◇クライムダウン
絵もいいし、音楽も悪くないのに、なんかこう散漫なんだよね。出だしなんか特にわくわくさせるんだけど、箱詰めされて埋められてた少女ホリー・ボイドを発見して、メリッサ・ジョージが連絡しようと山を下り始めるあたりから、ちょっと映画の出来が不安になってくる。
最初は『人間狩り』か『ダーティ・ハンター』の亜流だとおもって、なんだかピーター・フォンダがいきなり復活してきそうな気がしたり、苗字つながりから当時けっこう好きだったスーザン・ジョージをおもいだしてたりしたんだけど、めんどくさそうなEUの要人の娘の誘拐が絡んでる雰囲気になってきたことで、なんだか興醒めし始めた。
実際、知ってるのは誘拐犯のショーン・ハリスくらいなもので、だから余計にこんがらかったりして、ホリー・ボイドを助けたメリッサ・ジョージが町へ降りちゃってからのカーニバルの最中の活劇になると、もはや、興味はほとんど薄れた。