自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

乗鞍つづき。

2021年07月26日 21時03分58秒 | 自転車


乗鞍3日目
5時半に集合
五郎さん 健さんと上る


1時間半で上ろうと思っていたが
上りが苦手だった健さんの走りを観察しようと
少しだけついていった


平坦路では鬼のように速いという健さんだが
上体がかなりヨレている


これは初心者にとても多い走り方だ
ハンドル荷重をしすぎているのかもしれない
体幹が使えてないのと
サドルの位置も良くないのかもしれない
こんど平坦路の走りも見てみたいと思いながら
3kmほどでちぎれて一人旅






3日目ともなると だいぶ空気の薄さに慣れたようだ
頭痛がしてこない


1時間28分 180Wぐらい






車で軽く寝て 11時から2本目


「私はのんびり1時間半で行きますから」と言うと
「じゃあ僕も一緒にのんびり行くわ」と五郎さん
「じゃあついて行きます」と言うと
「僕が後ろをついて行くわ。他人のペースで走りたい」と五郎さん


これがいけなかった(笑)


五郎さんに後ろに着かれて のんびり走れるわけがない
集中力が勝手に高まってしまう


平均200Wでヒーヒー言ってたのに いつの間にやら220Wに
しかも後ろから「いいペースだ!」とか言われると
やめるにやめられない(笑)



撮影:五郎さん


「最後までタレるなよ!」と言われて
スイッチが入る
むしろ上げて行くつもりで行こう


昨日は脚に力が入らなかった標高2000m付近でも
走りながら深呼吸できる余裕がある
やはり3日目ともなると高地順応している





五郎さんが動画を撮ってくれた
「かかとが下がらなくなったね」と五郎さん



「このペースなら1時間20分切れるぞ。
 切るつもりで行けよ!」


1時間20分は大したことないタイムだと思われるだろうが
今日の私には高いハードルだ
試走で1時間20分を切れたら 本番で1時間8分を切れるような気がする



集中力が増しているので
路面の観察量も格段に増える
浮いた砂利 小さな亀裂
どのラインを選べば効率が良いのか
ダンシングで速度を維持するべきか 一定パワーで淡々と行くべきか
頭が冴えている


これぞ五郎さん効果
コーチングというのは 単に技術や知識を与えるだけではない
自分の中のメンタルの基準を打ち立ててくれる
自分のメンタルの弱さと戦い続けてきた五郎さんだから
こういうコーチングができるのだろう





1時間17分
220W


楽しかった






小さな目標を作ってはやり遂げる
たまに小さな目標に負ける
その繰り返し





この人は偉大だ



帰りに 溜まった仕事をやり遂げるため
松本にホテルをとってカンヅメ
ナレーション1本に6時間かかるところを2本
これが一番キツいヒルクライムだった★


乗鞍。

2021年07月25日 03時00分46秒 | 自転車



先日 仕事でゆりかもめに乗った際
臨海部のオリンピック競技場を目にした


ドキドキした


ああ これが五輪なのか
会場を見るだけで この高揚感
ここでプレイできる選手は どれだけ喜ばしいことかと
想像するだけで興奮した



その興奮を引きずって 乗鞍へ向かう



去年 五郎さんが乗鞍を1時間01分で走り
周囲に大いに驚かれていたのだが
その秘訣を聞いたら「20本上ったから」だという


20本は無理だけど
せめて数本でも上ってみようと思い
仕事道具を引っさげて やってきた





金曜の午後は 雷雲が発生し上れず(笑)


仕方なく 麓でできることを考えて
10分走でもやるかとスタートしたが
パワーが全然 上がらない


とにかく空気が薄いのだ


300W出なくなったので 5分でおしまい


5分296W


あとは近所をぶらぶら走る





土曜日は 五郎さんから朝5時半の呼び出し





乗鞍は午前中は天気が良いらしく
朝のうちに2本上ろうと出発





五郎さん 私 サイトウさんの3人で


「体重の4倍 240Wぐらいで上る」と言っていたのに
いきなり260Wで走りだす五郎さん
アップなしの私にはキツすぎて 12分でオールアウト(笑)


