自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

トレーニング。

2024年06月25日 11時31分42秒 | 自転車
土曜日
五郎さんからローラー教室のメニューをもらったのに
参加できなかったので
自主練することにした





スペインのROCACORBAというメーカーのレーパン
試しに買ってみたが かなりよかった






今年はレースに出ないので
トレーニングをするモチベーションがゼロ
おまけに腰痛との戦いで ブルベを走る以外は回復がやっとの状態


何のためにメニューをやるのか 考えるとしんどいので
宿題を黙ってやる子羊となって とりあえず2分走をやることにした



久しく高強度をやってないので
320W(5.5倍)で5本ぐらいかと思っていたが





なんか340W(5.9倍)でできそうな気がして
340で行くことにしたが
やめときゃよかった(笑)



後悔しかなかったが
3本目以降はレストを15分とって
なんとか完遂



日曜日は娘と妻の運転手を1日務めるために休んで
月曜日にローラー教室





2セット目で脚が終わり
五郎さんが「数字低くしましょうか?」と言ってくれたが
悔しいのでこのまま続けた


「前より10%ぐらい落ちてますね」と五郎さん
それで同じメニューをこなしたら
自己満足度は高いぞ(笑)



目標ないんだよなあ
誰かに勝つことも レースにも興味ないし
と思いながら ギリギリやっつけた



何のためにやってるのか 全く分からないが
灰になって 心地よい(笑)









帰路。

2024年06月22日 22時25分13秒 | 自転車
せっかく岩手まで行ったので





花巻の山奥にある 鉛温泉へ





湯治棟は築100年
良い風情である



湯船は撮影禁止なので
ウェブから拝借





なんとこの湯船の真下から湯が沸いている
源泉「湧き流し」である
とても良い湯で 疲れが吹っ飛んでいった



どなたか教えてほしい
疲れが吹っ飛ぶ湯と そうでない湯があるのは
なぜだろうか?





素泊まり8500円





部屋の鍵が素敵すぎた(笑)





花巻周辺をいろいろ見て回り
新しくやりたいことを思いついたのだが
今年はもうスケジュールがいっぱいで やる時間が無いのだった…









帰路は仙台で高速を降り 国道6号線を南下した



福島県に入ると道の電光掲示板が
放射線量を示していた
数年前に比べて 店も車もずいぶん増えていたが
よく見ると大型トラックや 作業員を運ぶ専用バスばかりだ





人を失う悲しみや苦しみは
心から理解できるのだが
「故郷に帰れない」ということが どういうことなのか
特定の土地に愛着を持てない私は
きちんと理解できていない
その悲しみがどれほどのことかが 実感として持てないでいる






浪江町の仮設商店街へ



店に入って驚いた
店主は21歳の若者だった
弟と2人で店をやっているという


この若さで しかも兄弟でやっているのは
理由があるのかもしれない






ご当地グルメという太麺焼きそば


胸に沁みた







今度は自転車で走りに来ようと思う



岩手・花巻200km。

2024年06月19日 21時40分24秒 | 自転車
ブルベ200kmを走るべく
岩手県 花巻まで車を走らせた


海外ロケからの体調不良は
なんとか走れるまでに回復したが
ここのところ編集が忙しくて
花巻までの500kmは 眠気との戦いだった


だが 今回のコースは岩手沿岸部の被災地をめぐる設定
なんとしても参加したかった





新花巻駅そばの「ケンジの宿」
素泊まり1泊3500円
良い宿でした





朝4時起床
新花巻駅の受付に向かうが
チャリダーの姿が全くない


1人だけいたチャリダーに話しかけたら
なんとその人が主催者で
衝撃的な事実を告げられた

「今日の参加者は1人です」


まじかー(笑)
エントリーは3人だったが 他の2人は不参加だという
1人のために開催してもらうのが申し訳ないと思いつつ
機材チェックを受ける


ここでさらに衝撃的な事実が発覚した


「前照灯は?」
「これです」
「リアライトは?」
「これです」
「OKです。では最後にベルを鳴らしてください」


ベルを付けている場所を触ると
なんとそこにベルは無かった(笑)


私はフリーズした






何度も申し上げるが
私はマヌケな男である
どんな大事な場面にも 必ず1つ忘れ物をする
それはどんなに気をつけても
持ち物メモをチェックしても発生する


今回はここで来たか……


わざわざ8時間かけて花巻まで来て
スタートせずに帰ることになるとは(笑)



ボーゼンとする私を 主催者の今野さんは顔色を変えずに見ていた
そして「ふむふむ…」と何かつぶやきながら 自分の自転車の方へ歩いて行った
そして何かを手に持って戻ってきた





