◎特捜部Q カルテ番号64(Journal 64)
複層的だな~。
優生保護法はなにも日本だけの問題じゃなくて、北欧のデンマークでもかなり深刻な問題になってるんだろうか。そうじゃなかったら、こんな物語にはならないよね。
それにしても、アパートの閉ざされた部屋から発見される縛られて毒殺されてミイラ化した3つの死体と、1961年のスプロー島の女子矯正施設に収容された従兄弟の子を宿した少女との関係がまるで曖昧なまま、さらに中絶手術をしたことで異常な腹痛を訴える移民の女の子とその知り合いの特捜部の移民ファレス・ファレス、相変わらず嫌われつづける特捜部のニコライ・リー・カースと、やはり彼氏のできない孤独な特捜部の女子ヨハン・ルイズ・シュミットとが一緒くたになって語られ始めるもんだから、物語の世界に入り込むまでかなりの根性を要したけど、でも、やっぱり期待どおりの出来栄えだった。
ニコライ・アーセルの脚本がいいんだな、これは。
珈琲やかつてはドイツのビールにも入ってたっていうヒヨスってのがほんとにあるのかどうかは知らんけど。