自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

2024年へ。

2023年12月31日 20時01分51秒 | おしごと日記



来シーズンはどうしようかと悩んでいる





まず 長距離への挑戦はもう少し続けてみたい
もっと楽に遠くへ行く方法がある気がするし
全国のブルベに出て 知らない道を走ってみたいから





青森650kmでフィリップさんにオススメされた
エアロバーを買った
ZIPP VUKA CLIP CARBON
これで長距離を走るとどうなるのか?
楽しみだ






さらに 長距離に良さそうなロングビブも見つけた


X-BIONICというメーカーで
素材が全てニットでできているのだが
穿いてすぐに これはRaphaが限定発売したパワーウィーブではないかと思った
ていうかX-BIONICにOEMしているに違いない
履き心地はバツグン
股関節のストレスはゼロ
暖かく 汗にも強そう
雨に弱そうなことを除けば 最強のパンツだと思う




値段は海外からの直接購入で35,000円(関税込み)ほど
日本国内での販売はないようだが
もし代理店が輸入したら6万円前後の値段になるやつだ
高いけど これで超ロングを走るのが楽しみになった







一番の悩みのタネは ロードレースだ
男子部は今年の沖縄が最終戦で
来年以降の活動は白紙だし
おっさん的にも いいかげんにマスターズで走った方が
身の丈にあってると思うのだ



そこで考えたのは JBCFで「ロードレース男子部」としてふたたび登録して
マスターズクラスで走ることだが
なんと2名以上じゃないと登録できないってばよ
男子部のメンバーは 普段は別チーム登録で
リアルに男子部にしか入ってないのは私だけなのだ(笑)


男子部の名前を残したかったけど
どのかのチームにお願いして登録するしかないのか…





とりあえず 今年もお疲れ様でした
まだまだ自分には 知らない世界が待っていると信じて
来年も走ろうと思います
今から 恒例となった大晦日ナイトライドに行ってきます★

夢を追いかける青年たち。

2023年12月26日 17時46分03秒 | 自転車
フレームを贈った青年から
バイクが組み上がったと連絡があった


お互いに顔を見るのは初めて
離れ離れになった息子に会いに行く気分だった(笑)







アルバイトで貯めたお金で
中古のアルテグラ11Sを手に入れ
自ら組んだというから驚きだ


タマサイを走り カフェでゆっくりと話をした



大きな夢に向かって走り出した青年
たとえ夢が叶わなくても そこまでに走った距離や
流した汗と涙は
必ず彼の人生に鮮やかな色彩を与えてくれると思う


夢のある人生は素敵だ






私はずっと 自転車競技をする若者たちは
裕福な家庭の人ばかりだと思っていた

だがツールドラヴニールの取材で出会った選手たちは
決して全員が裕福なわけではなかった
才能を見出し 力を貸してくれる大人たちがいたおかげで
あの世界の頂点で戦う場に立っているのだった


自分が金持ちなら 彼らのスポンサーになりたかったが
ちょっと無理なので(笑)
できる範囲で若者たちを応援したいと思った






自転車競技 特にロードレースは
金や名声を求める人がやるスポーツではない
苦労の果てに世界の頂点に行っても
野球やサッカーほどの金や名声が手に入ることはない

楽しいからやる
強くなって もっと強いやつと戦いたいからやる
そんな若者たちは 見ていて本当に清々しい


もし来年も番組が続くのなら
彼らを応援する何かを始めたいなあ





ツール・ド・ラヴニール特集。

2023年12月23日 21時05分46秒 | チャリダー★
青森650kmをご覧いただいたみなさま
ありがとうございました



体調最悪の状態で走ったので
ツラい思い出しかありません(笑)




その最悪の体調の原因となったのが
このロケでした







「ツール・ド・ラヴニール」



フランスで行われる
U23(19歳〜22歳)カテゴリーの世界最高峰ステージレース
8日間9ステージを戦うのは 各国代表チームで
我々は日本代表チームに密着


次回1月放送のチャリダーで
この特集が放送されるのだが






番組公式ロケではなく プライベート取材で
しかも8日間連続のモト撮影は
地獄でしかなかった(笑)




フランスから帰国した時は 体がボロボロで
駅の階段が上れず 立ち止まってどうしようか悩んだ
もちろん自転車になんてまともに乗れなかった
なので2週間後の青森650kmは 本当にキツかった





でも 出場していた日本チームの若者たちは
ピュアで清々しく 全員がナイスガイだった
ただ「強くなりたい」それだけのために命を燃やしていた



あの魂に触れてしまったら
こちらも全力で返さないといけない
こうして体はさらにボロボロになったのである(笑)



「チャリダー ツールドラヴニール特集」
前編 1月 5日(金)夜9時30分〜
後編 1月12日(金)夜9時30分〜



世界の頂点で戦うとは どういうことなのか?
コケて骨が折れていても とりあえずバイクをもう一度こぎ出す
そんな若者たちをご覧いただき ぜひ応援してあげてください


1番の応援は 彼らのレース資金のクラウドファンディングに
一票投じていただくことですよ☆

グラベル男子部。

2023年12月16日 22時27分45秒 | おしごと日記
五郎さんが珍しく「写真撮りましょう」と誘ってくれた







こんな穏やかな顔をした自分を見るのは久しぶりだ
自分の写真を見て 珍しく「いいなあ」と思ったので
五郎さんに写真を送ってもらった





五郎さんとご一緒して8年
ずっと私は「上司」扱いされるのが苦手だった

同じ人間で
頑張っても強くなれない
年下のアホな自転車好き

ぐらいの扱いをして欲しかったのだが



男子部の最後のレースを終えて
「これからはダイスケさんと呼べそうです」
と言っていたが たぶん「脱上司」はできないだろう
だって「ダイスケって呼べそうです」ではなかったから(笑)







