自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

男子部復活。

2022年07月29日 19時57分56秒 | チャリダー★
家の前に カメがいた



どこから来たのか
放っておいても死んじゃうので
家の虫かごに水と石を入れた





猫も興味津々である


カメが危ない! と思ったあなた
ご安心いただきたい
カメが動き出すと 猫の方が逃げていきます(笑)






さて
今週と来週は ロードレース男子部がオンエアされます


7月30日(土)は2019年のツールドおきなわ
そして8月6日(土)は
先日参戦してきた「ニセコクラシック」です






ロードレースの撮影は いろんな意味でハードルが高くて
ラインレースとなると撮影の人数が必要になるし
人数が増えればお金がかかる
そもそもスタッフ不足で 人数を揃えることが難しい

制作会社の経済的には まったく旨味のない撮影なのです



でも 社長に怒られても
こればっかりは何とかして放送したい(笑)




スタッフ人数を絞るために 針の穴を通すようなシミュレーションを繰り返す
選手の動きと通行止めのタイミング
どの抜け道を使えば 次の撮影ポイントに移動できるか
レース4日前に現地に入ってから前日まで
脳ミソが熱くなるほど スタッフの動きのシミュレーションばかりしていた




番組の裏側では 完璧なまでのスタッフワークがあって
放送にこぎつけています






実はニセコクラシックの取材は
一度消えかかったことがある


担当する予定だったディレクターが
1年間の育休を取ることになり
担当できる人がおらず 諦めざるを得なかった



通常なら ロケの2ヶ月も前なら
撮影キャンセルすることは割とありうべき事だが
男子部に関しては違うということを分かる人は少ない
6月のレースに出るには 1月からコンディションづくりを始めている
4月の段階で「撮影しない」と言われるガッカリ度は半端ではない


だから「ニセコは諦めざるを得ない」と言われた時に
「僕がやる」と
つい言ってしまった


同時期に 自分の担当回を3本抱えているため
(他のディレクターは通常1本)
無理だと止められたし
自分でも無理だろうと思ったが(笑)
やるしかなかった



ディレクター人生で 最も最短距離で仕上げた作品になりましたが
出来は上々だと思います
涙を拭くハンケチを準備して ご覧ください(笑)



まずは今週の「2019おきなわ」
そして来週は「2022ニセコ」

あっと驚く新メンバーも登場しますよ☆




この写真だけ©️Kei Tsuji

高知旅 その2。

2022年07月28日 00時27分23秒 | 自転車



天空の林道のある山は 中津明神山というらしい
後で調べると 3方向から登山できるようで
ストラバでルート作成すると
私が上った東側からそのまま山頂を経て西側へと下りられたようだ


しかし 砂利道以外は目に入らなかったので
東側へ戻るしか無かった


景色をしみじみ眺めていると
だんだん冷静になってきて
このまま下山するのが かなりヤバいことに気付いた


喉がカラカラになってから 1時間走ってきた
かなりの脱水症状になっていると思われる
まずは喉の渇きをなんとかしたい





持っている液体は ジェル2つ
普段は濃く感じられるジェルがゴクゴク飲めて
喉の渇きをかなり癒やしてくれた


昔 海で遭難した人が
あまりに喉が渇いて 海の水を飲んで凌いだという話を
聞いたことがある
体内の塩分が濃くなりすぎると 海水が濃く感じられなくなるらしいが
私もけっこう危なかったのかもしれない





もと来た激坂を40分ほどで下る


麓に戻って
自販機でスポーツドリンクとお茶を 2本一気飲みした


涙が出るほど美味かった



さてここから檮原までは40キロほど
ルートは2つ
高知県側はくねくね道
愛媛県側は距離は遠いが直線的な道
どちらが良いか迷っていると 宿から電話
予約の際 夜遅くなることや 自転車で行くことは伝えたが
宿のおっかさん(おそらく80代)は
なるべく早く来てほしいニュアンスだったのを思い出した


「今向かってるところです。あと2時間ぐらいかかります」
と伝えると がっかりした風だった(笑)


