自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

五郎さんのZWIFTマスターズ選手権。

2020年04月25日 21時47分55秒 | 自転車
数日前に 急遽開催が告知された
五郎さんの「勝手にヒルクライム選手権」
ZWIFT上で一緒にライドしながら
五郎さんがモガく様子をインスタライブで流すというもの


走るのは 仮想空間上の1周32kmのコース






最初の平坦5kmはゆったりライドし
坂の入り口にある常設のタイム計測区間から
みんなでヨーイドンするという


参加できるのは40歳以上限定
先着50名というので速攻で申し込んだら
参加できることになった





15分前にログイン
五郎さんが主催者となる「ミートアップ」という機能で
招待された人は時間になると自動的にスタート地点へ移動させられる


さて こうしたイベントで どこまで追い込めるか
五郎さんの調子が良さそうなので
なんとか着いていけるようにしたい


このために
コロナ禍ですっかり行けなかった鍼にも行って
ほぐしておいた(笑)
だってこれは 私にとって今年の初レースなのである
残念な走りは 後に響く





インスタライブでは 五郎さんが
ガンガンにアップしていた
これはマジな感じだ

みなさんが書き込むメッセージにも
ひとつひとつ返事している
これがまた面白い
五郎さんをハブにして
参加者や観戦者に一体感が生まれていく





18時ちょうど 自動的にスタートが切られる
主催者の五郎さんには 矢印のようなマークが出るので
位置がわかりやすい
最初は2.5倍〜3倍で走ると言っていたので
150Wぐらいでチンタラ走っていたら
置いていかれてしまったらしい
気がつけば五郎さんの集団はどこかへ消えていた(笑)





ちょっと飛ばして 前を追う
スタート地点手前で ちらほら参加者が見えてくる
(右の名前リストの緑色の人たち)
知っている名前は BH Riderさんだけ
とにかく自分は最後尾付近にいるらしいので
前にいる参加者を追いかけるのみ


普段走らないコースなので
時間が読めない
7km 平均勾配7%というと
だいたい22分ぐらいだろうか…
私の場合 ローラーは実走よりも5%ほどパワーが低くなるので
270Wを目安に行こう





計測スタート
五郎さんは30秒ほど前に計測スタートしていて
見える範囲にはいない


260Wぐらいで淡々と進むが
なかなか参加者が見えてこない
みなさん結構速いっぽい…
いや スタートダッシュして後半タレてくるかもしれないので
焦らず飛ばさないように行く


インスタライブの五郎さんが
時々何か叫ぶ
質問に対しては「今それどころじゃないっしょ!」と言ったり
「前半10分320Wで飛ばしすぎた」と叫んだり
よく分からない誰かの名前を呼んで
「待ってくれー」と救いを求めたり
こっちに聞く余裕がなくて
まったく頭に入ってこないのだが(笑)
とにかく「人と一緒に走ってる感」が満載なのだ
メンタル的には 実際のレースに近いテンションが保ててしまう



しかしテンションは高くても
やっぱり苦しいものは苦しい(笑)
この追い込みだと 水は最後まで飲めないな…



ふとインスタライブを見ると 五郎さんが明らかにタレて来ている(笑)
追いつくチャンスだ!





いた(笑)


前に目標があると メンタル的にはものすごく楽だ
五郎さんが前にいるだけで 諦めずに走って来られた
他の参加者が 前に何人いるのかは分からない
4.7倍で走れたので そこそこ前の方だとは思うが…



そしてゴール
23分29秒 平均268W
セグメント名 Mount Zwift(full reverse)
7.30km 獲得標高508m(平均7%)



順位は五郎さんのブログの管理人さんが
あとで集計してくれるそうです
楽しみですな
何せ 今年の初レースですから(笑)





五郎さんがゴールする様子を見学





抜け殻になっていた(笑)


午前中に 二ノ瀬で頑張って来たのに
これだけ走れるのがすごい
この方の回復力は 驚異的です





下山途中で みんなで集合し
また一緒にゴールへ向かう






ここで一緒に走った人たちとは
実際にお会いしても きっと分からない
でも その儚さがまたいい




TSSはたった80ですが
今日はよく眠れそうです(笑)
一緒に参加された皆様
ありがとうございました



このイベント
今後も2週間に1度くらいやると言っていたので
また開かれると思います
これは絶対オススメです
次もマスターズ限定なのかは分かりません
年齢制限あることに泣いた人もいるでしょうからね
(リーダーとかw)



とにかく これは楽しかった
悩ましいのは 無料開催なので
五郎さんを助けることができないところ
家が近ければ 週に一度洗車してもらうのになあ★

ロング・グラベル・アルゼンチン。

2020年04月23日 16時16分24秒 | おしごと日記



もう一度行きたい国だけれど
なかなか行けない国 アルゼンチン


特に 私たちが行った北部のサン・ミゲル・デ・トゥクマンは
ヨーロッパかアメリカを経由し さらにブエノスアイレスから国内線に乗り継ぎ
往復に5日間かかってしまう 地球の真裏



そんな国に 自転車を持って行けるなんて
この仕事をしていてよかった(笑)






アンデスへと連なる山々の麓を走る


全てが壮大


1時間走っても
山が全く近づいて来ない(笑)






自転車はほとんど見かけない


1週間を越える旅だったが
すれ違ったのは ほんの数人
スポーツ自転車は 番組に出てきた1人だけだった



みたことのない景色に興奮状態の我々を
アルゼンチンはタダでは放っておかなかった





グラベルだ


ゴツゴツ岩だらけの道
細かい砂の浮いた滑りやすい道
全行程900kmのうち 600kmぐらいがグラベルだった
手首が腱鞘炎になり
帰国後3ヶ月以上 痛みが取れなかった


