設計がうまくなる方法の2回目は、関心の持ち方について記しておこう。設計を志すのであれば、好きな作品なり建築家というものがある。それらをなかばトレースしながら、自分の作品の中に取り込んでゆくことは、この道を志す学生達ならば誰しもが経験するだろう。だがそういうときに大切なのは、与えられた空間の曲を読み取れるかどうかである。
空間の曲とは、言葉で表現するのは難しいのだが、ここでははその場所の空気とでもいっておくか。着眼点は敷地の周囲である。住宅地とか商店街といった具合に、どんな街の機能があるのか、或いは敷地に対してどのように周囲から道路とぶつかり、これに対して建築はどう構えるか、どう見せるか、といった具合に周囲との関係性において建築の設計が決まってくる場合が多い。 よく学生達が書いた配置図で、与えられた敷地の中は表現されるが、周囲の環境を全く描かない、或いは考えていない設計図を見かけるが、それは、 肝心の情報を無視しているわけであり設計をする上では言語同断である。
私の教える立場では、そんな関心の持ち方で、学生達の設計してゆく感性や水準がわかるというのも、面白い現象なのだが、多分本人達にとっては、内部をつくるので頭は精一杯なのであろう。
中京区木屋町通西入押小路
Canon EOS kiss digital,SIGUMAF3.5-5.6/18-125mm
空間の曲とは、言葉で表現するのは難しいのだが、ここでははその場所の空気とでもいっておくか。着眼点は敷地の周囲である。住宅地とか商店街といった具合に、どんな街の機能があるのか、或いは敷地に対してどのように周囲から道路とぶつかり、これに対して建築はどう構えるか、どう見せるか、といった具合に周囲との関係性において建築の設計が決まってくる場合が多い。 よく学生達が書いた配置図で、与えられた敷地の中は表現されるが、周囲の環境を全く描かない、或いは考えていない設計図を見かけるが、それは、 肝心の情報を無視しているわけであり設計をする上では言語同断である。
私の教える立場では、そんな関心の持ち方で、学生達の設計してゆく感性や水準がわかるというのも、面白い現象なのだが、多分本人達にとっては、内部をつくるので頭は精一杯なのであろう。
中京区木屋町通西入押小路
Canon EOS kiss digital,SIGUMAF3.5-5.6/18-125mm