◎スパイ・ゲーム(2001年 アメリカ 126分)
原題/Spy Game
監督/トニー・スコット 音楽/ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
出演/ロバート・レッドフォード ブラッド・ピット シャーロット・ランプリング
◎CIAの舞台裏「ディナー・アウト作戦」
出だしからしてかっこいい。
なんだ、この不気味な緊張感は。蘇州でコレラ発生、外国人医師団派遣。
で、医師っぽくしてやってきた白衣のブラピが予防接種された直後に感電したふりしての脱獄援護するも失敗逮捕とかスピード感があって流石だわ。てか、アンブレンスの綴り、この時代はまだ逆にしてたんだね。
音楽がまた凝ってる。舞台になってるお国柄を反映させた風味の曲調で、雰囲気が実に良い。
けどベトナムの狙撃の出会いはまだしも、ベルリン時代の話が長くてもう少しかいつまんだ形にできなかったかなと。前半だれる。
けど、ゲスト出演みたいにパーティに大使夫人で登場するシャーロット・ランプリングが亡命先の東独の安ホテルで殴り殺されたっていう写真が現在の会議に提出されたときからまた興奮が戻ってくる。ああ、ようやく現在の話に絡んできたのかと。
けど、また蘇州で拘束されてる彼女と出会うベイルートが、ちょいと長い。しかしそうか、ディナー・アウト作戦か。レッドフォードが巧みに仕組んで自分の余生の資金282000ドルで停電をひきおこして蘇州牢獄からブラピと彼女を奪還させるんだけど、それがディナー・アウト作戦で、しかも会議の参加者を煙に巻くために妻とのディナーを口にするんだけど、これもまたディナー・アウト作戦だとかいう。
で、もとはといえばベイルートでブラピがレッドフォードの7つある誕生日のほんとの日にとフラスクをくれてそれを後生大事に持ってるんだけど、そのとき、こんなものがよくベイルートにあったなというレッドフォードに、スパイが必需品をこっそり輸入することをディナー・アウト作戦というんだと教えられるんだね。
で、レッドフォードは「覚えておこう」とかいうんだけど、これはたぶんブラピの口からでまかせで、ブラピのほかにはディナー・アウト作戦とかいう人間はいなくて、最後に蘇州から脱出したときヘリの操縦士に作戦名を聞いたとき「ディナー・アウト作戦です」と教えられ、ブラピはなにもかもを知るわけで、一緒に救われた彼女が過激派だから付き合うのをやめろとレッドフォードにいわれたことで二人に亀裂が走ってるにもかかわらず救ってくれたことに感謝するっていう展開になってる。
途中のだれはあるけど、さすがだな。