きわめつけは 砂でできた道だ
上手にトルクをかけないと ズルズルに滑って
全く進まない


旅人のサノッチは スポーツ万能ではあるが
自転車は初心者
最初は全く走れず 10km進むのに2時間以上かかってしまった


しかも ガタガタ走っているうちに
サドルを止めるボルトが1本なくなってしまった
これはさすがにマズいと思った
代用できるネジも手に入らず
最悪は私のサドルを差し出す覚悟をした(笑)


しかし まさに天の助け
探し当てた町の人がシートポストを譲ってくれたのだ



その人は 町の普通のガラス屋さんなのだが
自転車で来る旅人が しょっちゅう助けを求めにやって来るので
最低限の部品を置いてくれているのだそうだ


残り数百キロを サドルなしで走らずに済んだ(笑)





その後も延々と続いたグラベル


もちろん人の気配は全くなし





たまに標識が現れるが
絶望的な距離を突きつけてくる(笑)





人生で2度目の
標高4000mの峠を通過した
ここまで5日間ほど 標高2000m以上にいたので
今回は高山病にはならずに済んだ

もちろん そうなるように
旅のルートを考えたからだ
ペルーで地獄を味わった経験が生きた(笑)





雪の大地のようですが これ全部塩です

標高3400mの塩湖
ここで撮った写真は いまだに携帯の待ち受けになっている


走るとザクザクと音を立てて
5センチほど沈む
カメラ片手に走るのが大変で
走行シーンを30秒も作れなかった
そして次の日には 自転車のサビ落としをするハメになった(笑)






この旅でも 親切な人にたくさん出会った
道を聞くと 一生懸命に教えてくれる





そして口々に 日本はいい国だと言ってくれる
貧しい人たちが多いアルゼンチンでは
日本は先進国家であり 夢の国なのだという





人に会うたびに 日本は良い国だという話で盛り上がり
そして親切に道を教えてもらう
この国の旅に 地図はいらない
そう感じて 途中から地図を見なくなった





今や なかなか見る機会がない
ポンコツ車
この国では 割とスタンダードに走っている





基本的には ラテン系の明るさがあるけれど
どこか陰を感じる
皆 今日を生きるのが精いっぱいなのだ





こういう国で 感染症が流行したら
大変なことになる
高度な医療なんて もともと受けられないし
国には休業補償をする財力がない
死人があふれ 店はどんどん潰れ
国が崩壊してしまうかもしれない



その時が来たら
私たちはそういった国の人たちのために
何かをしてあげられるだろうか?







私の行くロケでは
夕飯での話題は だいたい明日のルートの話になる

どんな人に出会いたいか?
どんなものを撮りたいか?

現地に詳しいコーディネーター(通訳)に聞いたり
ホテルや町の人に聞いたりして
明日のルートを決める


だがアルゼンチンの旅は 少し様相が違った


無事にゴールへたどり着く道を探すこと
話題はこれだけに絞られていった





地図にある道が どこにも無くなっていたり
橋が崩落していたり
ひとつ選択をミスすれば 数百キロ戻るハメになり
ゴールできなくなる

まあそれはそれでアリなのだが
ゴールで撮りたいものがあったのだ





ウマワカのカーニバルだ





ギリギリ夕方にたどり着いた我々が
日本から来た旅人だと知ると
熱狂的に迎えてくれた






この国のガタガタ道をひたすら走って
泥と埃にまみれながら
出会う人たち全ての口から たくさんの夢を聞いた
小さな夢から ホラだと言われそうな大きな夢まで
とにかく 誰もが夢を口にした


しかし 他人の文句を言う人には
1人も出会わなかった


アルゼンチンは そういう国だった



幻のバーチャルGIRO。

2020年04月22日 12時47分52秒 | 自転車
毎年5月にイタリアで開催されている
世界最高峰のステージレース
ジロ・デ・イタリア


延期が決まっていたが
なんとプロも参加するバーチャルレースが行われるという






各ステージが30kmほどの距離となっていて
1時間ほどで走れそうだ
これは面白い! と早速エントリー


第1ステージは昨日までだったので
急いでコースデータをガーミンにダウンロード
ホームページの注意書きに
「GPSをオフにしてね でないと走行データが自宅になっちゃうよ」
と書いてあった
気をつけねば……





ガーミン・バーチャル・ライド
一体どんなバーチャルライドなのか?
ズイフトみたいなアバターが夢の島を走るシステムなのか
ルーヴィーのように スピードに合わせて実際の映像が進むのか



やってみると 驚いたことに
ただサイクルコンピューター上に
距離とスピードが出るだけだった
パワーに合わせてスピードが上がり距離がだんだん増えて行く



結局 パワーの数字とにらめっこするだけの
旧態然としたローラーもがきではないか(笑)





ただひたすら1時間も全力で走れっこないので
ズイフトをON
サイクルコンピューター上で距離を走りつつ
ズイフトを見ながら走る






ローラーで1時間全力なんてやった事がない
なぜなら ものすごくつまらないから(笑)
でも 今日はやってみよう
自分の バーチャルジロでの総合順位を見てみたい



気持ちよく漕げるところを探ると 260W
だがこれが1時間もつわけがない
時々240Wぐらいに下げて休憩しながら
再び気持ちよく260Wで回す



40分
ここまで平均242W
だが ここで一気に気持ちが萎えてきた(笑)



もうやめよう
ちょっと弛めよう
もう40分も漕いだんだ 残りを200Wで漕いでも十分だろう
バーチャルジロのコースは残り8km
遠いなあ…



諦めかけたその時
ズイフトの自分は火山KOM区間に突入した
番組でイノッチと津田くんが戦った場所だ
現在のトップは6分半
確かイノッチは8分10秒ぐらいだった
踏み直して250Wに戻すと 予想タイムは8分
よし このままキープしてみっか!



