこにも雨宿りする屋根など無く、できることはただ
走る事だけでした。

そのとき。
私の目に、信じられない光景が飛び込んで来たのです。

これまでの人生で見たどんな夕焼けよりも赤い、
燃えたぎるような夕空!
世界のすべてを深紅に染めていきました。

私の言葉は「チクショ~!」から「スンゲエ~!!」にかわり、
体中から吹き出したアドレナリンによって、
時速8キロに落ちていたスピードは
20キロまで回復したのです。

そして私の目に、もっとすごいものが
飛び込んで来たのです!