そういえば 宿では夕飯が出ないことを思い出した
早く着かないと食事にありつけなくなる…


上り坂が少ないルートはどちらか?
迷わず愛媛県側の直線的なルート(トンネルが多い)を選んで走りだした



日が暮れて
誰も通らない山道を ひたすらトンネルをくぐって走る


途中3回も宿から電話があった
「今どのへんかね」と聞かれるが
面倒くさいので「どこだかわかりません」と答えた(笑)





午後8時30分 檮原着
あこがれの山村は かなり観光地化されていて
しかもすでに眠っていた


高知でロケをするとしても
この町は素通りする気がする
観光地からは 人の暮らしが見えにくい
そこに見えるのは金の流れだけだ
金の匂いのする賑やかな旅は 他番組に任せておけばいい



宿に着くと 開口一番
「あらやだ自転車で来たのかい」とおっかさん
電話で何度も「自転車で行くので部屋に置かせてください」と
話したでしょうおっかさん(笑)


興味がないものや 自分に関係のないものは耳に入らないもので
番組の旅人になれる人は「たくさんのことが耳に入る」人が良い
なかなかいないけど


1日目 185km
獲得標高3000m




宿は築150年の古民家だと思っていたら
こんな感じのログハウス風「離れ」だった


しかもなぜか 窓という窓に網戸がない(笑)


檮原まで来て クーラーなんてつけたくない
(私は東京でも寝る時にクーラーをつけない)
試しにドアを開けてみると
一瞬で大量の蛾とカメムシが飛び込んできて
ブンブンカチンカチンと音を鳴らし始めた


大きな羽音が「ブオーン ンオーン」と飛んできたので
すわ! オオクワガタか!? と期待したが





巨大なカミキリムシだった


ゴキブリよりは良いか…






ちなみに 1泊2日の荷物は
このアソスのスパイダーバッグだけ
中身は

下着(薄いもの)
短パン(薄いもの)
替えのインナー(部屋着)
ウィンドジャケット(薄手)
手ぬぐい(チャリダー特製)
ワイヤーロック
日焼け止め
サイフ(ペラペラのやつ)
補給食(荷物の半分がこれ)
iPhone充電器(兼モバイルバッテリー)

以上





補給食は新しく試したいものを何種類か
BETA FUELはとても良かった


サドルバッグを付けようか迷ったが
ダンシングでリズムがくずれるのが嫌なので
やめた


宿の近くの「雲の上の温泉」で体重を測ったら54kg
あれだけ飲んでも 3kgマイナスだった…





夜9時にやってる店は
スナック以外になく
晩メシは 普段は絶対に入らないヤマザキショップ
パスタをむさぼり食べた



なんかもう やぶれかぶれで
窓を全開にして寝たら 部屋が虫だらけになって
あまりの痒さに 夜中に10回ぐらい目が覚めた
インドネシアの熱帯雨林のホテルを思い出した



そして夜中に電話があって
予定より早く帰らねばならなくなり
帰りの便を13時過ぎに変更


あまりの痒さに辟易していたので
そのまま早起きして出発した





高知空港までは 下り基調の94km





美しい





途中 せっかくなので高知城に立ち寄り
県都としてはかなり小ぶりな 人口25万〜30万といった印象





高知城はかなり素敵だった
現存天守(江戸時代に作られたホンモノ)はやはり迫力が違う
それは「命」を扱う場所であったからだと思う




御城下では 朝市が開かれていた




買って帰りたいものがたくさんあったが
持てないので諦めた



午前9時30分 高知空港着
昨日ここを出発してから 23時間で帰ってきてしまった


結局1回も 地元のものを食べられなかった…



せめて空港で 地元のお弁当を買おうと
選んだのは「土佐赤牛のカツサンド」




3切れで1600円と超高級
迷ったけど絶品でした



往復275km
獲得標高3500m
TSS450


ここを番組で訪れるなら 五郎さんかなあ
それならどんな旅になるだろうか
プライベートな旅だが つい仕事目線で考えてしまった



さあ帰って 8月6日放送の「ロードレース男子部」最新作の仕上げです☆

高知旅 その1。

2022年07月25日 12時08分50秒 | 自転車


羽田7時55分発で 高知空港へ向かう


泊まる場所だけは決めてあるが
他にはなにも調べていない
普段の仕事では 鬼のように調べまくってから行くので
今回は何ひとつ調べたくなかった






高知空港で バイクの組み立て


着替えはお遍路さん用の更衣室で
借りた空気入れで28Cのタイヤを4気圧に
輪行バッグ類を700円の大型コインロッカーに預けて
いざ出発





1日目の目的地は
いつか行ってみたかった山奥の里・檮原(ゆすはら)
途中に このブログのコメントで紹介してもらった
「天空の林道」に行ってみることにした
林道自体はグラベルのようで おそらく走れないが
なんとか入り口の景色だけでも見に行きたい

