◇イエスタデイ(2014年 ノルウェー 114分)
原題/Beatles
監督/ペーテル・フリント 音楽/マグネ・フルホルメン
出演/スサン・ブーシェ ルイス・ウィリアムズ エッマ・ウェーゲ
◇ラーシュ・ソービエ・クリステンセン『ビートルズ』
1967年、ノルウェーの首都オスロ。ビートルズ好きな四人の高校生のひと夏の空想と現実の交錯する話なんだけど、ポールに憧れるルイス・ウィリアムズがいきなりエッマ・ウェーゲに頬キスをされたことでよこしまな空想が広がりまるで自慰でもするかのように宛先のない手紙を書き綴ってゆく気持ちはわからないでもないし、スサン・ブーシェに出会うことで現実の恋を経験していくっていうなんとも理想的な青春の展開は誰もが憧れるところで、いやこの時期だったこんな感じだったろう。
ま、ほんとにスサン・ブーシェみたいな可愛い子が現れたら、誰でもそうなる。けど、みんなふれらるんだよね、実際は。
そんなことはどうでもよくって、問題は邦題だ。
いくらなんでもそれはないだろうっていうくらいに知恵がなさすぎる。
ダニー・ボイルの作品を知らないわけでじゃないだろうし、原題の『ビートルズ』っていうのもなんだから、ほかのものにしたいっていうのはわかるから、せめて、かれらが衝撃を受けた『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』から採るとかいうことはできなかったんだろうか?