自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

初・ハルヒル。

2019年05月19日 23時10分33秒 | 自転車




見渡す限りの自転車列
いやはやすごい人でした


ふだんこういうメジャーな大会には出ませんが
やはり運営もしっかりしていて
出店をチラチラ見るだけでも楽しかった





知っている顔も見かけたのですが
仕事があったのでご挨拶できませんでした
失礼いたしました



「ブログ見てます」と
声をかけてくださった皆さま
ありがとうございました
更新頻度あがるように頑張ります(笑)






肝心のパフォーマンスですが
結局仕事のために走ったので
自分の力は出せませんでした


木曜日の段階で体に力が入らなかったので
このままじゃ仕事にならん!と
整体に行き 鍼に行き できる限り睡眠をとり
なんとか仕事は完遂できるところまで回復
50分弱を平均パワー243Wで走って
まったく息が切れなかったので
回復さえさせればそこそこ走れるみたい


下山は表彰式撮影のため急いで別ルートへ
もちろん私だけ自走(笑)
ところがどっこい 下山のはずなのに上り坂が大量に出現し
車両についていくために何度も全力インターバル
下山したら脚ガクガク(笑)

レース後は榛名山をおかわりしようと思ってましたが
やめにした




あ〜あ 仕事と関係なくレースに出たいなあ…



ハルヒルへ。

2019年05月17日 23時06分58秒 | 自転車



都内を走ったら目を疑う光景に出会った



駐車車両が自転車のラインを避けて停まっている!


自転車ラインより車道側に駐車車両用の枠が描いてある
思い切った仕立てにしたもんだ
これは素晴らしい
動いてくれた政治家の名前 覚えておこうかな(笑)




遮るもののないラインを ゆっくりと回復走で会社に向かう



昨日編集が一段落したので
日曜日までの2日間で 榛名山ヒルクライムに向けた必死の回復を図る

初めてのハルヒル
目標はとりあえず45分だったが
ちょっとした撮影ミッションをもらってしまった(笑)ので
自分の好きには走れなさそう


しかしそれより前に
ちゃんと回復させないと
出演者に置いていかれる可能性も(泣)



とりあえず当日は
第2ウェーブからスタートします
レース後は 2本ぐらいコースを上ってから帰ろうかな


参加されるみなさま どうぞよろしくお願いします
訳あって レースでは地味なウェアを着てますので
見つけられないとは思いますが…★

4月の走行距離。

2019年05月12日 16時42分09秒 | 自転車




4月は苦難の月でした


体調を崩しまくって
トレーニングメニューはほとんどこなせず
837kmでした…


もっと走れるようになりたいのに
メニューもできず 距離も走れず
ずっと泣きたい気分だった





ウズベキスタンでガンガントレーニングできないかな〜思ってたけど
取材しながらそんなことできる訳もなく(笑)


でも パッチンソンがなかったら
あと200kmほど少なかったことを思うと
運は悪くなかったのかもしれない







ウズベキスタンから帰国して寝込んだ後
リハビリライドで
荒川をのんびりと白石峠へ


どう考えても走れる感じがしないので
白石峠は250W目標で
ラスト1kmは上げようと思ったが
ぜんぜんかからない


254W 28分10秒



来週のハルヒルはおとなしく出演者のサポートでもしようかな(笑)




数字はしょんぼりだけど
全力で走るのはやっぱり楽しい
何もしないでクヨクヨしているより余程いい



帰りは初めての道を走ってみた
方向を間違え 道に迷ったら
こんなところに出た





荒川にこんな風景があったのか…



田んぼに水が引かれ 夕暮れ
カエルが大合唱していた


吹き渡る春風とカエルの声
幼い頃にいつも聞いていた音と香りが懐かしくて
涙が出た



あのころは希望しかなかった
不安や恐れなんて 親に怒られる恐怖ぐらいだった気がする
なぜ希望だけを見ていられたかというと
恐れを知らず 向こう見ずだっただけのこと







別府選手がこんなことを言っていた
「焦ってはいけない」
レースは焦ったものが負ける
練習も焦っては全てを台無しにしかねない
焦って良いことなど一つもない



「こんな月もあるさ」
さあ屁でもこいて 仕事いこ

自転車で健康になれるのか?

2019年05月10日 22時30分23秒 | チャリダー★



一年ぐらい前だったか
ツールドフランスに出場した選手たちは
平均6年以上寿命が長い
というニュースが流れた


これは衝撃だった
そしてこう思った
「ホンマかいな?」

自転車に乗ると 腹が減るし
体重も減る
ふだん自分が感じるのって それぐらい
でもそんなことで
寿命が伸びるなんてことがあるのかいな?



↑日本代表チームのスタッフにもらったオニギリ
 異国での貴重な米は最高に美味でした



そこで大実験をしてみました
超不健康な芸人さんたちに
1ヶ月自転車に乗ってもらいました


たった1ヶ月ですが
すごいことになりました
今週のチャリダー★で
その結果が明らかになります
必見ですよ!


