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乗鞍3日目
5時半に集合
五郎さん 健さんと上る
1時間半で上ろうと思っていたが
上りが苦手だった健さんの走りを観察しようと
少しだけついていった
平坦路では鬼のように速いという健さんだが
上体がかなりヨレている
これは初心者にとても多い走り方だ
ハンドル荷重をしすぎているのかもしれない
体幹が使えてないのと
サドルの位置も良くないのかもしれない
こんど平坦路の走りも見てみたいと思いながら
3kmほどでちぎれて一人旅
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3日目ともなると だいぶ空気の薄さに慣れたようだ
頭痛がしてこない
1時間28分 180Wぐらい
車で軽く寝て 11時から2本目
「私はのんびり1時間半で行きますから」と言うと
「じゃあ僕も一緒にのんびり行くわ」と五郎さん
「じゃあついて行きます」と言うと
「僕が後ろをついて行くわ。他人のペースで走りたい」と五郎さん
これがいけなかった(笑)
五郎さんに後ろに着かれて のんびり走れるわけがない
集中力が勝手に高まってしまう
平均200Wでヒーヒー言ってたのに いつの間にやら220Wに
しかも後ろから「いいペースだ!」とか言われると
やめるにやめられない(笑)
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撮影:五郎さん
「最後までタレるなよ!」と言われて
スイッチが入る
むしろ上げて行くつもりで行こう
昨日は脚に力が入らなかった標高2000m付近でも
走りながら深呼吸できる余裕がある
やはり3日目ともなると高地順応している
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五郎さんが動画を撮ってくれた
「かかとが下がらなくなったね」と五郎さん
「このペースなら1時間20分切れるぞ。
切るつもりで行けよ!」
1時間20分は大したことないタイムだと思われるだろうが
今日の私には高いハードルだ
試走で1時間20分を切れたら 本番で1時間8分を切れるような気がする
集中力が増しているので
路面の観察量も格段に増える
浮いた砂利 小さな亀裂
どのラインを選べば効率が良いのか
ダンシングで速度を維持するべきか 一定パワーで淡々と行くべきか
頭が冴えている
これぞ五郎さん効果
コーチングというのは 単に技術や知識を与えるだけではない
自分の中のメンタルの基準を打ち立ててくれる
自分のメンタルの弱さと戦い続けてきた五郎さんだから
こういうコーチングができるのだろう
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1時間17分
220W
楽しかった
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小さな目標を作ってはやり遂げる
たまに小さな目標に負ける
その繰り返し
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この人は偉大だ
帰りに 溜まった仕事をやり遂げるため
松本にホテルをとってカンヅメ
ナレーション1本に6時間かかるところを2本
これが一番キツいヒルクライムだった★