自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

感謝。

2022年12月29日 23時34分09秒 | おしごと日記
今年もあと2日
オフを満喫しております



オフとはもちろん 自転車のオフシーズンのことで
満喫しているのは「徹夜」でございます(笑)



トレーニングがあると思うと
早く仕事を切り上げて 3時間だけでも寝ようと考えるが
今は何も気にせず 延々と仕事をやり続けることができる


先日も 13時から
若手ディレクターと編集の直しを始めて
1カットずつ ダメな理由と 直す方法を説明していたら
翌朝になってしまった(笑)
「あちゃー」とは思ったが
「丁寧に説明してもらって 超楽しかった」と言ってもらえて
ホッとした






編集室のスピーカーの音が悪くなったと思い よく見たら
インシュレーター(スピーカーの防震用の台)として敷いておいた10円玉が
いつのまにか無くなっていた


スピーカーの下の10円玉を持っていかなければいけないほど
金に困ったスタッフがいたのだろうか…


そんなに困ってるなら 持っていくがいい
と思ったが
代わりに置くインシュレーターは 1円玉にした(笑)






いつまでオフを満喫しようか
ぜんぜんトレーニングしたくならないし
来年は ロードレースに出られないかもしれないので
このままオフを続けるのもアリかもしれない






そんなこんなで すっかり寒くなりましたが
本年もありがとうございました


更新されることの少ないこのブログに
毎日 ほぼ同じ数の方が覗きに来てくれます
それはとても私の背中を押してくれます


ここに定期的に来てくれる方は
聡明な方が多いです
抽象的なことや 感覚的なことを書いても
それをしっかり理解し暖かく見守ってくれる
優しさもお持ちだと思います



そんなみなさんが
自分のようなダメな男を気にかけてくださり
感謝しかありません


来年も良い番組を作って
御恩に報いたいと思っています




どうぞ年末年始も 良いライドを
そして来年も 良い冒険がありますように☆

次のテーマ。

2022年12月19日 23時32分58秒 | 自転車
本番レースというのは 情報のかたまりだ


レースのことは レースを走らなければ分からない
特に今回の沖縄は 私にとって宝の山だった



その中で特に興味深いのは
補給についてだ
ニセコも沖縄も レース終盤で体の力が抜けて
まともに走れなくなった
ニセコでハンガーノックになったので
沖縄では補給を欠かさなかったが
それでも同じような症状になった


補給しても吸収されない…
そんな経験は初めてだ


これ以上パワーの数字を上げるのは
至難の業だが
補給さえうまくいけば
もっと上の順位で走り切れる可能性が大きい




データを見ると 共通点があった
両方とも4時間前後で発症しているではないか



4時間の壁…



これは人体実験のテーマとなりそうだぞ
レース結果よりも 実験結果の方が楽しみだったりする






白石シンゴから荷物が届いた
入ってたのは ガラスのコップ


全日本選手権優勝の記念品として
トモダチに送ったらしいが
文字が何も刻印されてない


聞いたら
「自分で刻印しようとしたら無理だったので 諦めた」
だそうだ(笑)


それにしても 刻印なしで送るのは
英断だと思う
だって 記念品を送るのって
「私の優勝すごいでしょ」の自己主張だから
それを刻印なしで送るのは まさに大英断だ(笑)


大丈夫だよシンゴちゃん
これで水を飲むたびに 君の勇姿を思い出すよ





同梱は 大好きな 山口のYAMAコーヒーと





阿蘇のパティシエ・あづねえさんのシュトーレン





さらに謎の植物まで



この植物 おかひじきかと思ったら
エアプランツらしい
危うく茹でて食べるところだった(笑)



さて 補給についての人体実験を始めたいが
あまりに寒すぎるので
また今度にしよう(笑)


ゆっくり始動。

2022年12月17日 12時28分22秒 | おしごと日記
沖縄のレース写真を買った





160キロ地点 30〜40位ぐらいの集団
このあと気持ち悪くなって 脱落した(笑)



写真を見て
「おお〜かっこいいじゃん」と思ったが
よく考えたら「かっこいい」のは
「ヘルメットとサングラスとウェア」だった(笑)



