◇私が愛した大統領(2012年 イギリス 94分)
原題/Hyde Park on Hudson
監督/ロジャー・ミッシェル 音楽/ジェレミー・サムズ
出演/ビル・マーレイ ローラ・リニー エリザベス・マーヴェル オリヴィア・ウィリアムズ
◇ローズヴェルトの不倫
従妹を親しい友人つまり愛人にして車椅子に乗った大統領には強烈な専制君主のような母親と礼儀知らずで我が儘な妻がいて、そこへ、どもりの英国王と高慢ながらも野暮ったい王妃の夫妻がナチスに対抗するべく協力を求めてきたところ、なんとなく心を交流させてしまうっていうのが、まあ表向きの筋立て。
で、そのふたりの男の日々を、その愛人のモノローグで綴ってるってのが味噌なんだけど、なんだかね。
退屈だな~とおもった矢先に、大統領が愛人のために建てたといった屋敷にそっと来て良い気分にひたってれば、秘書もまた愛人のひとりだったことを知って混乱し始めるあたりからちょいとおもしろくなる。だけど、まあなんとなく予想はされてたわね。
それにしても、フランクリン・ローズヴェルト、つきつぎに、手当たり次第に手を出してたのね。どの場合も切手帳を見せて、となりに来させてたんだろうか?
いや、そんなことより、ホット・ドッグがここまでアメリカの象徴で、それを英国王が頬張ることが両国の強固な繋がりになって記者や随行員が大喜びするとか、まじにほんとのことなんだろうか?
なんにしても、秘密を暴かない寛大さのあった時代というのはええもんだね。