そのあとは チンタラ走っていたのだが
面白い発見があった
オールアウトした疲れが 一向に回復しないのである


おまけに高山病特有の頭痛もしだした


酸素が薄い乗鞍でのレースは
平地より1割低いパワーで走り
オーバーペースは禁物
オールアウトしたら終わりなのだと分かった






1本目 1時間28分


2本目は「本当に3.5倍ぐらいで上る」と言うので
五郎さんのケツにへばりつく
平地なら鼻歌を歌える200Wの維持が
モーレツにきつい


三本滝以降は 「千切れよう もう千切れよう」と思い続けていた(笑)


でも これで千切れたら後悔すると思い直し
必死で食らいつく

2本目 1時間22分





平均189Wなのに
マジできつかった(笑)



「乗鞍の湧水を飲んで 体から乗鞍になろうぜ」
と五郎さんが言うので
これは良いアイデアだと感心し
4号カーブあたりにある湧き水を飲んだら
思い切り渋かった(笑)


渋柿を食べた後のように 口をシバシバさせながら下る






乗鞍を走って いろいろ分かった
まずトレーニングという意味でいうと
パワーが出ないのでほとんど意味がないだろう
苦しいだけで トレーニングにはならない


それよりも 標高1500mの乗鞍高原に寝泊まりすることが
一番効果があるのかもしれない
ある選手に聞いたのだが 標高1500mあれば
十分高地トレーニングになるのだという


ペルーに行った時
標高3400mに順応するためには 3日かかると言われた
ということは 3日滞在するだけで
体は変わるということだ


五郎さんの好成績の秘訣は
20本上るために乗鞍に通い詰めたことが
一番の理由だったのではないかと思った





もう一本上りたかったが
オリンピックのロード中継が見たくて
合流した健さんも一緒に観戦


すごすぎた
バケモノばかりだった
超人というのは 天が人類に与えたもうた
ギフトなのだと思った



ユキヤ選手が ゴールする時
会場の割れんばかりの拍手と
周りの選手たちに祝福されて喜ぶ姿
そして おどけて何人かの選手たちがスプリント勝負をして見せてくれたのが
素敵だった

覚悟する。

2021年07月13日 14時25分27秒 | 自転車



冷たい風が吹いて
雲が迫ってきた


見ると向こうの方には
大雨が降っているのが見える


見る間に迫ってきて これは飲み込まれるぞと
恐怖を覚えた


恐怖に思うのは 濡れたくないからだ
びしょびしょに濡れそぼって走ることを
恐れるからだ

そう思って 恐れるのをやめたら
迫り来る雲が美しく見えた


ぼたぼたと大粒に降ってくる雨に打たれながら
暴れ狂うように空を駆けていく雲と
時折透けて見える光を
なんと美しいのだろうと眺めた



覚悟ひとつで 世界はこれほどまでに変わるのだ







今年は ロードレースに出ることへの
覚悟がなかった
1時間のヒルクライムなら勢いで行けるが
6時間のロードレースともなると
腰が引けた


でも やるしかない
覚悟を決めて 自宅から200キロのコースを開拓することにした






梅雨が明けたのか 気温は33度まで上がった




70キロ走り 白石峠まではいつものコース
物見山の4分の坂が350Wだったので
今日はベストより5%ほど調子が低いようだ


白石峠
26分で上ろうとスタート
平均270Wほどをターゲットにする
中間地点で13分50秒 263W
ここから上げようと思ったら
どんどん力が入らなくなっていく

そして最後はヘロヘロの撃沈
28分 253W





この日のストラバを見たら
みなさん高温多湿にやられたと書いていた
私だけが調子悪いわけではなくて安心した(笑)


白石峠のやっちん茶屋が居なかったので
そのまま定峰峠へ





定峰峠といえば 超レアなアミノバリューの自販機
210円の高級ドリンクはご褒美だ
一気に飲み干した






この後の下り坂が気持ちよすぎた


ただ全身がクールダウンされるというレベルではない
気持ちよすぎて イキそうだった
よほど苦しかったのだろう(笑)