どうしても自分がイケてると思いたいおっさんの
悲しいサガである…






沖縄から1ヶ月
重い腰をあげてトレーニングを開始した



沖縄ではすっかり燃え尽きて
まる1ヶ月通勤以外に自転車には乗らなかった
やっぱり撮影とレースを両方やるのは
かなりしんどくて
充電期間が必要だった





ロケのたびに キツすぎてしんどいたびに
本当に自分は走る必要があるのだろうか?
と考えてしまう



Eバイクでいいじゃん
モトにカメラマンとして乗ればいいじゃん
撮影スタッフに全て任せて 他のディレクターみたいに
ゴールでのんびり待ってりゃいいじゃん…


そう考えては 毎回同じ光景が思い浮かぶ



昔 「自転車探検部」のロケで インドネシアの激坂を走って
現地スタッフも出演者も疲弊して ボロボロだったとき
ふと 私がカメラを持ってヒーヒー言いながら 激坂を走っているのを見て
みんなが大笑いした
出演者の神田山陽さんが
「いつも厳しい林さんが苦しそうだと みんな大喜びですよ」と言った


私が楽な場所から指示をすれば
「自分でやってみやがれ」と思われるだろう
でも 私の方がキツいと分かれば そんなこと思われない


私はいちばんキツい場所に身を置いていたい
そうしないと 他人にキツいことをお願いできない(笑)




だから また1年後に向けて
トレーニングを始めた
かなりの覚悟が必要だったが……



使える時間は少ないので
自分に必要なことをピンポイントでやりますよ☆

2023年へ。

2022年12月09日 00時08分35秒 | 自転車
11月の走行距離は
959kmだった
久しぶりに1000kmを下回った



長い長い2022シーズンが終わって
気持ちが呆けている


沖縄が終わったとき
やれることを全力でやったのに 届かない領域を見てしまった絶望と
長年の目標だった 沖縄210kmを完走できた喜びで
もうロードレースは終わりにしたいと思った



シュガーが「もう1年やりたい」と言うのを聞いて
またこのキツいキツい1年を送るのかと 超ブルーだった(笑)






久々に男子部メンバーで集まったとき
ふと もう会えなくなるのではないかと感じて
珍しく一緒に写真を撮った



自分は 未来というものに常に自信がなくて
1年後に生きている気すらしない
だから毎日 目の前に目標を作る
無心になって何十時間も編集をしたり
キツいトレーニングメニューに立ち向かって 自分の体とだけ対話する
ガムシャラにやることで不安をごまかしている


ある意味 不安さえ忘れられたら良いので
パチンコでも良いのかもしれない





2023年かあ…








自分にとって 自転車は
何なのだろうか
勝ち負けに全く興味がないので
レースで勝つことは目標にはならない
これ以上強くなることも 仕事を変えない限り難しいと感じてしまったので
また1年頑張れるほどのモチベーションには繋がらない


自分の力でどこまでも遠くへ行けるツール
人とのコミュニケーションが苦手な自分の
他人と喜びを分かち合うための手段
そこに思いを引き戻して
楽しく乗っていれば 未来は見えてくるかもしれない






沖縄のレース以降 忙しすぎて
久々に洗車をした


お気に入りの機材を見て ちょっとテンションが上がった(笑)



今月はロングライドはしない
やりたい気持ちを抑えておくことで 気持ちを充電する作戦
できるだけ他のスポーツで体を動かしたい





まずはプール
これは娘を送るついでに強制的にやれるのだ
30年ぶりに泳ぐと 息継ぎが下手になっていて
続けて100m泳ぐのが大変だ


息の吐き方を意識して あーでもない こーでもないと泳いでいたら
次はこんな感じでランを始めるのではないかと 心配になった
竹谷さんの笑顔が「おいでおいで」と頭にチラつく(笑)



(撮影 森さん)

自転車のイベントで
同年代のライバル 森さんに遭遇
一緒に走ったのは 箱根ヒルクライムだけだが
自分より絶妙に速いので 刺激になる


ああ これは良いヒントだ
森さんのように 実際に会った人に勝負を持ちかけられると
自分も勝ってやろうと頑張り出す



どこかのチームの方で
私を練習に混ぜてくれませんかね?
月に1度ぐらいしか参加できませんが
さらにそこで
勝負を持ちかけてもらえると最高です(笑)
マジで誘ってください 行きます