全行程152km
獲得標高2000mぐらい





幹線道路じゃつまらないので
生活道路へ迷い込む
飛行機の窓から見た ビニールハウスが立ち並ぶ海沿いのエリアだ


作っているのは どうやらピーマンや生姜などのようだが
3分の1ほどのビニールハウスが 放棄され荒れ果てていた
30年後にここを走ったら
全てが廃墟になって 農業は死んでいるかもしれない


歩いている人は皆老人ばかりだった






16km走って 桂浜


龍馬という人物について 私は
好悪の判断がついていない
司馬遼太郎の「龍馬がゆく」は 龍馬寄りの演出が過多な印象で
そのままの龍馬像を受け止めにくい

実際はどんな人だったのだろうか
純粋な情熱の人というだけではなく
同時に山師でもあったと思う
そして龍馬が剣豪だったということは
彼に大いなる説得力をもたらしたと思う





桂浜からも細道をゆく





細道すぎた(笑)





トンビが一緒に走ってくれた





静かだ





50km走って 須崎市へ
ここまで2時間 昼食をとっておきたい




だが どの店も魅力に欠ける


観光客が素通りする場所の特徴だ
地物の魚介を食べさせてくれる 須崎の顔となるような店がない
「これ食べてみたい! 須崎に行ってみよう」と思わせるものが無いのだ


それはシンプルなひとつのメニューで良いのだが
須崎の方 何か考えてください
このままでは 次に来た時も素通りしてしまいます





泣く泣くコンビニへ





背に腹は変えられねえ(笑)





須崎から北上し 仁淀川町へ
少しずつ山がちになってくる





高知を走って 大きな平野を見ていない
ほとんどが山岳で ところどころに小さな盆地が現れる
確かに土佐藩は これだけの版図を持ちながら20万石しか無かった
(幕末期には50万石まで増えたらしいが)
かつての人々の暮らしは 豊かでは無かったのではないかと
想像しながら走る


その土地が豊かであるかどうかは
その土地をリサーチするポイントの1つだ
豊かではない土地には 他の商品作物が発達したり
工芸品が生まれたり
他の地域にはない食べ物があったりする





凄まじい急斜面に集落が
よく見るとこぢんまりとした茶畑がある
製茶工場などもあって このエリアは茶どころのようだ


茶どころの取材は けっこう難しい
どこも経済的にはギリギリで
多くの農家が伊藤園に茶葉を買い取ってもらっている
「安いけど 安定して買ってもらえるので助かる」と
以前会った茶農家が言っていたのを思い出した





沈下橋


この風景 中国の田舎とそっくりだ





なんと 武田勝頼の墓があるらしい


武田家の滅亡後 武田勝頼がこの地へ逃げてきて
「大崎玄蕃」と変名して生き長らえたという伝説だが
これはあながち嘘では無いかもしれないと思ってしまった


ちなみに玄蕃祭りというのが毎年行われていて
(ここ数年は中止のようだが)
大カラオケ大会が催されるようだ(笑)





高知空港から100km 仁淀川町へ





この辺りは栗の産地だそうで
栗スイーツの店主から苦労話を聞いていたら
涙ながらに感謝されてしまった


よほど苦労してきたのだろう
身につまされた





さて





左の細い上り坂が
「天空の林道」へ続く道


Googleマップによると
天空の林道は「閉鎖」となっている
しかも林道の入り口のはるか手前で道の表記がなくなり
どんな道なのか 行けるのかどうかも分からない



ただいま午後3時
とりあえずGoogleマップに出る「林道入口」まで10km上ってみよう
平均勾配が10%だったとしても 16時半までには着くだろう






ああ 美しい道だ


風が気持ち良すぎる
せせらぎを越えるたびに 冷風が体を包む
勾配は6%ほどが続く


林道はグラベルなので走れないことは分かっている
景色が開けて 林道の絶景を少しだけ体感させてくれたら
そこで上り終えて宿に向かえるのだが…


そんな思いは虚しく 10kmのヒルクライムを終えて まだ森の中だった


210w 46分


下山しないと 宿の時間に間に合わない


だが ここまで来たのに
諦めて帰って良いものか?


