自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

準備中。

2020年01月23日 01時40分34秒 | チャリダー★



海外ロケの準備に追われている



今回も撮影兼ディレクター
しかも今回はヨーロッパのレースでオートバイに乗って撮影…



なんてこったい!
すごいことになったぞ


ジロ・デ・イタリアでチームカーに乗らせてもらって以来
いろんなレースの撮影をさせてもらえるようになり
ついに本場のレースを撮影させてもらえる
物事は頑張ってみるもんだ



今回のロケでは 会社に頼んで
若者を1人連れて行くことにした
海外ロケは 不自由の連続で
撮影が予定通りになることなんてほとんどない
考えていたことが全部撮れなくなることも珍しくない
そんな時にどう切り抜けるか
若者に経験させておきたかった



同時に 国内ロケの準備も進行中
こっちも新しいチャレンジで
毎日どうしようか考え続けている
昼間は国内ロケのことを調べて考え
夜中はヨーロッパとやりとりする
今話題の24時間営業だな



頭が疲れてふにゃふにゃだから
かつらネタでアホなことを書いたりするのだ(笑)





トレーニングは 男子部ロスのため
まったく身が入らないので
もっぱら通勤トレーニング


シンゴコーチが スプリントや高回転の練習をしろと言うので
スプリント 30秒 1分 2分 高回転 という練習メニュー

これが面白いもので
ひたすら続けたら数値が上がってきた


30秒は600Wを超えれば良い方だったが
700Wをコンスタントに出せるようになり
今日は728Wで最高値を更新
高回転ではケイデンス(1分間のペダル回転数)190を生まれて初めて出せた


大嫌いな10分走もやってますよ(笑)
ようやく310Wを2本までできるようになりました


この先に 何かがあると 信じたい




しかし
2月のヒルクライムに向けて頑張っていたのだが
例の海外ロケが丸かぶり
また目標がなくなってしまった…(涙)


誰か レースに誘ってください(笑)

かつら。

2020年01月18日 18時30分01秒 | 自転車
※今日は写真がありません
 その理由は 読んでいただければ分かると思います



スポーツをある程度本気でやっている人にとって
体のメンテナンスは欠かせない


私の場合 月に2度は整体に行き
月に1度は鍼を受ける
そうしないと筋肉が凝り固まってきて
デスクワークの疲れも相まって
腰痛に繋がったりする


羨ましいことに 筋肉が全く凝らない人もいるらしい
例えば新城選手や別府選手はマッサージいらずなのだそうだ



さて


私には小学校時代から世話になっている整体院があって
主に呼吸を深くしてもらうために行っている
この日も自転車で院に乗りつけ 更衣室へ入った


その小部屋に入った私の目に
すごいものが飛び込んできた


……カツラだ


黒々とした毛の塊が
頭から丁寧に外されて
更衣室の棚(注:高さ150センチほど)のいちばん上に鎮座していた



まるで頭から飛び立った鳥が
「ファサッ」という音を立てて
静かに降り立ったかのようだ



笑い事ではない
私だって いつかはお世話になるかもしれない
つけている人はきっと のっぴきならない事情があって
これをかぶっているに違いない


10年ほど前 中国ロケのとき
取材チームについてきた国家の監視役が
立派なカツラを付けていらした
黒々として パーマがかかっていた
驚いたことに あの愛新覚羅家の末裔だということだが
やはり名家の人物は 身だしなみが大事なのだろうと
考えさせられたものだ
このカツラの宿り主も きっとフサフサした髪が
生きる上で重要なポイントとなっているのだろう





更衣室はせまい


目の前に 脱ぎたてのカツラ
まだ宿り主の温もりが残っていそうで
ほんのりと香りがしてくる(気がする)

おぐしを乱してはいけないとは思うが
服を脱ぐと 肘や背中が
どうしても毛先に触れてしまう


着替え中 気が気ではなかった



診察に呼ばれるまで
たくさんの人が 更衣室に入っていった
そして数人目の頭の上に そのカツラは乗っかって
何事もなかったように去って行った



私も 何事もなかったかのように
診察に呼ばれ 整体を受けた



……何事もなかったと 思いたかったが
その晩 あのカツラは私の上に覆いかぶさってきて
息ができなくて やっとのことで払いのけ
夢から覚めた


ということで 今日のネタには写真はありません
写真を撮る勇気がなかったからです(笑)