2023年をどう走るか
モチベーション探しの旅は続く…

青森のこと。

2022年12月04日 03時52分41秒 | おしごと日記
青森の旅 ご覧いただきありがとうございました


編集室で仕事をしながらオンエアを見ましたが
青森への思い入れが強すぎて
ちゃんと出来ていたかどうか判断できませんでした


ひとつだけハッキリ言えるのは
映像は美しかったですね(笑)







実は先週末
プライベートで青森まで行ってきた


目的地は つがる市の喫茶店「あどりぶ」
ロケの時に聞きそびれたことがあったので
直接会って 聞きたかったのだ




今年は人体実験にお金がかかりすぎて
飛行機代を小遣いから捻出するのがキツく(笑)
ANAのマイルでチケットを取ろうとしたら
青森空港へはJALしか飛んでいなかった



ANAが飛んでいる近い空港は 秋田の大館能代空港
つがる市まで自走で110km
なんとかなるだろう





一番早い便で到着し
空港のすみっこを借りて組み立て





空港で借りた空気入れ

気圧計が付いてないことが多いので
タイヤを指で触って カンで気圧を合わせる練習が必要だ(笑)





今日は晴れるが
明日は昼過ぎから暴風雨だそうで


無事に戻って来られるだろうか…


輪行バッグをコインロッカー(500円)に預けて
午前11時 出発





風が気持ちいい
冷たい風が 心の隙間に入り込んで
溜まった汚れを吹き飛ばしてくれるようだ





沖縄以来 体調が悪いままで
パワーが全く出ない

パワーのことばかり考えて生活していたので
ついつい数字を見ると憂鬱になってしまう
今日はパワーメーターを見ないと決めて
のんびり走るモードにスイッチを切り替える





40kmほど走り 峠を越えると青森県
碇ヶ関の 風情の良い食堂で休憩





店に入ると 晴れやかな笑顔のご夫婦が迎えてくれた
これだけで来た甲斐があるってもんだ





名物の自然薯ラーメン
麺がモチモチして 美味しかった


手作り餃子も食べようか迷ったが
お腹が重くなりすぎるのでやめた





補給食に弘前城そばのカフェ「はなまる」で
紅玉パイを購入


超美味だった





しかし11月下旬の日没は早い
のんびりしてる場合じゃないぞ





16時
秋田から120km走って
「あどりぶ」着



ひとみさんを驚かせようと思い
連絡もせずに店に入ったが
まったく驚いた様子がない


自分に気づかないのだろうと
「前に自転車に乗って撮影に来た林です」
と名乗ったら
「知ってるよ 今日も自転車?」と(笑)


いやはや
この人はやっぱり只者ではない(笑)





ナポリタンを食べながら
気になっていたことを いろいろ聞かせてもらい
ようやくナレーションの筆を進めることができた



そして別れ際 今回もひとみさんは
店の外まで見送りに来て
「んだば!」と いつまでも手を振ってくれた





すっかり日が暮れた田んぼ道を走り
ひとみさんが育った当時の風景を想像しながら
20km先の宿へ


山盛りのメールが来ていたので 急いで返信
急を要さないメールはほっといて 24時には寝た





次の日 4時起床 5時出発


走り出して すぐに悟った
きょうもパワーが全く出ない(笑)


嵐が来る前に空港に着きたいと願ったが
スピードは出ないし
さらに割とすぐに雨が降り出した


虹がきれいだった





途中 一度行ってみたかった
青森と秋田の県境にある古遠部(ふるとおべ)温泉へ


撮影禁止なので写真はないが
ドバドバ流れ入るお湯が ドバドバと穴から小屋の外へ流れ出て
携帯電波もなく まさに「秘境の秘湯」
ブータンの奥地に来たような衝撃的な温泉だった





料金は「経営難のため値上げ」で400円
安すぎる…



12時 大館能代空港着
着いたとたん 雷つきの暴風雨となった
すごいぞ天気予報(笑)





さて この旅の成果が
ひとみさんを紹介する20秒のナレーションとなったわけだが
あれがベストだったかどうか
オンエアを見た今も分からない
ただ今の私には これ以上のものが作れなかった



青森の回の出来については
気持ちが落ち着いた頃にもう一度見て判断しようと思う
恋も作品作りも 思い入れが強すぎるのは良くないようだ(笑)