林道入り口までは行ってやる!
そう決意したのが間違いだった





勾配はどんどん上がって
延々と18%以上に(笑)


しかも ドリンクが切れてしまった
喉がカラカラだ
ペースを下げて 発汗量を抑える





今 最高のごちそうは
一杯の冷えた水
そればかり考えながら
淡々と上る





上り始めて1時間半
前方に 山頂っぽいものが…


マジか?
あの山の上まで行くのか?
頼む 林道の入り口は麓にあってくれ(笑)



その願いも虚しく
結局あの山頂まで上った
分岐点から16km
ラスト6kmで 標高差800m(平均勾配13%)
キツかった……





ついに林道の入り口にたどり着いた



これが「天空の林道」だ





息を飲む美しさ


ここを見るために はるばるやって来たのだと思えた



喉がカラカラなことも忘れ去っていた
そして今から下山しても 宿の時間に間に合わないことも
忘れていた(笑)





つづく。

高知へ。

2022年07月20日 19時59分08秒 | おしごと日記
ただいま同時進行中の番組が11本

その中で自分が直接担当しているものは4本

何が大変かというと
頭のスイッチの切り替えが追いつかない


今までロードレース男子部に心を集中させていたのに
隣の部屋に行くと 別なテーマに集中する
もっとスイッチの切り替えがテキパキ行くようになりたい


時間がないのは相変わらずで
休みは家族のための時間が優先なので
自分のための時間は ほぼ取れない



しかし!
何が起こったのか
ついに2日間の休みをもぎ取ったのである!



ああ 仕事じゃなく
1泊2日で自転車旅できるなんて…





行き先は
サイコロを転がして 高知県に決まった


いつか自転車で走ってみたいと思ってた
あこがれの高知県
(4度やった高知ロケは全て不参加)


空港のロッカーに輪行バッグを預けて
荷物は最小限にして
宿だけは押さえた檮原(ゆすはら)を目指すのだが
山岳ルートで計算したら
往復400kmで 獲得標高が7500mとな(笑)


おすすめの道とか 食事処などあれば
ぜひ教えてください★

たまには順調なこともある。

2022年07月14日 19時04分30秒 | 自転車
FTPの更新後 初のローラーメニューをやった



この年齢でFTPを20W更新というのは
やはり自分でも信じがたい
「やっぱりパワーメーターが狂ってたのではないか」
という疑問が離れない



FTP更新にともない
メニューの数字も20W上がっている
長距離耐性を上げるSSTのパワーも
245Wから265W(FTPの96%設定)に…

これが完遂できればホンモノだが
キツすぎて全くできなかったら
FTP更新はマボロシだったということだ(笑)



昨日まで徹夜続きだった仕事が一段落したので
張り切って一番キツいメニューに挑戦
スプリント3本の後 15分SST(265W)
10分レストして 10分SST(265W)を2本





完遂できた…
キツかったけど



念のために スマートローラーとクランクのパワーメーター
両方で測定したが
問題なかった



FTPは本当に上がっていたのだと
初めて信じられた(笑)
更新した瞬間より嬉しかった



メニューをしていたら
体重の8倍のパワーでトレーニングしてるヤバい日本人がいて
走行距離は131km
ただもんじゃないなと思ったら





「H.OKAMOTO」

岡本ハヤト選手だな(笑)



ズイフトをやると
世界のプロとご一緒できたりするのが楽しい







さて
次のレース「乗鞍」まで6週間
3月から始めた体重絞りも順調で
1ヶ月に1kgずつ軽くなり
ただいま57.1kg



パワーの数字をキープして 体を絞るのは
一見難しそうに感じるが
私のように不規則な生活をしていてもできる
割と簡単なことなのだ


私がやっているのは たった2つのことだけ





1つ目は 白米を玄米に変えること
これだけで 自然と体重は落ちる


もう1つは 揚げ物とスナック菓子やチョコレートをやめること
(新鮮なオリーブ油などで揚げたものは大丈夫)


