さて、みんなとはぐれて、
ひとり「ありらんラーメン」目指して走る私。
道はどんどん山深くなってきて、
森と田畑と、昭和の農家を思わせる建物が増えて来る。
目印に覚えていた「不動寺」を確認。
ラーメン屋はもうすぐだ。
「なんだい、日本一行きにくいラーメン屋とか言ってたけど、
大したことないな」
と、ゆるゆる走って行ったのだが、
……どこにもそれらしい建物がない。
同じ道を、戻ってみる。
やはり、無い。
見落としたわけではなさそうだ。
携帯の電波はゼロ。
他のスタッフに連絡を取ることも、
ネットで調べることもできない。
これは地元の方に聞くしかあるまい!
ウロウロすること10分。ようやく農作業帰りっぽいお婆ちゃんを発見!
「ああ~~、アノ山奥にあるっていうラーメン屋かね。
遠すぎて説明できねえなあ」
ありゃりゃ。
期待通りのお言葉ではございませんか……。
今いるのが「長柄町」。
目指すラーメン屋はどうやら「長南町」らしい。
しかも、目印に覚えていた「不動寺」だが、
本当に目指すのは「不動様」だった。
なんだいそりゃ。
そして、ここからがホントの大冒険のはじまり。
道に迷った回数、50回以上。
つまり、道を間違えて(または間違えたと思い込んで)引き返した回数が
50回を超えるということ。
10回も引き返すと、もう
どの道を選んでもダメな気がして来る。
精神的ダメージがすさまじい。
だんだん、やぶれかぶれになって、
明らかに関係のない坂道も走るようになりました。
上のような激坂を見つけては、上ってみたり。
しかしこれは、折れそうな心のテンションを維持するために
たいへん役立ってくれました。
通りがかったご老人には、あやしい人を見る目で見られましたけどね。
ありらんラーメンに到着したのは、予定の2時間遅れ。
とはいえ、他のスタッフも道に迷ったり、激坂にやられてたりしたらしく、
到着したのは10分前だったらしい。
恐るべし、ありらんラーメン。
ちなみに、ありらんラーメンの名で、近くにもう1店舗あるらしいので
(この店で修行した方が出した店だとか)
行く際にはご注意を。
店名 アリランラーメン
住所 千葉県長生郡長南町山内813-2
電話 0475-46-1167
時間 11:30~18:00
休日 水曜日
取材お断り。
注文は前後の人たちと同じものを頼まないと
後回しにされる(同じ種類を何杯かずつ作るためらしい)、などなど
特殊なお約束が多い店。
味は、美味しいかどうかを聞かれれば「美味しい」と答える。
ただ、私には味が強すぎて、とても1杯食べきらなかった。
大量のニンニクと、キムチ鍋のような野菜のコクたっぷりのスープ、
太めのタマゴ麺。
とろける分厚いチャーシュー。
イメージ的には、韓国の田舎町で名物になっている
オモニが作ったラーメンを食べる感じ。
ああ、ごちそうさま。迷った回数の分、しみました。
食後のデザートには、千葉県最高峰の愛宕山でヒルクライム。
スタッフが「距離短いので」と選んだコースだったが、
これがまたえらい激坂。
平均8%、最大17%くらいか。
2.5kmのコースで、私は9分半。他のスタッフはだいたい15分前後。
さすがアホな番組のスタッフだけあって、大いに盛り上がりましたとさ。
……………。
来年度から毎週放送になるので、
(放送時間は20分になるんですけどね)
仕立てをいろいろと替える作業が続いています。
トータス松本さんに作ってもらったテーマ曲も、
ウルフルズ再結成にともない、ウルフルズ・バージョンで
作って頂いてたりして。
ああ、次にロングを走れるのは
いつになるのかなあ。。。