気合が入ると パワーも持ち直す
自転車は本当にメンタルの競技である
あと8分と分かれば 260Wほどでキープできる
KOMは8分03秒でクリアした


そしてなんとか バーチャルジロ第1ステージ32.1kmを走りきった






だが 問題発生
ちょうどゴールしたと思しき部分を見て欲しい
ラストスパートして ゴールしたはずなのに
もう一度パワーを上げて頑張っている

どこまで走っても サイコンからゴールを知らせる音とかが鳴らなかったのだ(笑)


「ゴールはどこだ⁉︎」


よだれを拭えない 疲労困憊の状態で
ゴールが無くなってしまった悲惨な状態(笑)


走れど走れど 普通に距離がどんどん増えているだけ



これは怪しい……



データを取り込んで見ると
GPSがONになっていて
私はイタリアのコース上を走っていなかった(笑)


順調に距離が増えて行ったのは
一体なんだったのだろうか…



私のジロ参戦は 幻と終わった
だがジロのおかげで 1時間245Wで頑張れた
記録は58分
ただ もうお腹いっぱい
ごちそうさまでした



ちなみに
今週末に行われる 五郎さん主催のバーチャルレース
エントリーしました
参加される皆様 どうぞよろしくお願いします



明日はまたどこかの国の話を書きますね★

パンク天国・タンザニア。

2020年04月21日 13時59分59秒 | おしごと日記



今日はアフリカ・タンザニアの話をひとつ






スタート地点はキリマンジャロの西 アルーシャという街
キリマンジャロを一周して 道路最高地点まで上るという旅だった






キリマンジャロの南側は 諸外国の援助によって立派な道路が作られていた
この舗装エリアは コーヒーの栽培が盛んな地域で
舗装路はまさにコーヒー運搬のために作られたかのようだった





北 西側のほとんどは乾燥地帯で 道路は赤土のでこぼこ道
浮いた砂でズルズル滑るこの道が 旅を面白くしてくれた





疲れ果てて 道の真ん中で倒れこんだ旅人の青木ムネ
さんざんコケまくったので 新品だったRAPHAのパンツは
最後は穴だらけだった






撮影していると
さっきまで誰もいなかったのに
気がつくと人に囲まれている(笑)


神出鬼没
現れるのは マサイの人たちだ






旅の途中 ムネが野生動物が見たいというので
1日かけて探すことにした
狙うエリアは 保護エリアに近いキリマンジャロの北西側


だが 走っても走っても野生動物は現れない
数キロ向こうまで見渡せるのに なんの気配もない
いた! キリンだ! と思ったら
枯れ木だったりする
ずっと動物を探して目を皿のようにしていると
木や茂みが動物に見えてくるのだ(笑)





乾燥地帯は非常に危険だ
水や食料は 数十キロ離れた村に行かないと手に入らない
乾燥しているので 水分の減りが異常に早い

しかも 気がつくとパンクしている
植物が棘だらけで
タイヤを見ると10箇所以上に でかい棘が刺さって
チューブまで貫通している


いつもより多めの予備チューブを持って来ていたが
あっという間になくなり
さらに大量に持って来たパンク修理のパッチも底をついた





ここでも 気がつくとマサイの青年が現れて
修理を手伝ってくれた
見渡す限り 誰もいなかったはずなのに(笑)



しかも青年は 村へ連れて行ってくれた





土でできた マサイの家
中は昼間でも暗くて涼しい
真っ暗闇の中 手探りで進んで行くと
突然目の前に 白いものが現れた
何かと思って よく見ると
青年の母親の笑顔の歯だった(笑)



村は野生動物から守るために 棘のある植物で囲まれており
地面はふかふかで気持ちよい
まるで高級ホテルの絨毯の上を歩いているようだ
あまりに地面がふかふかなので 何かと聞いたら
家畜の糞だった

夜になると村の中に家畜を入れるためだ




おしゃれな衣装で有名なマサイだが
このような洒落た服になったのはここ20年ぐらいのことだという
その前は普通に 動物の皮などを身につけていたらしい


村にはもちろん売店なんてなかった
青年の母親(ちなみに歳は私と同じぐらいだった)が 気遣ってくれて
牛の乳をご馳走してくれようとしたが
これは丁重に断った
あれを飲んだら 私は生きて戻れる気がしない



別れ際 青年が野生動物がいるエリアを教えてくれた
村からさらに20kmほど荒野を走ると
キリンの群れに遭遇した


そろりそろりと近づいて行くと
キリンたちは一斉に顔をこちらに向けて警戒する

そして 200mぐらいまで近づいたところで
群れは走って去って行った
大きな体を スローモーションのように動かして


美しかった


美しすぎて 涙が出た


見えなくなった後も
ムネと私は ずっと黙って眺めていた




インドネシアの魚はダイヤの輝き

2020年04月20日 00時30分22秒 | おしごと日記



ZWIFTで NTTサイクリング主催のイベントがあった




入部さんと走れるかと思って参加したが
さすがに深夜1時スタートのイベントでは走っていなかった(笑)




なんの制約もない 自由に走るだけのイベントだったが
周りに参加者がいるだけで けっこう走れるものだ

最初は1時間200Wで漕げれば御の字と思っていたが
周りが飛ばすので ついつい強度を上げてしまい
結局ラスト40分間は250Wをキープした


あと半分 あと20分 あと15分・・・
頭の中で ひたすら残り時間をアナウンスし続ける(笑)
メンタル的にモーレツにきつかったが やり遂げた
普段なら ローラーで1時間強度を保つことなんて絶対にできない


