自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

最後にまた「どんでん返し」。

2010年07月20日 21時58分47秒 | 奥日光ツアー2010
峠を越えると、そこからはひたすら下り坂。
暗闇に覆われつつある峠をテキパキ下って、戦場ヶ原と中禅寺湖。
いろは坂を過ぎ、日光市内までの直線のゆるやかな下り坂は
時速70キロの車の流れに乗って一気下山。

そして東武日光駅着は19時20分。
駅周りの店はすでに真っ暗。
一軒だけ、明かりが灯るオミヤゲ屋で
「新名物・揚げゆばまんじゅう」を買う。

その店のおかみが明るく良い人で、
「雨に降られたでしょ! 大変だったね~」と、
別にまんじゅうをオマケしてくれた訳じゃないけど、
明るい笑顔でねぎらってくれた。
そして重要な情報を提供してくれた。
「7時58分の電車に乗らないと、帰れなくなる人もいるから気をつけてね」

ありがたい。
まだ30分あるから、とりあえず買ったまんじゅうを食べてから
愛車を梱包。
早めにホームに行こうと、7時42分に改札を通ると、
電車の時刻表が目に入る。

…7時58分?
…そんな電車、載ってないぞ?

載ってるのは、7時43分発の電車のみ。
ただいま、7時43分。


目の前を、2両編成の電車がスローモーションで発進していった。


……………


最後の最後まで、イベント盛りだくさんの奥日光ツアー。
走行距離は103キロ。
消費カロリー3450kcal(平地だと私の場合2300kcalくらい)が
過酷さを物語っております…。
なお、私はこのあと自転車を組み直し、JR日光駅から帰りましたとさ。
そしていよいよ、「街道」の長~い編集期間が始まります。

水…。

2010年07月20日 21時39分02秒 | 奥日光ツアー2010
湧き水なんてそう簡単にあるもんじゃございません。
時々水音がしても、道路から離れたところに流れる小滝で、
かんたんに水を汲みには行けそうにない。
そして頂上に近づくほど、湧き水と出会う可能性は薄くなる。

峠まではあと3キロほど…だと思うけど、
もう、ヨロヨロ。
省エネモードで淡々と走る。

…と。
遠くで、タ~~~ッと、水の落ちるような音が聞こえる。
またゲリラ豪雨か!? と思いながらさらに坂道をのぼる。
あった!
湧き水!
フェンスに囲まれて、見るからに美味しくなさそうだけど、
水が滴り落ちています。

むやみに飲むと、腹を壊すかも知れませんが、
背に腹は代えられぬ。
恐る恐る味見すると、意外とウマい!
手で掬おうとしてもダメなので、
直接ボトルに水を受けとめる。

生き返った!
そして、ハンガーノック気味なのに水不足のために食べられなかった
携帯食料(チップスター)をむさぼり食う。
もはや車も通らなくなった夕暮れの峠道の
地べたに座り込んで。
(ここでサルに襲われたら勝ち目なし)


無計画はハプニングだらけで楽しいけど、
今日のはちょっと大変だった…。

山王峠の湧き水探し。

2010年07月20日 13時03分57秒 | 奥日光ツアー2010
先程の分岐点から峠道に入ると、
すぐに急勾配が始まる。
道は戦場ヶ原まで25キロ、そこから日光市内まで15キロ。
たぶん、峠の途中で日が暮れたら、
また空を見ながら走ることになる…。

山王峠への道は、完全な林道で、
サル、キツネ、鹿の親子などと出会いながら、
勾配5~12%を淡々とのぼる。

しかし、5キロほど走って行くと、急激に体が重くなる。
どうやら、これまでの山岳コース70キロのおかげで
足を使い果たしつつあるようだ。
スピードがみるみる落ちて行く。

そして。
あれまあ。
水が切れた。

しばらく売店無かったから、予備の水を買ってなかった。

足は重くなるし、
喉は乾くし、
日は次第に暮れて来る。
ここで熱中症や脱水症状になったらヤバい。

…どこかに都合良く湧き水なんてないかな?

