◇シンクロナイズドモンスター(Colossal)
たしかにシンクロしてるけど、なんで韓国なんだ?
東宝と手打ちをしておもいっきりあほな世界を展開した方が良かったんじゃないかって気がするけどな。まさか、ナチョ・ビガロンドが特撮事情をまるでわからないまま脚本を書いて監督したんじゃないよな?
で、アン・ハサウェイが出てる分、なんだか余計な宣伝がされちゃってる気もして嫌な気分にはなった。
◇シンクロナイズドモンスター(Colossal)
たしかにシンクロしてるけど、なんで韓国なんだ?
東宝と手打ちをしておもいっきりあほな世界を展開した方が良かったんじゃないかって気がするけどな。まさか、ナチョ・ビガロンドが特撮事情をまるでわからないまま脚本を書いて監督したんじゃないよな?
で、アン・ハサウェイが出てる分、なんだか余計な宣伝がされちゃってる気もして嫌な気分にはなった。
△The Beguiled ビガイルド 欲望のめざめ(The Beguiled)
コッポラ家は、エル・ファニングがほんと好きだな~。
ソフィア・コッポラはキルスティン・ダンストも好きみたいだし。
それにしても、つまらん。ソフィア・コッポラの映画でおもしろいのはないんじゃないかってくらい、肌が合わん。絵は綺麗だけど、父親とは月とすっぽんだな。ま、そうおもうのは僕だけなんだろうけど、もしかしたら、ぼくが余計な宣伝や感情に流されないだけかもしれない。
▽ホワイト・ラブ -White Love-
皀角坂ていう東京一の勾配の坂が登場するんだけど、いいロケーションだな。マドリードでも、范文雀の住んでるマッサージパーラーの前の道は坂なのね。この映画でおもしろいのは坂道のロケーションだけで、まったく、誰が書いたかどうでもいいけど、人物設定も脚本もひどすぎるんじゃないか?
それにしも、坂が多いなあ。友和さんのアパートのあるのが石段の途中なんだけど、百恵ちゃんがビキニの白の木綿の下着姿を披露するからホワイトラブなのかしら?
ま、それはそれで、田中邦衛も岩城浩一も若いな~。つか三浦友和、シャツの前、はだけすぎだよ。
音楽は、ひどい。百恵ちゃん映画の中じゃ、いちばんつまらないかもしれないね。美容室の娘の役なんだけど、時代を感じる。女ばかりの家で育ったから女が過ぎるかとおもった、あたしそんなかたわじゃないわ、とかっていう台詞にはチェックが入らなかったんだろうか?
岩城浩一にまた別な坂の下で犯されそうになったあと、あたし、あいつに犯されそうになったんだから、とかっていう台詞もすごいわ。
◎グリーン・カード(Green Card)
複雑な映画だな~。
ま、ふたりは少ししたらほんとの結婚をするんだろうけど、ラストカットは追いかけて護送の車に乗り込んでほしかったかな。ピーター・ウィアーは、なんていうか、人権にこだわりのある人みたいに感じるけど、それ以上にロマンチックなものやミステリアスなものを好む。ま、そのどっちかなんだろうけど、この作品の場合は、前者だね。
ジェラール・ドパルデューはまあ味わいのある役者ってくらいしか感じないんだけど、アンディ・マクダウェルはけっこうご贔屓なのよね。
◇道(La Strada)
夢も希望もない。
不愉快な映画だけど、そうおもわせる作り方はさすがに上手い。天才だね、フェリーニは。
しかし、不愉快きわまりない。ジェルソミーナを死なせてしまうザンパノは大嫌いだ。
どうでもいい話ながら、ジュリエッタ・マシーナを見てるといつも乙羽信子をおもいだす。
◇絶唱
タイトルのカットは人力車に乗せられた死体の花嫁というのはなかなか凄い。百恵ちゃん、死ぬ役多いな。
しかし、原作の大江賢次っていう作家のほかの作品は知らないし、実をいうと、原作を読んだことはないんだけど、物語の筋はよく知ってるし、百恵ちゃんの歌は歌えないけど、舟木一夫の歌はよく知ってる。邦画にはこういう古典的なものが残ってて、西河克己も三浦友和もそのあたりの機微がちゃんとわかってたんだろうなあ。
やっぱり、南野陽子は阿部寛とこの路線を行くべきだったな。
△エスケープ・フロム・L.A.(Escape From L.A.)
