Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

京都に棲む38. 図書館

2008年12月04日 | Kyoto city
 若い頃だと、昼食をおしんで資料を求めて図書館を探しまくった。今考えると、このスタイルは、進められない。そんなに頑張ったところで、探している資料が見つかるわけではない。人類の文化遺産は、もっと深淵だということを悟った。そこで、昼ぐらいは少しリッチな時間をすごしたい。
 最近北山通りにある京都府資料館に、よく出かける。ここは歴史資料の宝庫であり、研究者にはよく利用されている。私の場合は、北山通りにはバンが旨い進々堂等があり、ここで昼を食べたいがために、資料館に出かけ、そして原稿のテーマが決まるといったほうが正しい。そうなると原稿内容も、自ずと歴史系に向かうということになり、私の専門分野とは異なる。まぁいいか、それも学際的だし、異分野算入も文化だと思っている。
 つまり図書館の回りに、行きたいお店があることが重要だ。私の経験では、都立中央図書館は広尾にあり、ここはリッチだ。国立国会図書館の回りにはお店などなく、ここは貧しいから可能な限り避ける。名古屋市内の図書館に至っては番外地というほかないから、出向いたことがない、といった具合に。
 資料探しで根を詰め、少しお洒落なレストランでリラックスする、といった変化ある頭の刺激が、大切なのだ。そんな変化の中で、資料探しのヒントや次の原稿のアイデアを思いついたりする。そういう時間を持つことが研究には大切なのだ。
 ところで進々堂で昼を食べているときに、私は気がついた。八坂塔の図面は、あそこになら図面があり、そして複写をくれそうだ。それは役所だ!

北山通り、資料館前の進々堂
Fuji FinepixS5pro,AF-S NikkorF3.5-5.6/16-85mmmED
コメント
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