「自転車で健康になれる? 大実験」
11日(土)午後6時〜(50分)
@NHK BS1


あなたも明日から自転車に乗りたくなるはず★

ウズベキスタンの話・その3。

2019年05月06日 22時58分37秒 | おしごと日記




帰国して3日間寝ていた


全ての撮影が終わった途端に気が抜けて
どっと疲れが出てくるのは 毎度のお約束だが
今回の体調の崩れはキツかった




ウズベキスタンに行っていたのは
日本代表チーム取材のためです



いろんな方の力添えのおかげで
なんとか完遂できました
個人的にいちばんの成功は
無理をしてでも自転車を持って行ったこと
撮影機材だけで手一杯なので 自転車はかなり邪魔だし
「Dさん乗りたいだけでしょ」ぐらいに思われていたと思う
だがこれが現地での取材にどれだけ役に立ったか計り知れない





裸の付き合い という言葉があるけれど
一緒に走るということは まさにそれ
トレインの後ろにひょっこり付いていくと
先頭交代した選手たちが隣にきて走ってくれる


今回のレースや体調の話などはもちろん
こないだのレースの話や 以前いたチームの話
そして他人には絶対言えない「ここだけの話」まで
とにかく選手たちといろんな話ができた

トレインの最後尾は 内緒話にはうってつけなのだ(笑)


代表選手のトレインにくっついて行けるだけの
脚を鍛えておいたことを 何度も何度も感謝した




ちなみに パチモノ・ハッチンソン(以下 パッチンソンと呼ぶことにする)のタイヤは
意外にも素晴らしかった
何も言われなければ GP4000Sだと勘違いしてしまうぐらい
グリップも転がりも良かったです(笑)





ツールド東北以来
久しぶりに別府選手にもお会いした


開口一番

「もちろん覚えてますよ。相変わらず乗れてますよね」

と言ってくれた


別府選手としっかり話したのは初めてだったが
こんなにピュアでオチャメな人とは知らなかった





また大好きな選手が増えてしまった(笑)


オンエアは7月ごろです
どうぞお楽しみに








帰国日

みんな出発前はゆっくり休みたいというので
これはチャンス! と走りに行った





湖の対岸に見える あの村へ行ってみよう






ウズベクの人々はよく歩く
10km先まで平気で家族と歩いて行く





道はどこまで上って行くのだろうか


ロケ車両のドライバーによれば
この道はいずれボコボコ道になるという
今の段階ですでにボコボコなんですが…





ロケ初日に雨&うんこまみれで走った道
こんな景色だったんだ…





確かに 進むほどボコボコになってきた


そしてアスファルトが砂利にまぎれて
見えなくなった(笑)





砂利道
急勾配
まだなんとか走れる





カーブを曲がったら
壮大な景色だった
天山山脈へと連なって行く山々
標高は3000mを超える





首都タシケントの水瓶のはずだが
乾季を前に この水量…





川にかかる橋には 必ず番小屋(軍の詰所)が付いてる
橋は軍事施設なので かつては撮影禁止だった

ロケをしていたら 突然軍隊に取り囲まれ
何かと思ったら カメラを向けていた数キロ先に橋があった
テープは没収 運が悪けりゃ そのまま身柄を拘束
…なんて話を 昔はよく聞いた


今は番小屋には誰もいない
時代は変わったのだ
ただし 軍隊はいないが
ある意味もっと厄介なものがいた

そう 写真に写っているワンちゃんだ


こういう場所にいる犬は 絶対吠えて追いかけてくるんだよなあ
と思ってたら 案の定「ガルルルル…」とこちらを見ている(笑)


何食わぬ顔をして 通り過ぎようとしたら
飛びかかって来おった(汗)


飛ばそうにも 穴ぼこだらけで
飛ばせない

右脚のすぐそばを
ワウワウガルガル言いながら ワンちゃんが併走する


右脚に鼻息を感じる
なんとかこの犬を切り離したい
私はとっさに 水の入ったボトルを取り出し
犬に向かって噴射した

犬はキャンキャン鳴いて 逃げて行った…



ふう これから坂道だってのに
心臓バクバクだ






ウズベクでは 子供が働く姿をよく見かける
ウズベク人の平均月収は200米ドルほどだそうだ
都市部の銀行員で500ドル
村の農家ともなると100ドルもないと言っていた





湖の対岸の村に着いた
店が3軒も並んでいた


ここまで16kmの道のりに1時間半かかってしまった
道がボコボコ過ぎるのだ
しかし パッチンソンがこの路面に耐えているのが奇跡だ(笑)





