△東京フレンズ The Movie(2006年 日本 115分)
監督/永山耕三 脚本/衛藤凛
撮影/猪本雅三 美術/磯見俊裕 音楽/Sin
歌/大塚愛『ユメクイ』『tears』『フレンズ』『Mackerel's canned food』
出演/大塚愛 松本莉緒 真木よう子 小林麻央 瑛太 佐々木蔵之介 佐藤隆太
△サバイバルカンパニー通称サバカン
若手の役者たちがなんかぞろっと出演してるんだ~ていう印象はある。
ただまあ『夢の蔵』っていう居酒屋で働いてバンドや役者でデビューする青春群像ってのはわかるんだけど、観ようによっては我儘かつ配慮足らずのヒロインがNYまで行く理由がなんだか稀薄な感じがして、残された者もふくめて、まわりの連中がまじかってくらいに善人すぎる世界を小気味いいと感じるのか、気味が悪いと感じるのかはさまざまだろうし、青春ドラマっていうのは、いろんな意見があっていい。
で、ふとおもったんだけど、その年代ごとに青春ドラマってのはあって、時代を下るにつれて社会から乖離しているんじゃないかって気もする。社会ってのは、単なる巷ってだけじゃなくて、政治とか家族とか郷土とか、もちろん、社会の抱える問題もふくまれる。
自分たちだけの世界っていうか、個人的な空間っていうか、そういうものだけを見つめていられて、個々人の夢だけを追える時代は、おそらく幸せな時代のひとつといっていいんじゃないかしら?
昔の青春ドラマは、その古臭さはあるものの、地に足がつきすぎてて、いいかえれば現実味がありすぎて、観ていて辛いところもあったから、それなりの問題提起があった。
かといって、現代の青春ドラマにそれがないかといえば、もちろん、そうじゃないとはおもうんだけどね。
ま、時代だな~。