なんだか、邦題にすると「ナカグロ」だの「ピリオド」だのがうざったくなるね。
つまりは、ハードボイルド・パラレルワールド映画でしかない。ぐちゃぐちゃになったロスを楽しめればいいけど、ロスを知らない僕には、この面白味は半減するわね、当然。ジョン・カーペンターらしいっていえば、ジョン・カーペンターらしいんだけどさ。
それにしても、カート・ラッセルもスティーブ・プシェミも、さらにはピーター・フォンダまでも、愉しかったんだろうか?
◇マダム・フローレンス! 夢見るふたり(Florence Foster Jenkins)
ヒュー・グラント、老けたのかメイクなのかわからん。メリル・ストリーブは太ったな。ちょー音痴の奥さんのために愛情を尽くしてカーネギー・ホールで歌わせてやろうとするチョー金持ち夫のおもいきり世間とはかけはなれた物語なんだけど、まあ、どうでもいいか。上手に作ってあったし。
◇ネバダ・スミス(Nevada Smith)
三十代のスティーブ・マックイーンが十代を演じることに無理があって、教養もなければ銃も素人という役柄はマックイーンの風貌や物腰からはとてもじゃないけど受け止められないし、興ざめする。ま、実話だとかいうけど、それはそれとして、だったらなおさらマックイーンに合わせて物語を作った方がよかったんじゃないかな。ヘンリー・ハサウェイは監督しててそうおもわなかったんだろうか?
◇オデッサ・ファイル(The Odessa File)
出だしの30分はおもしろくて期待させるんだけど、そのあとがだらだらと盛り上がりに欠ける。
黒海に面した都市のオデッサとはなんの関係もない組織「オデッサ」に潜入するとかいうのがまわりくどいのかもしれないし、その訓練だの警察に潜入している組織から警官だという女が恋人のところへ入り込んでミュンヘン駅からハンブルクへ電話をいれたせいで素性がばれかけていくサスペンスは多少あるけど、どうもね。
ロナルド・ニームはこういうサスペンス物は得意なんだろうなって感じだし、ジョン・ボイドもマクシミリアン・シェルも配役としてはいい感じなんだけどね。
◇グラン・ブルー(Le Grand Bleu)
何度見ても、物語に入り込めない。リュック・ベッソンと肌が合わないのかもしれないし、ジャック・マイヨールやエンゾ・モリナーリについて知識がなさすぎるからかもしれない。いずれにしても、どうも、ぼくとは別次元の物語としか感じられないんだよな~。エリック・セラのサントラも持ってるんだけどさ。
◇スパニッシュ・プリズナー(The Spanish Prisoner)
じっくり観たらおもしろいんだろうけど、デヴィッド・マメット、テンポが鈍いのと外連味が足りないぞ。
時代なんだろうね。
キャンベル・スコットが詐欺に引っ掛かっていく課程が長くて、慕ってくると見せかけてる秘書レベッカ・ピジョンのマンションを訪ねるのがなんだか自分が追い込まれてからとにかく助けてほしいって感じで、まあレベッカ・ピジョンの気持ちを利用するように見えるのも墓穴を掘る見本みたいになるのはわかるんだけど、最後の最後まで騙された続けてどんでん返しになるってのもね、なんだかね。
◇マッドマックス サンダードーム(Mad Max Beyond Thunderdome)
近未来が、どんどん、超古代の英雄伝説化していく。
ドームなんてほんの一場面で、メインは、墜落した旅客機の生き残りの子孫が機長を神様に崇めて理想の国へ連れてってもらおうとするところへさ迷い混んだメル・ギブソンが、またもや現人神みたいになっていくっていう話になっちゃってる。
なんか、荒れ狂ったメル・ギブソンはどこへ行っちゃったんだろうって気になるけど、もはや、第一作の狂乱はどうでもいいのかしらね?
◇マッドマックス2(Mad Max2:The Road Warrior)
頭ぶっつけライダーのカットは回想で出てくるけど、油田の人々を守る話で、要するに『七人の侍』と『用心棒』を足して割ったのね。
見せ場なのか、延々と続く囮のタンクローリーとバイク野武士の追走劇なんだけど、それにしても長過ぎる。油井のほかの連中があまりにも弱すぎて、どうもね。それと、のちに長になる個人用ヘリコプターをもうすこし使えないかな~。