世界中のサイクリストが
同じ目標に向かっている
その感覚が 自分を支えてくれたのだと思う






さて 今日は神田山陽さんと行ったインドネシアでの話をひとつ



行ったのはスラウェシ島
カペルミュールのライオンのマークのような形の島



人生初の潜水撮影にもチャレンジしたが
番組ではほとんど使わなかった

ボンベなしだったので 息が続かなかったこともあるけど
珊瑚礁が温暖化のために白化していて 美しくなかったためだ


温暖化で珊瑚礁が死につつある という話も
番組に入れたかったけれど どうしても入らなかった
50分という短い時間でパッケージするには
ワンテーマで貫くのが大事
いろんな話がコテコテに入ってしまうと どれも頭に残らなくなってしまう





世界中を旅して
人々の表情がいちばん明るかったのが スラウェシ島だ
まるで毎日がお祭りのようだった




かと言って ただのノー天気ではなく
真剣な時は真剣になれるし
知識欲も大きい
とにかく超がつくほど前向きで
後ろを振り返って くよくよする時間は無さそうだった





自転車で旅をしている と言ったら
ほとんどの人に驚かれた
自転車は 仕事で使うものであり
レジャーに使うものではないのだ

趣味を持つことは 豊かなことだと思って生きてきたが
そんな贅沢な生活を謳歌していることに かすかな疑問を感じたのだった





スラウェシ島そものもが秘境なのだが
その島の中でも僻地にある漁村に立ち寄った





おっちゃんが 我々の前にやってきては
何度も変なポーズをした
意味がわからないので ニコニコ見ていると
こちらを指差して笑う


なんのポーズをしているのかと聞くと
猿のポーズだという
この辺に猿でもいるのかと問うと
自分を指差して 自分こそが猿だという


キョトンとしていると
おっちゃんはこう語り始めた
外国人からすれば 自分たちは猿のようなものだろう
貧乏だし 学問もない
どうせ俺たちは バカにされるのさ と


そんなこと思ってもいない
明るくて 生きる力に満ち溢れているあなたたちを
尊敬しているのだと話したら
我々の来訪を認めてくれたらしい
漁に連れて行ってもらえることになった





小さなモーターを取り付けた原始的な船
入れるガソリンは 必要最低限だけ
先ほどまで ゲラゲラ笑い合っていた村人たちの目つきが変わる
村人たちにとって ガソリンは恐ろしく高価なものであり
絶対に無駄にしないという決意が伝わってくる


先頭に 魚群を探す指揮者がいて
水面の小波を見分けては 船をそちらへ向かわせ
魚群がいると思しき場所に 石を投げる
船の男たちは そこに狙い定めて 網を投げ続ける





男たちは 真剣なあまり
下がっていくズボンを上げることも忘れているようだ(笑)




1時間ほど 水上の格闘は続いた
しかし残念ながら 魚は1匹も捕まらなかった
そしてガソリンがなくなり 船は村へと戻って行った



船から上がると
先ほどの 猿のポーズをしていたおっちゃんがうなだれていた
私は お礼を言って
ガソリン代にいくらかのお金を渡そうとしたが
受け取ってくれなかった


魚はとれなかったが とてもエキサイティングだった
素晴らしい技術を見せてもらった
それに我々がいなければ 魚はとれたと思う
そう言ったら ようやく納得して
お金を受け取ってくれた



実際 カメラが回っていると不漁になることが多い
なぜなら撮られていると 良いところを見せようとしたり
早く魚をつかまえたいと焦ったりするために
感覚が狂うのだと思う



不漁で意気消沈する村人たちだったが
我々が乗ってない方の船が 大漁で戻って来ると
村は再び沸き返った


とれた魚は 平等に村人たちで分け合う
魚の山は まるでダイヤの輝きのようだった



いつかまた再訪したい場所がいくつかあるが
あの村はその一つ
次はカメラを持たずに行って 漁に連れて行ってもらおう



ブータン国道1号。

2020年04月17日 01時26分26秒 | おしごと日記



今日はブータンのお話をひとつ




インドの北
中国の南
ヒマラヤ山脈の裾にこぢんまりと佇む
ブータン王国


地図で見ても ともすれば見落としてしまいそうな
埼玉県のような形をした小さな国


国の力は お金ではなく
幸福を指標とすると公言しており
実際出会った人たちは 清々しい顔をしていた




番組には出て来なかった
ストーブを作る職人たち


国のどこへ行っても標高2000mを超えるため
夏でも夜は寒いほど
私が行ったのは秋だったが 夜はストーブが欠かせず
宿にたどり着いて 暖をとるたびに
このストーブ職人たちを思い出した


ブータンの人たちは 日本人にも増して控えめなので
誇りや自慢を決して口にしないけれど
自分たちが作ったストーブが 人々の幸福に寄与していることを
心の中で誇りに思っているのが その笑顔から伝わってきた



標高3000mの村に泊まった時
宿から出ると 心が吸い込まれてしまいそうな
無限大の星空が広がっていた
体がキンキンに冷えるまで 星空を眺めて
部屋に帰ってストーブを抱くように眠った






旅したのは ブータンを東西に貫く一本道
舗装されているのは 全長300kmほどのこの道だけだと聞いた
川にぶつかると 道は山の斜面を水平移動し
渓谷を大回りする
大きな橋をかけることができないので
川の上流まで行かないと 川を越えられないのだ