定峰峠側を下り いつもは小川町方面に向かうのだが
反対側の 番組で撮影した寄居の鉢形城方面へ


暑いので180Wぐらいが精一杯
淡々と回す
食欲もないし 気持ちが折れる


妻沼聖天山で休憩
ここは大好きな草餅やいなり寿司があるし
何よりトイレが綺麗
お礼のつもりで お賽銭は多めに置いてきた



ここまで130km
家まであと80km
なんで今ここにいるのだろうかと 軽く絶望する(笑)



あとはただひたすら 無心になって漕いだ
気温が下がったおかげで なんとか帰宅
ラスト20kmはしっかり走れて 平均240Wだったことが
唯一の救いか…

210km TSS375


沖縄210kmは この距離でレースするのかと
気が遠くなった(笑)


うーむ
やるしかない
覚悟しよう(笑)

おすすめグッズ。

2021年07月06日 21時51分04秒 | 自転車
6月はロケでたくさん走ったので
積算距離も伸びると期待したのだが
どのロケもキツすぎて 回復に1週間近くかかってしまい
距離は伸びなかった


てなわけで 6月は935kmでした


しかし出演者たちのおかげで
トレーニング的には かなり高強度だったと思う(笑)


7月は仕事と家庭がダブルで覆い被さり
練習時間がとれない感じなので
隙を見て頑張らないといけない
中旬あたりに乗鞍へこっそり行こうと画策しているが
どうなることやら





この前のブログで サイコン情報が欲しいと書いたら
香川のドM組合のリーダーが 速攻で情報をくれた


やっぱりオススメはガーミン530
私が買ってみようと思っていたモデルは
故障が多いというのでやめた

安全パイは嫌いなのだが
データが取れなくなるのが一番嫌なのでガマンする


機能が多すぎて メニューのどこでセッティングできるのかが
分からないのが難点だが
デザインはとても好き





新しいブレーキパッドも取り寄せた


ブレーキパッドはこれまで5種類ほどを試してみたが
結局純正が一番良かった
しかし最近スラムのパッドが国内で全く手に入らない
そして代理店が手を回すために 海外からは取り寄せられなくなっている
まるで戦国時代の 通行税を取る関所のようだ


代理店は 海外お取り寄せのサポートをしてくれる集団であって
さらにグッズのスペシャリストの集まりとなって 初めて価値がある
ただ独占販売権にすがっているようでは 先細りだと思うのだが




取り寄せたのはスイスストップのパッド
これだけが純正と同じぐらい良かった
前回は緑だったが
黄色はどうかしら 楽しみだ






ロケでパンクが相次いだので
ホイール1セットをクリンチャー仕様に戻した
使っているのはピレリのチューブ
重さ35g
ラテックスに比べると転がりは硬めだが
とにかく軽い
そしてブチルゴムのあの「一枚多い」感じではないので好き
(これ大事)




鮮やかな黄色もカッコいい(ハメたら見えないけど)
耐パンク性能はどうなのか これから見ていくことにしよう





大キュン的に一番のおすすめなが このツールボトル


ツールボトルも これまで20種類以上使ったが
これが最高だった


まずは形
ソフトケースはガバッと開けられて便利なのだが
縫製が甘くて見た目がスッキリするモデルがない
これは見た目がスッキリで その上防水
とても好みである


さらに素晴らしいのが ボトルに入ってるこれ





ウレタン? の取っ手付きバッグが入っていて
中身が取り出しやすい
中身が暴れにくいのでガチャガチャ音がしにくいのもグッド


サイズは写真の小型と ロングボトルサイズもある


スコットが作っている「シンクロス」というブランドなのだが
ゲビオマイズドが設計したサドルなど シンクロスの製品はとても良い
日本で手に入りにくいのが残念だ



他にもいろいろおすすめグッズはあるが
今回はこのへんで★