おいっ!!

2010年07月20日 12時57分27秒 | 奥日光ツアー2010
決死の決断を下して
西へ走る。
明るいうちに峠越えしたいので、
じわじわと登る道を飛ばす。

…4キロくらい走っただろうか。
目の前に、驚くべき光景が展開した。


「これより許可車両以外通行止め」


おいっ!
どういうことだ、説明してみろ!?

…と、看板に語りかけても、帰って来る言葉も無し。
他に看板に書いてある文言といえば、
「クマに注意」と取りつく島も無い。

さあ、日は刻一刻と傾いて行く。
クダをまいている暇はない。
もはや道はひとつ、山王峠を越えて戦場ヶ原へ抜ける道のみ。
私はもときた道をかっ飛ばして、山王峠を登り始める。

思案中…のつづき。

2010年07月20日 12時47分13秒 | 奥日光ツアー2010
大笹牧場から栗山村に入り、
渓谷沿いに西へ、川俣温泉に向かう。
道中は晴れ渡り、濡れた路面がきらきらと美しい。

川俣温泉に入ったところで、時刻は午後4時。
ここでさらなる分岐点が現れた。

南へ向かうと、「山王峠」をこえて戦場ヶ原(奥日光)へ。
予定通り西へ向かうと、女夫渕温泉経由で群馬県の片品へ。

さあ、迷う。
西へ向かうと、片品に付く頃には確実に日が暮れる。
南へ向かえば、戦場ヶ原経由で
陽のあるうちに日光に戻ることができる。

思案すること3分。
予定通り西へ向かうことにした。

山王峠が大変そうだったのと、
これで日光に戻っても楽しくないと思ったから。

さあ、明るいうちに、せめて片品まで着けるか!?

思案中その2。

2010年07月19日 20時28分43秒 | 奥日光ツアー2010
ゆくみちを思案していたところ、大笹牧場の警備員のおっちゃんを発見。
天気のことを聞いてみる。

しかし、何を聞いても
「おれぁ、5万円もらっても自転車で霧降越えたかぁねぇよ」
と、要領を得ない。


それでも何度か天気のことに水を向けると、
どうやら「山の天気は難しい」。


おっちゃんにお礼を言って、
どの道を行っても予測不能ならと、予定通り西コース(川俣温泉~片品~高崎)へ向かう。


するとどうでしょう。
天気がみるみる回復し、日差しが暑いくらいになっちゃった。

これは、飛ばせば陽のあるうちに片品には着けるかと、
アップダウンの激しい隘路をガシガシ進む。
途中の涼しいトンネルで、大笹牧場のチーズブッセを補給したりしながら。


で、順調に川俣温泉まで辿り着いた私に、
またも決断を迫る事態が発生。
お話はここからが波瀾万丈になるのではございますが、
続きはまたあとで…。

大笹牧場。

2010年07月19日 14時33分35秒 | 奥日光ツアー2010
ずぶ濡れで標高1450mの霧降高原をなんとか越える。

峠を越えると、突然路面がドライに!

さすが霧降というだけのことはある…。

さあここから西へ、山岳コースへといくつもりでしたが、
こんな天気じゃあねぇ。

選択肢は3つ。
ふたたび霧降を越えて日光へもどる。
予定通り西へ向かい、群馬県の高崎方面へ。
北に向かい、那須へ。

…思案中。

登っております!

2010年07月19日 13時33分40秒 | 奥日光ツアー2010
霧降高原を登っております。
ここは3年まえに、自転車ふたり旅の第一弾(東北編)で通った
懐かしい道。
内田朝陽くんが死ぬ思いで登ってたっけ。


で。
走りはじめて6キロ程のところで、
なんと豪雨来襲!
雨宿りするところなど無いので、
木の下に避難中。
天気予報は晴れだったのに…。

でも、ずぶ濡れのおかげで
もう怖いものなし!?