なんと ブータンでは
年に一度 この「国道1号線」で
自転車のレースが開かれている
その名も「ドラゴンレース」


確かコースは ジャカルから首都ティンプーまで
距離は250kmぐらいだったと思う
4人ひと組のリレー形式
深夜2時ごろスタートし 日暮れまでにゴールしないと
制限時間オーバーになるという
こう聞くと そんなに大変じゃない気がしてくるが
実はめちゃくちゃ大変なレースなのだ

なぜなら 真っ暗闇の中を
ガードレールのない渓谷沿いの道をひたすら走るため
結構な人数が谷底へ落ちるという(笑)


レースに出たというブータン人と会ったが
彼も3回は(4回だったか)谷へ落ちたと言っていた


4人でリレーと聞いて
チャリダーで出場しようかと企画を出したが
そんな危ないレースはダメだと 通らなかった(笑)


ちなみに今まで ケガ人は山ほどいるが
死人は出てないらしい(^_^)



レースは夏
コロナ問題が去っていたら
ぜひ参加してみてください
優勝候補は国王の兄弟で めっちゃ速いらしいですよ★

トルコのホドゥル村。

2020年04月15日 17時14分26秒 | おしごと日記



今日も自転車通勤です



以前 フランスのプロチームを取材した時に
毎朝5時から練習に出かける私を チームのGM(ゼネラルマネージャー)が見ていたらしく
大変喜んでくれて ジャージをプレゼントしてくれた


全身ブルーで 私にはちょっと派手なのだが
仕事でジャージをもらったことなんて ほとんどなかったので
嬉しくて たまに着ている


このジャージを着ると 選手になった気分になって
どうしても追い込んでしまう(笑)

今日も 代々木公園の坂と 表参道の坂で
30秒700Wを2本
あとは1分400Wを何本か
信号待ちでハアハア言ってたら
若い女性がスッと離れて行った(笑)



考えると 自転車競技って
ものすごく辛いスポーツですね
ひたすら追い込まないと 強くならない


追い込まずとも強くなれるような
才能だけでやっていけるスポーツって ないのかしら





さて 今日も世界の写真をご覧いただこうと思います





今日は 訳あって
トルコのホドゥルという村をご紹介します



たぶん 世界の辺境マニアでも知らないと思う
なぜなら 本当に何にもない上に
この村に行こうと思わないと行けないぐらい
不便な場所にあるから





確か村人は100人ほどだったと思う
ほとんどが牧畜と農業を営んでいる




村のお店はチャイハナ(喫茶店)1軒のみ
毎日同じ顔ぶれが チャイを飲みに集まり
とりとめのない話をしていく
そのチャイハナに 初めてやってきた外国人だと言われた


チャイハナに入ると 女の子たちがワッと逃げていった
ムスリムの国だから 女の子は見られちゃいけないのだろうか


と思っていたら





しっかりメイクをして現れた(笑)








ぶらぶらしていたら
放牧されていたヤギたちが帰ってきた





そしてヤギの乳搾りが始まった


ヤギの首につけられたベルの音と
絞られた乳がバケツに溜まっていく音だけが響き渡る
まるで宗教画のようだった


1000年の時を超えて 今同じ風景を見ているような


いろんな国で いろんな宗教行事を見てきたけれど
そのどれよりも荘厳だった



まさか暗闇で撮影するとは思っていなかったので
照明を車に置いてきていた
たまたま農家のそばに 村で3つぐらいしかない街灯があって
なんとか撮影することができた






14歳の孫が 手伝いをしていた


手伝いなんてしたくないのだけれど
するのが当たり前なので 渋々従っている
という風情が 可愛らしかった



将来の夢を聞いたら
「とにかく学校で勉強したい」
と答えてくれた


学校へ行かねば 来年から
ヤギたちの世話を受け継ぐことになる






チャイハナで出会った村の男性が
「この村に日本人が来ることなんて二度とない
 ぜひ良い思い出を作っていって欲しい」
そういって 夕食をご馳走してくれた


出てきたのは 村でとれた小麦 松の実 鳥肉で作ったパスタと
自家製の「アイラン」という塩味ヨーグルト

「もっと豪華なご馳走をお出ししたかった
 でも お急ぎだと思ったので 簡単なものにしました」

その心遣いが ありがたくて
今でも村のことを思い出す





さて なぜ今日の話題をホドゥル村にしたかというと
本来なら 今日はツアー・オブ・ターキーの取材で
トルコにいるはずだったから


トルコを一周するステージレースで
今日あたり この村の近くを通るはずだった
なんとか時間を作って
「二度と日本人が来ない村」を もう一度訪ねて
あの時のお礼を言いたかったが
叶わなかった



次のチャンスは訪れるのだろうか……

バーチャル旅。

2020年04月14日 00時21分16秒 | おしごと日記
元坂バカ女子部の尚子ちゃんから
ブログの更新が多いと嬉しい というメッセージがきた



女子部の活動が終わっても
番組のことを一番気にかけてくれている
彼女は とにかく速くなりたい一心で
どうやら私も 同じ穴のムジナと思っているフシがある(笑)



書くことないけど 更新しなきゃなあと
アルバムからいくつか写真をチョイスしてみた




スロバキアの タトラ山脈


国を守り続けてきた 天然の要害は
国歌にも力強く歌われている






スロバキアの思い出といえば この刺繍の伝統衣装
息子の晴れ着として 一冬かけて縫い上げたもの
しかしその息子は 着る直前に亡くなってしまった


捨てるに 捨てられず
かといって 目につくところに置きたくもない
そんな衣装を 決心して引っ張り出し
我々に見せてくれた





ドライバーをしてくれたミハルくんが
息子に似ていると喜んで
晴れ着を着せてくれたステファニアさん


元気かなあ
またチチュマニ村に行きたいなあ






世界中を旅して
一番印象に残った国はどこですか?
と よく聞かれる


「ペルーのアンデス山脈 標高4390mのコンドルセンカ峠」
と答えることにしている
なぜなら 一番わかりやすいから(笑)