なんということだろう


この貸してくれたベルのおかげで
私の3日間が救われたのだ


感謝を告げると 今野さんは笑いながらこう言った
「私の自転車が違法車両になってしまいましたね」







5時20分 スタートした






距離205km 獲得標高2500m
意外とアップダウンがあるようだが
記憶では確か このルートには激坂はなかった





なぜこのあたりの道を知っているかというと
2007年にディレクターデビューした番組
「男自転車ふたり旅」のコースだからだ





記憶の中とほとんど変わらない風景が待っていた









だが 海に近づくにつれて
記憶とは違う風景になっていく





かつては市街地だった場所





胸が痛い
心臓がドキドキする





どこまでも続く高い高い壁で 海は見えなくなっていた






この壁の高さは 悲しみの量なのだと思った








陸前高田の松原跡には 若木が植えられ
新しく道の駅ができていた





美味しそうなレストランやお弁当がずらり





食べたくて仕方なかったが
私には食べられない理由があった





それはコースを外れて50km寄り道し
気仙沼の「ラーメン炎(ほむら)」に行きたかったからだ





佐藤定善さん
震災で店を失い この場所で新しく店を続けている

ツールド東北の取材の際に知り合い
お店に伺うのは今回で4度目
突然の訪問だったが 喜んでくれた





スキっとして油の少ない 職人技のスープ
ガッツリしたラーメンが好みの人には合わないだろうが
私はとても好きなラーメン




ビックリしたのは 水餃子のタレ
ラーメンがスッキリしているのに
このタレは超個性的だった
めったに口にしない タマリンドのような酸味と香りが
パンチーでうまかった




別れ際 佐藤さんがこう言った

「林さん、本当に体に気いつげでね。
 この前、うちに来ようとしてくれた自転車乗りの人が
 来る途中に事故で亡くなったんです。
 だがら気いつげでね。
 必ずまた来てくださいね」


目を赤くして 涙を拭って
何度も私の手を握った


「これ以上友人を失いたくない」
佐藤さんの目は そう語っていた










被災地の人は どうして優しいのだろう
こちらが何かしたくて現地に行っても
いつも優しさをもらって帰ることになる


どこまでも広がる空き地を見ながら
自分には何ができるのかと ずっと考えていた








257km 12時間16分
TSS 340


主催者の今野さんにベルをお返ししたとき
今年でこのコースは終わりだと告げられた
参加者が年々減り ついに1人になったのだから仕方ないが
良いコースだけに残念だった




これでSR取得まで 残すは400kmのみ
今月末の東京発着のブルベに出場予定
雨降るだろうなあ……

上がらない。

2024年06月11日 03時23分09秒 | おしごと日記
帰国して 案の定体調をくずし(笑)
ひたすら寝ていたかったが
世の中はそうさせてくれないもので



自転車でゆっくりと編集室へ






警察官と一緒に信号待ち


信号が変わり 警官は小さなママチャリで
カリカリ必死そうに漕いで行った


あれでは逃げる犯人に追いつけそうにない
もう少しスピードの出る 体に合った自転車に乗るべきではないかしら







腰を痛めてから メンタルが上がらない
気分はずっと低空飛行で
かといって誰に心の中を吐露できるわけでもなく
ひたすら天使が降りてくるのを待っている


低空飛行の人に対して
私は割と役に立つことを言えるのだが
自分自身に対してはそれができない



なかなかしんどい






新しい刺激を求めて
最新フィッティングシステムの「IDMATCH」を受けてみた


ポジションに不満があるわけではないが
入部正ちゃんが激賞していたし
五郎さんが衝撃を受けたと言っていたので
いつか受けてみたかったのである





自転車とシューズのトータルで33,000円だそうだが
不満がないものに3万払う勇気がなく(笑)
今回はひとまずシューズのみ(3,300円)






足のサイズと 母指球の位置を計測
左右で足の大きさが4ミリ違っていた





さらに片足で屈伸をして
膝のブレを計測
全ての計測が5分ほどで終了





クリート位置をスタッフさんが動かしてくれたが
何のことはない 母指球の真下に持ってきていた


聞けば 母指球の真下が最もパワー伝達効率が高いらしい
「より低いパワーで走れますよ」と
スタッフさんは自信満々の笑顔だ





元々は1センチ以上後ろに付けていた
なぜなら クリートが前方にあると
ふくらはぎを酷使して攣ってしまうためだ



とりあえず足が長くなってサドルが低く感じたので
5ミリ上げて乗っているが
まだよく分からない


とりあえず 目が覚めるような感動体験とはならなかった






新しいクリート位置を 五郎練で試したかったが
編集が終わらず無念の不参加
夜中にひとりで頑張ろうと思ったが
現在午前4時 まだ編集室なのである(笑)



なんとか木曜日までにこのメニューをこなし
少しでも調子を上げて
週末のブルベ(花巻200km)に参加するのが今週の小さな目標


岩手までブルベに行ったら 新しい知り合いができるかなと思っていたら
参加者リストの名前は3人のみ



小さなことをコツコツやるしかないと 思い知る(笑)

帰国しました。

2024年06月04日 00時51分17秒 | おしごと日記




無事に生きて帰りました







標高3000m超は絶景天国
でも寒さと空気の薄さはヤバかった…







毎日が腰痛との戦い
強度が上げられず 体力の限界を感じまくった

宿に着くと マッサージボールで1時間全身をほぐし
そのまま寝落ちするのが日課(笑)







ロケのTSS合計は1300(!)
撮影終了したとたん どっと疲れが出て廃人に(笑)


校長先生の長話攻撃を受けて貧血になったような全身のだるさが
今もずっと続いている
47歳 まったく回復しないのだ…
自分で撮影するスタイルは もう無理なのかなあと
ロケ中 何度も思わされた


自分には何一つ突出したものがないから
いろんなものの合計点で戦うしかない
だからこのスタイル(カメラ&ディレクター)のロケができなくなるのは
自分を失うような感覚になる




でも ロケをしながら密かに落ち込んでいたら
現地の人たちが私を「スーパーマンだ」「20代に見える」と褒めてくれた

褒められたパワーでやりきった(笑)






放送が決まったらお知らせしますね☆