次の日は 考え事をする日の予定だったが
伊織が一緒に走りたいと言うので クルマで一緒に出かけた


湯谷温泉の定宿に泊まり 朝からグラベルに突入






伊織の服のセンス なんとかならんもんかいな






グラベルで ある実験をしながら
今後のアイデアを練る






今回は新しく届いたロケ用ホイールの初乗り

ZIPP303 FIRECREST

リム内幅25mmに一度乗ってしまうと
あの安定感から離れられない
フックレス&内幅25mmの中で一番安いモデルがこれだった



ちなみに海外だと国内定価(38万)の半額で(以下省略)



・・・・・・



伊織と走りながら
「マイナースポーツの素晴らしさを伝えるのって難しい」という話をした





例えば ロードレースの世界選手権で20位というと
知ってる人は目ん玉とび出るほどすごい成績だが
知らない人からすれば
「20位ってすごいの?」と思うだろう


それは「カバディというスポーツで世界20位になった」
と言われて「それってすごいの?」となるのと似ている



人々は4位以下には興味を持たない
だからロードレースの番組を作るのって
ものすごく難しい









14km走って 行き止まった








そして今回もパンクした(笑)



伊織が大好きなパナレーサーは
濡れた悪路を走る今日は絶対パンクするだろうと笑っていたら
私の履いてた 新品のGP5000Sが見事なサイドカットで先にやられてしまった


伊織が履いていたのは アジリストの「DURO」(デューロ)というモデルで
耐パンク性能が高いらしい
実際 太さ25Cであのグラベルを走って無事だったのはすごい

調べたら 28Cで重さ250g
ロケ用タイヤにしていたグラベルキングだと走りが重すぎたので
今度これを使ってみようかしら






シーラントまみれになりながらパンク修理
チューブを入れた








わずか30kmに4時間(笑)
贅沢なライドだった


走りながら 面白いアイデアを思いついた
撮影をイメージしていたら 1人でゲラゲラ笑ってしまった
これは番組になるかもしれない



帰路
出演者と打合せして帰宅
とたんに車が故障した
初めてレッカー移動を経験して感激ではあったが
車は今年中には直らないらしい(涙)





編集と現実逃避。

2023年12月09日 01時56分51秒 | おしごと日記



編集室にこもって かれこれ2ヶ月が経った



10月はずっと 1月放送に向けた海外ロケの回を
11月は3月放送に向けた回を
延々と編集している



私は 他のディレクターより担当回が多いので
完成して燃え尽きたと思ったら
もう次の日から別な回の編集が始まる


燃え尽きたら しばらく灰のままで居させて欲しいのだが…




こうなってくると
脳が勝手に 現実逃避を始める(笑)






私の現実逃避法の筆頭は
旅の計画である


とくに次の番組企画の旅を考えるのは
最高の現実逃避だ






廃屋
山道

ごろた石


日本の山奥ならどこにでもあるような
なんの変哲もない場所をネタにできたら
面白くならないかしら?


例えば
廃屋を見てテンション上がる廃屋マニアではなく
別な方法で廃屋を楽しめないものか?





私にとって 自転車は小さな冒険だ


見ていてワクワクするような
冒険の旅を作れないか?



チャリダーという番組のディレクターは
こんなことばかりを考えているのだ






もう一つの現実逃避は
買い物である


高校生にフレームと一緒にホイール(↑)もプレゼントしてしまったので
ただいま予備ホイール無し
ZIPP353が壊れたら自転車に乗れなくなってしまう
…というより ホイール痛めそうなロケで353を使いたくない(笑)


壊れても良いような予備ホイールを探していると
どうしても高性能のホイールに目移りして
ENVE(前後で50万)のサイトばかり見てしまう…


ああいかんいかん
そう言って 編集に戻り
またしばらくして 今度はCORIMAのサイトを見てしまう
人間とは業の深い生き物である(笑)







壊れて静か。

2023年12月02日 12時46分08秒 | おしごと日記




気合を入れて臨んだ番組が完成した



番組になるかわからなかったので
プライベートで取材を続け
過酷なヨーロッパロケのおかげで盛大に体調を崩し
今シーズンを棒に振った



完全に燃え尽きて 灰になった







そもそも今年は 沖縄の時点で灰だった


私は 取材相手の心をコピーしてしまう癖がある
震災で家族を失った人を取材していると 自分も家族を失った気持ちになって
毎晩 悪夢を見ることになる

今年 心を病んだ人を取材していたら
自分も鬱のようになってしまった
自分に何の価値があるのか さっぱり分からない状態で生きていた








やらなければならない事はやるが
心が動かないのに 無理やりブーストかけたので
今 完全にスカスカだ



心がぶっ壊れて
ずっと静かな音のない世界にいるようだ…







沖縄に出発する前日に
シューズのヒモが切れてしまい
買ったばかりのシューズで沖縄を走った
クリートの位置が適当で 2センチぐらい前になってしまっていたが
脚はなんともなかった
意外と適当で良いのかもしれない(笑)





五郎さんが BOAは修理パーツを送ってくれると教えてくれたので
申請したら 1週間ほどで届いた





文字のない説明書と交換パーツ





付属の極細トルクスで簡単に外れる





中のボビンケースに紐を通し直す





直った





靴が直ったけど
何にも気力がないので
走りに行こうとか 何かをしたいという気持ちにならない




どうしたもんかいな(笑)