自転車と寂しさと。

2020年01月13日 20時52分31秒 | 自転車



土曜日に ちょっとした自転車教室をやることになって
自転車の安全な乗り方を教えていたら
トレーニングする時間がなくなってしまった


なので祝日の今日 5時間もらって走って来た



関東南部はサイクリング日和
ゆったり走りたかったので トレーニングを先に終わらせる


10分 300W
45分 240W
2分 360Wを2本
脚は見事にスカスカになった





LEOMOの新型サイコン
SIMフリーの携帯としても使える
使い勝手はとてもよい
久々にとる自分の体の詳細なデータが楽しみだ
ちなみにDSS(デッド・スポット・スコア ペダリングの荒れ)は
左0.3 右0.2ぐらいです
とてもキレイなペダリングだそうです(^ ^)



だんごが食べたくなったので
吉見観音の参道にある厄除け団子屋へ





温かいお茶がついて 団子が1本100円ほど
ほっこりできるので好きなのだが





売り切れてた…
今日は補給ナシか…





吉見町の運動公園内休憩所で
カロリーのあるドリンクを飲んでいたら
そばに座ったおっちゃんが話しかけて来た


その人は 聾唖(ろうあ)だった


申し訳ないことに
私は手話ができない
しかしおっちゃんは うー あー と
一生懸命に話しかけてくる


こっちも一生懸命
何を言っているのか汲み取ろうとする


すると聞いているうちに なんとなく分かって来た


どうやら少し前に私がおっちゃんを追い抜いたらしく
「あんた速いなあ すごい脚をしているなあ」
と言っているらしい
そして
「俺の脚もすごいんだよ なぜかって 体を張った仕事をして来たからね」
と言っているようだ


私はとにかく
「あ〜 そうですか! へえ〜」
と 表情をオーバーにして答える


突然おっちゃんが腕まくりをして
自分の手を指差した

「自転車で走っていたら 400CCのオートバイが突っ込んで来て
 俺はぶつかって転んでしまった
 その時ここをケガしたんだ
 でも俺は喋れないから
 そのオートバイは逃げてしまった」


この2つの話を理解するまで
30分ぐらいかかってしまった
おっちゃんは何度も何度も話をしてくれたので
なんとなく分かったのだが
ひょっとしたら全然違う話だったかもしれない


「自転車で走っていたら 400円落としてしまって
 慌てた俺は電柱にぶつかってずっこけてしまった
 その時ここをケガしたんだ
 誰に助けを求めることもできなかったし
 自転車もあっちの方にすっ飛んで行ってしまった
 いやーまいったまいった」


という話だったかもしれない


しかし 確かなことがひとつだけあった


それは このおっちゃんは寂しくてここにいる
ということだ

おっちゃんの話は 延々と終わらなかった
堰を切ったように 同じ話を何度も繰り返した
おかげで私にも理解できた(たぶん)わけだが
これは寂しい独り暮らしの人によく見られる傾向だ


言葉が話せず
人の言葉を聞くこともできず
どうやって生活して来たのだろうか
私なら 世間との関わりを絶って
引きこもってしまうかもしれない



乗っている自転車は
ボロボロだった
しかし とても大切にされているのがよく分かる
錆びているけれど きちんと磨かれているのだ


想像するに
おっちゃんは その寂しさを紛らわすために
自転車に乗っているのだ
土手を走っていれば すれ違う人が挨拶ぐらいしてくれるだろう
ここに来れば 誰かしら自転車乗りが休憩している



さすがに寒くなってきたので
おっちゃんとお別れした
おっちゃんは嬉しそうに 何度も何度も
あー うー と手を振ってくれた
私は 通じるかわからないけど
「元気でね 気をつけてね オートバイに」
と言ったら
通じたのか 顔をくしゃくしゃにして笑っていた



107km TSS260



おっちゃんに ジュースぐらいご馳走するんだったなあ

ラグビー。

2020年01月08日 01時04分02秒 | おしごと日記



講談師の神田山陽さんからもらったポチ袋
これで毎年 お年玉をあげている


和紙製の特製ポチ袋は
2つしかないので
あとで必ず 袋だけ返してもらう(笑)