その峠のすぐそばで暮らしていた家族と出会い
記念写真を撮ることになった


ところが おっちゃんの社会の窓が全開で
「おっといけねえ」と笑いをとった瞬間が この写真(笑)





こんな時に限って チャックが一向に上がってくれず
延々とチャックと格闘していた



乾電池が欲しいというので プレゼントしたら
お礼にご飯をご馳走してくれた


トウモロコシの粉を煮て スパイスで味付けした黄色い物体が出てきたが
これが意外にも美味だった





ちなみに私は この日が最悪の高山病状態で
顔が真っ黒になり 頭痛が止まらなかった
庭の片隅でひたすら酸素ボンベを吸っていた






お次は中国です
実は世界中を旅して 一番楽しいのが中国の田舎です
人は優しくて明るいし
食べ物もうまい
家の庭には肥溜めもあったりして
見るもの全てが面白い





洗濯物(笑)





未公開写真なら 山ほどありますので
リクエストおまちしております★

岐路。

2020年04月13日 00時05分04秒 | おしごと日記
スタジオ収録も ロケも 全てがストップしております


仕事量が一気に減ったので
家がどんどん綺麗になっていきます
掃除は大いなる気休めです(笑)





ストップになる直前に仕上げた 5月放送予定のチャリダーは
ある人と旅を撮影してきました





ある意味チャレンジングなロケだったのですが
予想をはるかに超えて とても心に残る作品となりました




自転車の良さの中には いくつか要素があると思いますが
その中で「孤独」は大きなポイントだと思っています
雄大な自然と対面するたびに
ちっぽけな自分を感じたり
峠を越えるたびに 店とも人とも出会わない寂しさを感じる

あの感じを これまでなかなか番組では表現できなかった


なぜなら 番組の撮影は
旅人の他に
ディレクターがいて
カメラマンがいて
ドライバーがいて
ADさんがいて
音声さんもいる

こんな状態で 孤独なんて感じるわけがない




自転車探検部は 私と二人っきりで行く上に
途中でほったらかしにされるので
多少は寂しさを感じてもらえたと思いますが
その国の人たちが写すメインになるので
やはり旅人の孤独にまでは 手が届かなかった


それが今回は 素晴らしい旅人のおかげもあって
少しだけれど 描けた気がする

久しぶりに 「撮影/ディレクター」と表示できたことも大きいけれど(笑)
個人的に とても心に残る作品になった



まだ詳細が開かせないのが残念ですが
放送は5月中旬
ぜひ 旅好きの皆様にご覧いただきたいです








旅の大事な要素の一つである「孤独」
これを表現できたと思えるまで かなりの時間を費やしてしまった


その最初のきっかけをくれたのが
茂山宗彦くんと2人で行った 経ヶ岬への旅






たまたま持ってたCANONのIXYで動画を撮ったら
「意外と簡単じゃん」となった
このちょっとした出来事が その後の仕事を大きく変えてくれた



ちょうどその頃 NHK BS1で
「地球テレビ エルムンド」というレギュラー番組が始まった



私もメンバーに選ばれ
世界の「今」をレポートするVTRを作ることになったのだが
実は最初「お前がレポーターとして出演しろ」という話だった(笑)

お断りして 代替え案を提案
自分が撮影もできると確信できたため
「撮影/ディレクター」として行く自転車探検部を
考えることができた


あのとき 自分が出演者となる道を選んでいたら
まったく別な人生が待っていたかもしれない



人生は 選択の連続だけれど
後から思うと 大きな岐路だったりする
あのとき ブレずに選べて良かった





人生初の「撮影/ディレクター」で行ったカンボジアで
新たな岐路が待っていた





それまで欧米にしか興味がなかった私が
このカンボジアロケ以降 辺境マニアへと変貌して行く





このロケで失敗こかなくて良かった(笑)








カンボジアの枯れた川で
魚を獲っていた少年
丸一日 川底を這い回り
獲れた魚は 雑魚数匹

それでも自分たちには
この川しかないのだと 語る眼差しがとても寂しかった


このシーンは 個人的になんとか番組に入れたかったけれど
最終的に入らなかった


こうして文章にして書くと
一つのシーンとして読めるけれど
映像では なかなか見られるシーンにならない

オチも救いも無いからだ


こういう「救いのない寂しさ」をシーンとして生かすのは
実は一番難しい
探検部をやっていた頃は
自分にその力量がなかった
寂しいシーンを活かすには
何を撮れば良いのか 何が必要なのかがわからなかった


10年経って
今なら 何を撮ればシーンとして活かせるのか
少しはわかる




43歳にもなって
ようやく描けたことがある
それが素直に嬉しいです

来たるべき日のために。

2020年04月10日 21時39分12秒 | 自転車



山口のシンゴコーチから
ときどき写真が送られて来るのだが
まあどれもうらやましい写真ばかり


シンゴコーチは 通勤の往復が100kmあって
それを週3日ぐらい走ってる
信号はほとんどないらしい


今回の写真は その途中での写真


いいところだなあ 山口





私が見ている光景といえば





これだ(笑)


今や世界中の家々に閉じ込められたチャリダーたちが
仮想空間に遊びに来ていて
ヨーロッパの夕方以降になると 4万人以上が走っていたりする


しかし 何にも無いよりは良いけれど
やっぱり1時間が限界(笑)