食べる量は特に変えてないし
運動量も変わらない
この2つだけで 体重は自然と1ヶ月に1kgずつ下がっていく

3月から体重は5kg下がったが
パワーはむしろご覧の通り上がっているので
いい感じに仕上がっているということだ




…あとは仕事がモーレツに忙しくならないことを祈るばかり(笑)

ちくわ。

2022年07月06日 02時27分43秒 | おしごと日記
自転車で家を出て
会社へと向かう



真夏でも 雨さえ降らなければ自転車で通勤する
電車に乗ると気分が滅入るし
駅の乗り換えで必ず逆方向の電車に乗ってしまうから(笑)




さて 幹線道路へ出てスピードを上げようと
ギヤチェンジをするが
重くはなるのに 軽くなってくれない
どうやら左レバーがおかしい






電池切れかと思ったが
ガーミンの表示はご覧の通り 満タンだ


おかしいなあと
ギヤチェンジを続けていたら
どんどん重くなって
アウタートップになってしまった






重い…


真夏のアウタートップはキツい



はたと思い当たる
ディレーラーのバッテリーは しばらく充電していないのに
満タン表示になっている
これはガーミンの表示が怪しいぞと




近くにサイクルベースあさひがあったので
店員さんに「CR2032の電池はありますか」と聞いたら
何のことだか分かってもらえなかった


ロードバイクに必須のボタン電池を知らずとも
自転車店員ができるのか…


自分がもし自転車店員なら
あらゆる機材と メンテナンスに精通しておきたい
その方が絶対に楽しいから







シフトレバーは 電池を換えたらちゃんと動いてくれた
バッテリー残量表示は信用ならねえな








スタジオには30分遅れで到着

遅れたぶん 早く仕事を終わらせて次の現場へ自転車移動
信号待ちで見上げた空がキレイだった


空はいい
果てしなさを感じて 自分の存在を無にできるから









3つ目の編集室に行くと
見たことのない箱が届いていた







シンゴちゃんが送ってくれた
長門名物のちくわだった



ちくわを見ると どうしても
♪ちくわよちくわ どうしてお穴があいてるの?
という 獅子丸の歌を思い出してしまう(笑)

撮影スタッフみんなに配給
絶品でした




その後 車両で関西へ移動
車内で明日のインタビューのための
レースと人物の研究をする


出会って一言目に何を言おうか?
相手の気分をどんな方向に持って行って
最後はどんな言葉を引き出そうか?
悩みが尽きなくて眠れないので
ブログを書いた(笑)

歴史旅・第2弾。

2022年07月04日 21時24分38秒 | チャリダー★
今週(9日)土曜日のチャリダーは
2度目は絶対無理だと思っていた
歴史街道の旅・第2弾です



歴史旅といえばこの方



狂言師の茂山宗彦くん(以下もっちゃん)
ひたすら続く山道と超絶な悪路を
秘技「蛇行」を駆使して 攻略してくれました(笑)






バイクは私のグラベルロード(サーヴェロ)
ウェア・ヘルメット・サングラスも私のです
このロケのために 買ったまま新品で秘蔵しておきました^_^






歴史旅って ルート選びが非常に難しくて
前回の福井の旅は たまたま面白くなったので
結果オーライだったものの
あんな面白いルートはもう無いと思ってました



迷った挙句に 選んだ道は
紀伊半島を横断する「神君伊賀越え」ルート

「神君」とは 徳川家康のことで
本能寺の変(信長暗殺・1582年)のとき
堺にいた家康は 命からがら伊賀を超えて
三河(岡崎)まで帰ったという
伝説的な逃避行のことです



家康の通ったルートについては諸説あって
もはや伝説と化してる感があるのですが
今回選んだのは 最近発表された新説「大和越えルート」

いたるところに風情ある旧街道と古民家が散在し
出会った人がサラッと「自分で21代目です」と言ってくる
家に入れば目玉が飛び出るようなお宝がポロっと置いてある
そんな場所だらけでした