この正月は 高校時代のことを考えていた
高校ラグビーで 母校が花園に出場したのがきっかけだ



高校時代 冬の体育といえばラグビーだった
3学年全クラスと教員チームによるトーナメント戦が行われ
私は足の速さだけでチームの一員に選ばれた
やることは 飛んでくるボールを落とさずキャッチし
蹴り返すか ひたすら走ること
ミスしても 誰も文句を言わず
必ずチームメイトが挽回してくれた
仲間の存在を有難いものだと初めて思ったし
人生で一番楽しいチームプレーだった



今のロードレース好きも
あのラグビーが原点だったかもしれない
伊織くんが何も言わずに 自分の前に入って風よけになってくれたり
先頭交代してうまく走れた後 文平くんとグータッチをしたり
シュガーにメンバーたちの状況を知らせたり
頼まなくても助けてくれるし
頼まれなくても助けようと思う
あの感覚の原点は ラグビーにあったのかもしれないと
思い出していたのだ



3年ほど前に ある偉い人にこんな相談をしたことがある
「番組でロードレースチームを作りたい。
 勝っても負けても、チームのために戦術を駆使する姿を撮りたい」と
その人はこう答えた
「勝てばチームのための戦術と言えます
 でも負けたらそれは戦術でも何でもありません」

この人は石頭だなあ と思った
こんなアホに相談したのが間違いだったと後悔した

だが いろんな人に話を聞くと
「勝つ人」はほぼ そう答え 「勝てない人」は私と同じ考えだった
勝ちたい人にとって 負け戦の戦術は無駄走りでしかない



チームプレーは その助け合った瞬間に価値があるのか


負ければ全てのプレーは価値を失うのか



しかし私は 高校3年の時に感じた
あのチーム感を追体験したくて
自転車競技に打ち込んでいるのかもしれない





ラグビーのことを考えていたら
余計なことも思い出してしまった
毎朝同じ電車で恋人と待ち合わせていたが
ほとんどその電車に乗らなかったこととか

あまりにロクな思い出がないので
身が引き締まる思いの正月でもありましたとさ★

スタート。

2020年01月05日 17時57分30秒 | 自転車



みなさま 今年もどうぞ
よろしくお願いいたします


番組なんて いつまで続くか分かりません
この春で終わってしまうかもしれないし
100年後も続いているかもしれない


そもそも7年も続いたことが奇跡ですが
続いている限りは頑張ってみようと思っています






とりあえず目標を乗鞍に定めたけれど
本気で狙ってるわけでもなく
こんな状態でトレーニングなんてできるかなあ
と思いながら 元日の夜からトレーニング開始





都内をうろうろ走って浅草へ


元日の夜は 車通りがほとんどなく
道路は貸切状態
なんて爽快なんだ





知人が店を開いたというので下見
自転車の販売をしない
メンテナンス専門店だそうで


知人というのは 日本代表チームのメカニックさん
代表チームの取材の時に 右も左も分からない私に
いろいろ教えてくれた恩人でもある


今度開いてる時に来てみよう



元旦は都内を40キロほど
街中なので1分走・90秒走のみ
1年前の数字 340Wでやってみたら
全然苦しくなかった

ほどほどに上げて あとはサイクリング
正月の東京を楽しんだ





2日と3日は家族と過ごし
4日は3時間ほどもらって荒川へ


自分に足らないものは
長時間維持する力
今年は2分走ではなく10分走をやっていく


人生で最も嫌いな10分走(笑)


「乗鞍」というニセ目標でも
ちゃんとトレーニングできるか心配だったが
意外と楽しくできた


10分走 2本 ラスト10秒はスプリントで
307W 302W


よだれが拭えない このキツさ…
10分00秒でラップボタンを押し
声にならない叫び声をあげる
ゆるライドしている女性が ギョッとしてこちらを見ていた

トレーニングに興味ない人からしたら
まるで意味不明な行動にちがいない
だって坂を早く上るために
10分全力走が近道だなんて
普通は知らない

よだれを垂らしながら サイコンを確認
ダメかと思っていた300Wを超えられたので
ちょっと嬉しい
死にそうな顔をして サイコンをニタニタ眺める姿もまた
意味不明でしょう(笑)



それにしても目標って
無理やり設定しても意外と役に立つもんだ


60km TSS150





連絡が来て
今年の初レースは2月中旬
ヒルクライムに決まりました


5kg増えた体重も
そろそろ絞り始めましょうかね☆