今日のメニューは
ケイデンスを下げて トルクをかけて走るメニュー


具体的に言うと パワーは205W〜225W程度なんだけど
ケイデンスが60〜75という指定があるため
普段ケイデンス100ぐらいで漕いでいる私にとっては
300〜330Wで漕いでいる時のトルクが足にかかっていることになる


心肺は楽なのに
脚には結構な負荷をかけて
8分を5セット
これは面白かった


トレーニングは キツければ良いわけでは無いと
最近言われるようになって来たが
これこそまさに キツくないけど有効なトレーニング






今回のコロナ問題で 私にとって救いだったのが
ソロで適切な距離をとれば 自転車で走れること
体を動かすと 鬱々とした気持ちを吹き飛ばしてくれる



先は見えないけれど
いざ堂々と走れる日が来た時に 存分に走れるようにしておきたいから
少しずつトレーニングの強度を上げている
男子部の連中とレースに出ることにでもなった時
「今の僕はついていけないよ!」なんて言いたくない




人生で 人と差が出る時って
こういう時なのだと思う
暗闇の中でも 来たるべき日のために準備をしておけるか

いざその日が来た時に 周りを見たら
取り返しのつかない差ができていたりする




さて今日は 存分に頑張ったので
眠くなるまで 古いチャリダーでも見ます
実はこれも仕事なんだけどね★

4000日。

2020年04月08日 00時44分00秒 | おしごと日記
4000日


何のことかというと
ブログを開設して
4000日経ったそうです


もう11年になるということですね



昔は ロケのこともガンガン書いていて
「今ペルーにいます」みたいな現地レポートもできましたが
最近はコンプライアンスという強敵が現れまして(笑)
ロケのことを書くなどもってのほか


すっかり書くことがなくなり
何度もブログをやめようかと思ったものです



しかし
モヤモヤしながら続けてきたブログですが
4000日と聞くと ちょっと嬉しい(笑)




↑当時の写真サイズ。 小さ!


ブログを始めたのは
ちょうどイタリア1200kmの旅が終わって
チェコのロケハンに行っていた頃でした

チェコで探検ライドしたら 大雨に降られて
大きな虹を見たのを思い出します





最近は番宣ハガキも作ってないなあ






10年ぐらい前は 狂言の記事が多い
茂山家に入り浸ってましたからね(笑)
先代の千作さんが亡くなり 宗彦くんが脱テレビ宣言をして
なかなか会う機会がなくなってしまった


今年は一緒に仕事できるかなあ






昔は「世界の街道をゆく」のレポートも多かったですね
旅先から 感じたことを書くのは楽しかった
今はもう ロケ先からアップするなんてできないけど…


チャリダーが50分になって
すっかり街道ロケも行けなくなってしまいました


ちなみに 武漢の例の市場にも
行ったことがありますよ
8年ぐらい前ですけど







今まで撮った「街道」の写真で
一番のお気に入りはこれ
ミャンマーで撮った乗合タクシー
まずこの状況がすごい(笑)


南国特有の明るさがあって
人懐っこくて 垣根がない
ミャンマーの田舎は 心洗われるような良いところでした





2011年からは
自転車探検部の記事が圧倒的に多くなります





出演者と私の 2人だけで行く海外の旅

素晴らしい旅人たちと
14カ国も行かせてもらいました





ブータンで出会った
川海苔をとる少女
もう20歳を超えているはず
どんな姿になっていても
この笑顔は変わらないような気がする






ムネとはタンザニアを旅しながら
よく笑ったなあ



先日「日本代表へのペダル」のナレーションを読んでくれた
女優の中村ゆりちゃんとも 2度旅をしました


この前会った時に ゆりちゃんが
「あんなこと もうできないよ〜
 あの頃は若かった(笑)」
と言っていました






そして2013年からチャリダーが始まり
50分 月一回の放送から
20分 週一回となり
現在は 50分で週一回
ありがたいことです





やはりこの写真が
猪野さんのベストショット(笑)




ちなみに猪野さんのメガネは
スペインでも曇ってました(笑)






さすが4000日の記録だけあって
面白いことが多すぎます
(ヒマネタも多いけど)
特に海外のロケ話は面白いです
お時間ある方は ぜひご一読ください



5000日まで続くかどうかわかりませんが
今後も ゆるく続けますので
たまには見にきてくださいませ★



ヘロヘロ。

2020年04月06日 23時35分24秒 | 自転車



新年度1発目をご覧いただいた皆さま
ありがとうございました
もともとは我々も屋久島に行く予定で
シーズン初のヒルクライムに向けて トレーニングを積んでいましたが
急展開でスペインに行くことになったのでした





まさかスペインがこんなことになるとは…

訪ねたのは主に田舎町だったので
比較的コロナの影響も小さいと聞いてはいますが
世話になった皆さんの無事を祈るばかりです







久々に 土曜日に時間を作れたので
ロングに出かけた





踏み込むとギシギシと異音がするので
リンボさんに駆け込み寺
ヘッドあたりから聞こえるような
BB周りで鳴ってるような



…なんのことはない ペダルが緩んでいただけだった(笑)





アラサイは すごい人出だった
屋外にいても これだけ人がいたら
あまり意味がないような気がするのだが





工事中で いつものコースに入れず
せっかくなので 初めての道を走ると





ご褒美が待っていた






こうして表に出られることの ありがたさ





だた 気をつけなくては行けないのが
決して怪我をしてはいけないこと


怪我をして 病院にお世話になると
コロナの対応に追われる病院に 余計な手を煩わせてしまう


なので いつにも増して 安全運転で
前後不覚になるほど厳しいトレーニングは控えた



30分 242W
8分  291W
1分  389W
25秒 691W
15秒 890W



たったこれだけで 体が灰になってしまった(泣)







這々の体で
リニューアルが終わった吉見町運動公園の休憩所へ


クロスバイクに乗ってきた男性が
ラックにかけてあるロードバイク数台をずっと観察していた
私のバイクは 前輪ばかり眺めていた
ロードを買いたいけど 何にしようか迷っている という見方だった
物を買う時 カタログを研究している時が一番楽しいから
きっと彼も今めちゃくちゃ楽しいだろう



帰り道


しんどくてしんどくて
パワーが全く出なくて
100kmってこんなに遠かったのかと 心が折れまくった
短時間高強度は 割と変わらずできるのに
ロング能力は 走らないとここまで落ちるものか…



102km TSS200




新年度1発目。

2020年04月03日 13時50分45秒 | チャリダー★
いよいよ明日!

