昨日のブログで紹介した笹島地区の3DCGの建築空間の中にカメラを入れてみたのが、この写真である。この街で働く人々には、どんな風景にうつるのだろうかと思った。建物の一角にモデルと家具を配置し、背後に街の風景が撮影できる位置にカメラとライトをすえてみた。オフィスのレストルームからは、このように街が見えるのだろう。モデルをいれることで、建築空間のスケールがわかりやすい。
前述したようにすべての建築空間のテクスチャーは、Vue5上で全て硝子の質感に統一してあるが、画面としては不自然なところはなく、街の風景になっているところが、いかにも3DCGの特徴なのだろう。背後の超高層ビルは、コンピューショナル・フルード・ダイナミック・デザイン(CFDD)という考え方を取り入れて、形態のデザインを決めている。窓越しに見下ろす街路のオブジェは、ここではあまり重要性がないので省力している。
こうしてみると、名古屋に、新しい風景を持った少し未来的な街区が出現しそうだということはイメージとしてわかる。だがどうも街全体が建築で覆われており、どこかニューヨークのような案配でもあり、高密度なのだが少し窮屈だと感じさせてくれた。そこでこのコンセプトは、もっと広い敷地で展開しようという結論になった。こんな風に、3DCGを用いて、容易に空間をチェクすることができる。
ところで3DCG空間のなかで撮影していて面白いのは、実際の撮影同様の考え方や設えが必要になってくる。どこで、どんな風に撮影するという考え方と、モデルの衣装や家具などによる演出、そしてモデルを際だたせるライティング、それにカメラアングルといった具合にである。当然実際の撮影に関する知識を知らなければ3DCGにはならない。そこで概略勉強する必要性がでてくる。
広く浅く学ぶ、これがコンセプトワークやスケマティック・デザイン、さらにはプロデュースの基本だから、3DCGは、この点においても興味深い存在だ。プロデュースのように、物事を統括する立場は、言葉は矛盾するが、ジェネラリストという特性を持った専門家なのである。
制作:2006年
前述したようにすべての建築空間のテクスチャーは、Vue5上で全て硝子の質感に統一してあるが、画面としては不自然なところはなく、街の風景になっているところが、いかにも3DCGの特徴なのだろう。背後の超高層ビルは、コンピューショナル・フルード・ダイナミック・デザイン(CFDD)という考え方を取り入れて、形態のデザインを決めている。窓越しに見下ろす街路のオブジェは、ここではあまり重要性がないので省力している。
こうしてみると、名古屋に、新しい風景を持った少し未来的な街区が出現しそうだということはイメージとしてわかる。だがどうも街全体が建築で覆われており、どこかニューヨークのような案配でもあり、高密度なのだが少し窮屈だと感じさせてくれた。そこでこのコンセプトは、もっと広い敷地で展開しようという結論になった。こんな風に、3DCGを用いて、容易に空間をチェクすることができる。
ところで3DCG空間のなかで撮影していて面白いのは、実際の撮影同様の考え方や設えが必要になってくる。どこで、どんな風に撮影するという考え方と、モデルの衣装や家具などによる演出、そしてモデルを際だたせるライティング、それにカメラアングルといった具合にである。当然実際の撮影に関する知識を知らなければ3DCGにはならない。そこで概略勉強する必要性がでてくる。
広く浅く学ぶ、これがコンセプトワークやスケマティック・デザイン、さらにはプロデュースの基本だから、3DCGは、この点においても興味深い存在だ。プロデュースのように、物事を統括する立場は、言葉は矛盾するが、ジェネラリストという特性を持った専門家なのである。
制作:2006年