自転車ひとり旅★

自転車大好きなTVディレクター日記。

ひさびさの五郎教室。

2024年01月23日 20時54分31秒 | 自転車
久々に五郎さんのローラー教室に参加した


出演者のためのオンライン教室
私の目的は 出演者たちの様子を見ること
現状の能力を見てトレーニングへの向き合い方を見れば
今年どれぐらい伸びるかも予想できる


出演者の力量を把握するのは
ディレクターにとって大事な仕事だ
その人の何%の力を引き出すかによって 作品の出来は大きく変わる






様子を見てさえいれば トレーニングまで参加せずともよさそうな気もするし
実際に担当ディレクターは無言でZOOMにだけ参加していた
だがそれでは出演者と同じ地平に立つことはできない
出演者の誰よりも追い込んで「こっち側の人間」であることを分かってもらうのだ





ところがいかんことに
実験のために パワーメーターを2つ付けていたことを忘れていた
しかも2つのメーターの数値が全然違う(笑)
片方が270Wで もう片方は240W
キャリブレーション(校正)する時間がなかったのだ


どちらかを選ばねばならない
やっぱり高い数値を表示する方だよな!
と思ったが 思いとどまった(笑)
「誰もがやること」なんて選んでたまるか
しっかり低い方のメーターを選択した



おかげでメニューの数値は地獄のキツさになったが(笑)



ラスト2分インターバルは 太ももとふくらはぎが同時に攣った







たぶん4年ぶりのローラー教室
終えた時に 前にはなかった安心感があった
なんだろうこの安心感は?
以前はなかった感覚だ


しばらく考えて 合点がいった
五郎さんが 褒めるようになったからだ
かつての五郎さんは 教室中はほとんど無口で
褒めることなどまず無かった



「いいね! ◯◯さんその調子」
「◯◯ちゃん もう少し踏ん張ろう その数字キープできるから」
「◯◯さんの漕ぎ方気持ちいいね。狙った数字をスーッと出し続けられるのは才能だよ」
・・・・・・・





昔の五郎さんは 自分の話ばかりだった
いかに自分がすごいか
いかに昔強かったか
インタビューで「あの人をどう思いますか?」と聞いても
「あいつが強いのは自分が◯◯をしてあげたからだ」
という答えになってしまう
どこを切っても「自分」
たぶんそうやって 自分を一生懸命に保っていたのだと思う


だが今回のローラー教室の間
見事なほど 自分のことは喋らなかった
そして生徒たちを褒め続けた
「全力で立ち向かえば 成績が悪くても良いんだ」と思いながらトレーニングできた
これがあの安心感につながるのだと思った




こんなに清々しい気分は久しぶりだった

ブルーなライド。

2024年01月21日 22時10分17秒 | 自転車
重苦しい気分で 山道を走っていた






番組には 様々な売り込みがある
タレントの売り込み
イベントの売り込み
この挑戦を取材してほしい



自分の選ぶ基準は
そのイベントや挑戦が「多くの人にとって有益かどうか」だ
個人の利益にしかならない取材は なかなか選ぶことは難しい







ある挑戦を取り上げてほしいという人から連絡があった
その人は「ツール・ド・ラヴニール」の放送を見て 嫉妬したらしい
日本代表の6人は取材してもらえたのに
自分の挑戦は取材してもらえないから と


人が全力で挑戦する姿は美しいし
見る人に勇気を与えることもあるだろう
だがその人の売り込みは 個人的な利益がチラ見えた
番組に取材してもらうことで 機材の提供を受けたい
番組に遠征費を出してもらいたい
でもその人は「多くの人に勇気を与えるために挑戦するのだ」と主張した



悩んだ末に 取材を断った
するとこんな言葉が返ってきた
「自分の挑戦はラヴニールと比べて意味がないと言うんですか」と
呆れて何も言えなかった
意味の有無なんて 一言も話しちゃいない



みんな自分のことばかりだ
自分の利益のために 簡単に他人を傷つける





人間なんてそんなもんだと 絶望に近い気持ちで山道を走っていた


すると 秘境の山道で
想像を超えたご神木が現れた


空いた口が塞がらなかった
いつまでも眺めていたかった
この写真では あの圧倒的な存在感は伝わりにくいが
この凄さを伝えられるなら 番組にする価値がある


そして 難しいけれど
私はこの凄さを伝える腕を もっと磨かなくてはいけない







道に迷って 地図を見ていたら
すぐ後ろでドドドドド…と音がして
崖が崩れてきた


5m後ろにいたら大変だった
道に石が落ちてるのを見て 嫌な気がして
その先まで進んで止まったのだった


この先は行き止まりなので 戻らねばならない
だが崖からは 尖った石がガラガラパラパラと落ち続けている
どうしたものか…



時刻はすでに夕日が近い
気温もだいぶ下がってきた
暗くなったらアウトだ
一瞬 落ちる石が止まった瞬間に
えっさほいさと自転車担いで 崩れた石の上を走り抜けた



どうやら私は まだ生きていて良いらしい






と思ったのも束の間
深い砂に前輪を取られて落車して
おニューのウェアが思い切り破れた




取材を断った挑戦者に
「俺の取材を断ったバチが当たった」と言われるかな(笑)