最後は歴史的な新事実が明らかに⁉︎
聞いたとき あまりの衝撃に
自分は鳥肌が立ちました


マニアックな旅を
どうぞお楽しみください★




FTP計測。

2022年07月02日 22時22分12秒 | 自転車
6月の走行距離は 1021km
これで2ヶ月連続で1000kmを超えたが
それでもトップ選手と比べると半分以下
マル秘コーチのおかげで 必要なトレーニングはできてるつもりだが
果たしてどこまで成長しているかは謎だった



すると ひょんなことから
FTP計測をすることになった




20分全力なんて キツい以外の何物でもないので
よほどのことがない限りやらない
しかも 1Wでもベスト更新できれば良いが
パワーが出ずに撃沈しようものなら
20分の地味なトレーニングをしたと思う他ない(笑)



ところが
たまたま出演者が うちの会社の会議室で
FTP計測をするというではないか


猛暑となると
自宅の空調では とてもFTP計測には耐えられないほど
部屋が冷えないのだが
会社の空調は優秀だ
キンキンに冷えた部屋が用意されるわけだ


私の心が 珍しくささやいた
「これに乗らないと しばらくチャンスがないぞ」






前回のFTP計測では
20分269Wだった(FTPは0.95倍の255W)
1Wでも上がれば御の字ということで
目標は270Wだ(笑)



ZWIFTのFTP計測メニューを使ってスタート
ちょっとした5分ぐらいのキツいメニューがあって
いよいよ20分間の地獄が始まる




スタートから平均270Wをキープ
このまま10分ガマンして
行けるようなら上げていこうという作戦


3分経過
気付いたら平均が274W
このまま行って大丈夫か?
分からないが あえて下げる必要もないと そのまま行く


10分経過
平均は徐々に上がって 279W
息もだいぶ苦しくなって来た
しかし 残り10分を 例えば260Wで走っても
前回と同じぐらいの成績だと思うと 気が楽になり
このまま行くことに


15分経過
平均はさらに上がって282W
とっても苦しいが
やめたいとは思わない
今日はメンタルが負けてない
あと5分なら このままキープできそうだ
なんとかこの平均を保ってゴールまで駆け抜けたい



18分経過
もうやめたい(笑)
もはやヨダレを拭く余裕もなし
出演者がそばで私を眺めてニコニコしている
喋る余裕がなくて 息も絶え絶え「あと2分」と言ったら
爆笑していた(笑)


19分経過
なんと平均は284W
あと1分 上げられるか?
心臓がノドから飛び出るほど暴れているので
ギヤを重くして ケイデンスを下げつつ
ラストに向かってじわじわとパワーを上げて行く



そして終了…





20分平均 290W(5.1倍)



まじか…
こんなに大幅に更新するってことがあるのか?



パワーメーターがぶっ壊れた可能性もあるぞと
コーチに報告したら
「マジっすか! いやー嬉しいっすね!」と喜んだあと
決して珍しいことではないと言う



「強くなる時は 螺旋階段のようなラインを描きます。
 つまり上がっては落ちて、その次は前回よりも上がって
 また少し落ちます」


この成長現象が どういうメカニズムによって起こるかを
かなり細かく説明してくれたのだが 難しいので
かいつまんでお話しすると


・必要なトレーニングと回復のバランス
・上向きなメンタル

この辺の要素がうまく掛け合わされた時に
一気に能力が上がることがあるらしい



ここ半年 私がやって来たことは

・とにかく回復を最重要課題としたこと
 (週2日はバイクに乗らなかった)
・大嫌いな10分走を必ずメニューに組み込んだ
・トルクを意識した
 (SST走は必ずケイデンス50〜60程度で)
・内臓を疲れさせないようにした


苦手なことをやれとは よく言うが
ここまで効果があるとは思わなかった






先日のレースで まさかの先頭集団に追いつけないという
下手をこいた悔しさがあって
それを打破したいと 友人の1人に無謀な勝負を挑んだ

その勝負は10月
そこまでに強くなってやる
私のような格下に負けたら 友人も少しはやる気を出してくれるかもしれない
その思いが 今日の私を頑張らせてくれた気がする



とにかく
私のローラーでのFTPは
290 X 0.95で 276W


45歳のおっさんですが
いよいよ実走で 夢の20分300Wが近いかも!?