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天才作家の妻

2020年04月28日 11時33分07秒 | 洋画2017年

 ◇天才作家の妻(2017年 スウェーデン、アメリカ、イギリス 101分)

 原題/The Wife

 監督/ビョルン・ルンゲ 音楽/ジョスリン・プーク

 出演/グレン・クローズ ジョナサン・プライス エリザベス・マクガヴァン

 

 ◇ノーベル文学賞のゴーストライター

 妻の気持ちというのはよくわからないけれども、女性の地位がそれほど高くなかった時代つまり女性が不遇だった時代、才能があるにもかかわらず自分の名前で出版するよりも夫名義にした方が評価されるという理由からそうしたっていうんだけど、そういうものかしら?

 いや、そうおもったのは、やっぱり旦那のことが好きでこの人のために小説を書けるんならそれでいいと覚悟しただけなんじゃないかって気がするんだけどな。それが、年月が経つうちに旦那はどんどんと我が物顔でふるまうようになり、妻は公私ともに生活に疲れ、結局のところ、自分の恋心と覚悟はただのうすっぺらな幻想にしか過ぎず、こんな愚かな夫に尽くしてきた人生っていったいなんだったんだってなことをおもうようになり、そのいらだちの果てに爆発するっていうのならよくわかる。

 でもまあ、そんなもんなんだよ、人生って。

 派手過ぎる展開だけど、心模様は極めてリアルだな。ノーベル賞のメダルを車窓から叩き棄てるのがまたリアルだ。

 ま、それはさておき、グレン・クローズの若いときを演じたアニー・スタークが見事で、表情もメイクも雰囲気もなにもかもよく似せてた。彼女の方が美人だけどね。伝記作家役のクリスチャン・スレーターひさしぶりだったな~。元気だったんだね。なんか落ち着いちゃったな。

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