応援について。

2024年01月10日 21時03分17秒 | おしごと日記



昔 オリンピック代表候補だった選手に
「人生でいちばん辛かったことは何か」
と聞いた


その選手はこう答えた


「オリンピックに出てください!頑張ってください!
 と言われることが一番辛かった」









応援というのは難しい
その選手が優しい人であればあるほど
応援に応えたい気持ちに潰されてしまう
結果が出なかった時の恐怖にやられてしまう


そのオリンピック代表候補だった選手は
応援のプレッシャーで心を病み 引退した
さらに時を経た今でも「オリンピック出られなくて残念ね」と声をかけられ
ブルーな気分がたんこぶのようについて回っていると
笑いながら話してくれた







私は その話を聞いて以来
応援するなら 黙って寄付をすることにしている
もちろん匿名で
記名で寄付をすれば それはプレッシャーになりかねないし
SNSに「微力ながら寄付しました」的な書き込みも絶対にしない





その応援が 果たして相手のことを思ってのものか
それとも自己満足を得るためのものか
しっかり考えてから行動したいものだ








応援とは 他人の人生を蹂躙する可能性があるのだと
15年前のもっちゃんの結婚披露パーティーの引出物の酒を
開けて飲みながら考えている



目標できました。

2024年01月06日 21時01分28秒 | 自転車
ツール・ド・ラヴニール前編をご覧いただいた皆様
ありがとうございました
自分の全てを捧げた作品だったので
放送されるのを見て涙が出ました


来週の後編もどうぞお楽しみに







さて
目標が決まった


いくつかお誘いを頂いたが
チャレンジヒルクライム岩木山を目指すことにした



青森には行きたいところが満載なので
レース後は数日かけて県内を回りたい
木造のひとみちゃんの店でコーヒーを飲み
平川のGreen Noteで食事して
岩木山のゆだんの宿で ゆっくり温泉に入るのだ


もちろん休みが取れればの話だが…




とりあえず今日から 6月後半に向けてパワートレーニングを始めた
今回は距離耐性ではなく パワーを上げにいく
月間走行距離は800kmぐらいに抑えることになると思う






超音波洗浄機を買った


MUC-OFFがチェーンの超音波洗浄サービスを始めたと聞いて
やってみたくなった


MUC-OFFによると 超音波は40kHzが最もチェーンを痛めないらしい
製品によって40kHz〜50kHzまで幅があるが
周波数が高すぎるとチェーンを痛める ということのようだ



またこんなでっかいモノが増えてしまい
部屋は狭くなるし
手洗いでピカピカにするのと本当に違うのか半信半疑だったが
乗ってびっくり 手洗いとは雲泥の差だった




クリーナーに漬け込んだチェーンから
煙のように汚れが浮き立つ




フィルタークリーナーで5分
水で5分
乾かしてABのワックスを塗布して一晩置いた





最初のひと踏みで違いがわかった
チェーンってこんなに無抵抗だったっけ?
というくらい気持ちよくチェーンが走る


今までゴシゴシしていたストロー用ブラシは
ぜんぶオサラバした




とりあえず目標が決まって トレーニングに身が入るようになったので
ひと安心
6月までにどこまでFTPを上げられるか 頑張ってみようと思う



1Wでも上がったら褒めてくださいね(笑)

新年あけまして目標なし。

2024年01月04日 21時26分36秒 | 自転車
12月はまったく乗る気が起こらず
走行距離489kmだった


目標レースがないので
トレーニングする気がゼロなのである



さすがに体がなまって仕方ないので
31日の夜11時すぎ 年越しライドに出かけた






地図を見ないで走ったら
東京に行き止まりが多いことがよく分かった(笑)






人通りが増えてきて 何事かと思ったら
巣鴨の地蔵通りだった

みんな夜更かしを楽しんでいる






浅草に至っては
警察車両が何台も出動する大騒ぎ
初詣の列が長すぎて ずいぶん遠くまで続いていた






たまたま近くを通りがかった
小学生の時に所属していた劇団
ここに通って
自分は裏方向きだと悟った(笑)



36kmを2時間かけて ゆっくり走った









今年の目標を決めあぐねている



JBCFのマスターズに出ようと思っていたが
スケジュール的に出られるレースが全くなかった

それじゃあもう一度ヒルクライムでも頑張ってみるかと思ったが
乗鞍は今年も出られないことが決まっている




正月休み最後の日
頭の整理がしたくて100km走りに出かけた
のんびり走りながら あれこれ考えたかったのだが





モーレツな向かい風で
ぜんぜんのんびりライドじゃなかった(笑)





お願いがあります
どなたか 小さなレースでも構いませんので
誘ってください
6月〜7月ならスケジュールなんとかできるかもです
とにかく目標が欲しいんです
どうぞよろしくお願いします