4日(土)午後6時から
新年度のチャリダーが始まります


屋久島のロングライドイベントに
レギュラー陣で行ってきたのですが
ちょうどその日 私とイノッチは別な場所へ行っていました





そこが一体どこなのか?
明日の放送で ちょっとだけ出てきます
本当に一瞬ですので どうぞお見逃しなく(笑)


カメラ片手に いろんな人と走りました





行った国で
ベテランチャリダーのおっちゃんが 会った途端に
「君には負けるかもな…」
と言って ライバル視してきた(笑)


本場のレースに出てる人に 一目で速いと思われたのが
嬉しかった(笑)



チャリダー見て
この閉塞的な状況でも英気を養い
ローラー頑張ってくださいね★

百合子のミッション(改)。

2020年04月02日 03時36分49秒 | おしごと日記
1日経って読んだら 全然良くなかったので(笑)
書き直してみました。


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今日 私は
あるミッションを帯びた人物と出会った


その人物は 駅のすぐ裏の
自販機のそばにいて
なにやら真剣な面持ちで 誰かと話をしていた


誰と話しているのかと 周りを見たが
誰もいなかった



50代とおぼしきおっちゃん
よれよれの作業服を袖まくりして
誰にともなく こう言い続ける
自分はある大切なミッションを命じられている
そのミッションは 百合子という人物から発せられたものだと言う

「百合子がどうしてもって言うからさあ」…

百合子とは一体誰なのか?
おっちゃんはしばらく 百合子が 百合子が と言っていたが
ある時そこに「小池」と付け加えた
何と おっちゃんの大事なミッションとは
あの小池百合子都知事から発せられたものだった


「やりたくはねえんだけど 小池百合子から頼まれてさあ」


一体なにを頼まれたのだろうか?
コロナ問題で忙しい小池都知事が
一体どんなミッションを課したというのか


するとおっちゃんは おもむろに
自販機の下を覗き込んだ

覗き込んで 数秒後
何事もなかったように顔を上げ
思い出したように 釣り銭が出てくる窓に
パシパシと指をつっこんだ


「本当はやりたくねえんだけど
 小池百合子がどうしてもって言うからさあ…」


小池都知事が本当に
「あそこの自販機の下をのぞいてごらんなさい。
 100円が落ちていますから」
と言ったとしたら どんなに面白いか(笑)




顔を上げたおっちゃんは 名残惜しかったのか
しばらくしてもう一度 自販機の底を覗き込み
釣り銭が出てくる窓を パシパシさせた
そして「小池都知事から頼まれた」と 今一度念押しした

3月の走行距離。

2020年04月01日 02時19分20秒 | 自転車
3月の走行距離は
721kmでした


コロナの影響で 外に出にくくなった娘と
一緒にいてあげたいので
ロングはしばらくお預け
もっぱら通勤でモガくのみ





今日は信号待ちが多くて
30秒前後のインターバルばかりだった

72秒 373W
30秒 376W
93秒 391W
62秒 427W
15秒 372W
76秒 389W
37秒 391W
30秒 440W
60秒 382W
42秒 407W
36秒 395W
30秒 483W
15秒 824W


モヤモヤした気分を吹き飛ばしたかったので
連発した
短時間だけど これだけやれば立派でしょ(笑)


私にとって パワーを上げるために効果あるのは
390W以上だというので
ひたすら390W前後を狙っています
短い時間ばかりですが
トータルで10分間 良い数字で走れています
これを350Wとかでやっても 効果は無いんですって


東京は花ざかり
世の中がどんなに騒いでも
花はきっちりと咲いてくれる





先行きが見えない不安と
答えの見えない病のことを考えていると
体調がおかしくなって来る
呼吸が少し苦しい気がして来て
喉が痛んでいる気さえする


まさに病は気から


特に私は精神の影響をものすごく受けやすい



こういう時は 体を動かすのが良い
汗をかくと 痛い気がしていた喉は何ともなくなる(笑)










気まぐれに 通勤にシクロクロスバイクを使ってみた


乗ってみて驚いた
あまりに操作しやすいから


ロードバイクだと 10センチほどのジャンプが精一杯だが
シクロクロスバイクだと バイクが高く上がりすぎて
金たまを直撃した(笑)


ハンドル操作も ものすごくやりやすい


ホイールベース(前後輪の距離)がわずかに短く
ハンドル位置が わずかに高い
本当に「わずかに」しか違わないのだが
別物のようにバイクを扱いやすくて驚いた


フレームはカッチカチで
これでロングを走ったら大変だ
まさに短時間高強度のレースのためのフレームだ



オフロードを走るのが楽しみだ


早朝帰宅 寝たら遅刻するので
のんびり洗車した





チェーンは必ずピカピカに





オイルではなく ワックスを使っているので
こいつで洗います
めちゃくちゃ体に悪い臭いがするので
換気の良い場所でしか使えません





虹が出た
しばらくボーッと眺めていた