店は 世界の田舎に必ずある
小さなデパート
衣料品から食料品までなんでもある

コーラを買ったら4000スム(50円)だった
全部は飲めなかったので
話しかけて来た少年に 日本から持って来た補給食と一緒にあげた





おっちゃんが話しかけてくる
必ず聞くのは「その自転車いくら?」
1万ドルだと言ったら 信じてもらえなかった





村を出て でこぼこ道を25km
ついにこの時がやって来た


そう パッチンソンがパンクしたのだ





車両ドライバーに連絡すれば迎えに来てもらえるが
ホテルからここまで1時間はかかる
なんとか自力で車をゲットしたい





1kmほど歩くと 穴を掘ってるおっちゃんたちがいた
「ズドラストビーチェ」(ロシア語のこんにちは)と挨拶し
あとはジェスチャー

「パンクした!」「アベニューホテルまで」「車で連れてってくれ!」

すぐに通じて おっちゃんたちが立ち上がり
自転車を見に来た
eTapのボタンを押したがるので
ギヤを変えたらたいそう喜んでくれた





ヘルメットの軽さに驚くおっちゃん
せっかくなので自転車も持ってもらった(笑)


全くわからない言葉で聞いてくるので
とりあえず「ヤポンニャ」(日本人だ)と返しておいた
持ってる物について聞かれても「ヤポンニャ」
ヘルメットも自転車も 全部日本製ということにしておいた(笑)


ひとしきり盛り上がったあと
3人のおっちゃんが一斉に電話をかけだした
どうやら車を呼んでくれているらしい
それぞれ5人ぐらいにかけてくれた


ウズベク語とロシア語のちゃんぽんで
何を言ってるのか全くわからない
渋い顔して電話をかけ直すので
断られたのだと分かる
すると突然 2人が電話をやめて他の1人を見た
どうやら車が確保できたみたいだ
こっちを見て
「タクシー!今くるぜ!」という仕草が
得意げだ





待つこと20分
意外と立派な車両が到着した
フロントガラスはベキベキに割れているが(笑)


ホイールを外して 車体をトランクへ
これでなんとか帰れそうだ
私はおっちゃんたちに お礼に金を渡そうと思った
他にお礼のしようもないし
日雇い労働をするおっちゃんたちは
月に百ドルも稼げないに違いない
お金を渡せば喜ぶだろうと思ったのだ



ところが おっちゃんたちは
出した金を「アー?」と見たあと
全員が同時に「いらないいらない」という仕草をした


そして
「スパシーバ」(ロシア語のありがとう)
と言って胸に手を当て
ウンウンと頷いた


「ありがとうの一言で十分さ」
返す言葉もなかった





この国の人は貧しい
しかし 心は豊かだ
少なくとも私よりは




そんなことを思い出しながら
5月の連休の涼風を
布団の中で感じている
もうすぐまた 滅茶苦茶なスケジュールの仕事が始まる…

ウズベキスタンの話・その2。

2019年05月04日 16時31分46秒 | おしごと日記



朝6時起床
ホテルで食事をし(トーストにハチミツ、ソーセージ、目玉焼き、インスタントコーヒー)
7時出発。早朝の景色を撮影し
選手村へ


選手たちが練習に出発する時間が読めないので
8時にはスタンバイ





撮影はいろいろと夕方まで






雨が降り出した
雨宿りを兼ねて 遅い昼食





レストランには でっかい座布団
フカフカです





料理はもちろん ウズベク料理

串焼き肉(羊orヤギ)
生野菜(お腹壊すので絶対食べない)
パン
スープ(ジャガイモと羊肉 or ボルシチ)

どこへ行っても 常にこのラインナップ
日本みたいに 毎日違う料理を食べてる民族なんて
ほとんどいません





羊肉はやはりマトンの匂いだが
さすが毎日の食生活なだけあって
どこで食べても美味しい
1日3食たべても大丈夫

ただし おしっこがマトンの匂いになった(笑)






雨が止まないので レースの中継本部で
雨宿りをさせてもらう
撮影を仕切っているのはユーロスポーツ
ヨーロッパでの自転車レースのほとんどを撮影しているという

スタッフはみんな親切で
コーヒーやチャイを勧めてくれる
そうか この人たちはトルコ人のスタッフだから
社交的なんだな


モトバイクの機材などもジロジロ見ておいた
ホホウ そうやって撮っているのか…
勉強させていただきました





ウズベキスタンの4月にしては
信じられない量の雨が降ったらしい







雨が上がったので
レースのコースを下見に出かける
自転車はパンク中なので 車で(泣)






首都タシケントならロードタイヤぐらいあるだろうと思ったが
やっと見つかったのが このお店
いろんな商品の「そっくり商品」ばかり置いてある店(笑)






ハッチンソンのタイヤだ!
と思ったら
中国製のタイヤに「ハッチンソン」とプリントしてあるだけだった(笑)


店員さんは「中国製ですよ!」と胸を張っていた


いかにもすぐにパンクしそうな
頼りないタイヤだが
背に腹はかえられぬ


明日の撮影には このタイヤで参加することにしよう…


つづく★