△THE 有頂天ホテル(2005年 日本 136分)
監督・脚本/三谷幸喜 音楽/本間勇輔
出演/役所広司 松たか子 佐藤浩市 香取慎吾 唐沢寿明 津川雅彦 西田敏行 オダギリジョー
△大晦日のグランドホテル
ビリー・ワイルダーは遠い道の彼方にいて、自分をめざしてくる若者たちに手を広げながらも、ゆっくりと後ずさりしていく。まるで逃げ水みたいなもんで、水に映った月をどれだけ追いかけても追いつけない。でも、若者たちはビリー・ワイルダーを目指さずにはいられない。そんなことを、ふとおもった。
ま、それはさておき、
「古き良き米喜劇をめざしたのかしら?」
と愚考してしまいそうな作品で、それが正解だとすると、登場人物は多すぎて顔見世だけになってるし、強引な設定と笑わせ方みたいな印象を受けちゃうのは、ぼくだけなんだろうか?
たぶん、そうなんだろね。
でも、年の瀬の茶番劇の夢はわかるんだけど、映画というより舞台の方がいい感じなんじゃないかな~とかもおもわずおもった。