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トータル・リコール

2021年07月05日 01時05分07秒 | 邦画1981~1990年

 ◎トータル・リコール

 

 学生の頃、自主製作映画の主題のひとつはアイデンティティの肯定だった。おれは誰だ?ってやつだよね。

 そんな映画ばかり撮ってる連中の聖書のひとつがフィリップ・K・ディックで、自主製作映画を観てると、おやおやおや、これは『火星のタイムスリップ』だねとか、これは『流れよ我が涙と警官は言った』だねとかいう話題になったりした。

 で、この映画は、ぼくらのそんな時代が終わってしばらくしたときに封切られた。だから、とっても懐かしくて、他人事じゃないんだよな~。

 ま、そんなことで、シャロン・ストーンがえらく若くて美人で、しかもシュワルツェネッガーを蹴り倒した後で、シュワルツェネッガーに撃ち殺されるとかありか?てなことはどうでもよかったりした。今となってはこっちの方が肴になりそうだけどね。

 でもまあそれはポール・バーホーベンも感じるところがあったんだろう。だから次の作品を『氷の微笑』にしたのもシャロン・ストーンにいかれちゃったのかもしれないよね。

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