Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

京都に棲む36. 吸い納め

2008年12月02日 | Kyoto city
 今年の紅葉も終わりに近づきつつある。それは短い期間であり、私は仕事もあり、それほど紅葉狩りに出歩けいたわけではないが、少しは味わった。何故紅葉狩りに人はでかけるを考えると、勿論風景が美しいとか、1年の実りの時期といった理由が一般的だが、私は、あの寒い冬が来て家の中に閉じこもることを余儀なくされる生活が続く日々の前に、少し外の空気を吸いだめておきたいとする潜在的な動機があると推測した。そう、外気の吸い納めだ。
 そうした性癖は、実は、少し歳をとると増してくるようである。というのも、私の大学の学生達をみていても、さて今日の制作はどうしよう、といった間近の事柄に対する関心の方が高く、紅葉は、視界の隙間に垣間見えるといった程度で、吸い納めどろこではない。ところが、そうした学生達も社会人になると、情報が増える故か、或いは周囲の誘いもあり、せっせと紅葉狩りにでかけるようである。実際紅葉の名所は、多彩なカップルが多いのも事実だ。但し彼らの場合は、思い出の舞台として意味づけているのだろう。
 ・・・とまあ色々と、思わせてくれる紅葉も終わり、少しづつ冬が近づいてくる。

常寂光寺
Fuji FinepixS5pro,AF-S NikkorF3.5-5.6/16-85mmmED
コメント
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