昨日のブログで、緑の波線が囲んだエリアを思い出して欲しい。その一つはクラシックな街を整備しようというものだし、もう一つは新しいリゾートをつくろういとうものである。
その新しいリゾートの地区計画が、今日の写真になっている。調度地区の中央部に、グリフィンという要塞跡がある。この要塞跡を再生させてリゾートホテルとしつつ、背後の街を整備しようという計画である。マスタープランからスケールダウンし、こうした限られた環境の計画を示したのが、地区計画である。さらに街区や施設ごとに計画すれば、建築の仕事になるだろう。このように提案は、空間のスケールに応じて段階的に提示されるのである。
だからヴァーチャル環境では、最初に制作した段階から、自分できちんとスケールを押さえておかなければならない。というのも仮想環境では、いかようにでもスケールが設定できるからだ。一度スケールを押さえ現状地形図を制作したならば、以後はそうしたスケールをもとに全ての作業をしてゆくことがポイントになってくる。
よく受講生にこうした課題を行わせると、先ずそうしたスケール感が曖昧な作品が見受けられる。デザインを考え、そして図面化するのであれば、どんなものにもスケール感が求められる。そうした意識の甘い受講生が多いのが現実である。
ヴァーチャルと銘打ちつつ、実はヴァーチャルからリアルへ変換してゆくことを、この課題では求めている。というのも、私達の仕事のフィールドは、ヴァーチャルではなく、現実の環境だからだ。だから、ヴァーチャルというのは、導入部の手法の概念なのである。
この課題で求めているのは、仮想環境を使いながら、リアルな環境形成の方法を学ぶことなのである。そういう意味では、シミュレーション概念に近いだろう。私達のデザイン分野では、リアルな環境で制作してゆくことが、最終目的なのである。そのための訓練としてヴァーチャルアイランドという仮想環境から、リアル環境へ橋渡しできるブログラムとしているのである。
次回は、ヴァーチャルアイランドの背後にある、この街の整備後の姿について語ろう。
制作:2006年
その新しいリゾートの地区計画が、今日の写真になっている。調度地区の中央部に、グリフィンという要塞跡がある。この要塞跡を再生させてリゾートホテルとしつつ、背後の街を整備しようという計画である。マスタープランからスケールダウンし、こうした限られた環境の計画を示したのが、地区計画である。さらに街区や施設ごとに計画すれば、建築の仕事になるだろう。このように提案は、空間のスケールに応じて段階的に提示されるのである。
だからヴァーチャル環境では、最初に制作した段階から、自分できちんとスケールを押さえておかなければならない。というのも仮想環境では、いかようにでもスケールが設定できるからだ。一度スケールを押さえ現状地形図を制作したならば、以後はそうしたスケールをもとに全ての作業をしてゆくことがポイントになってくる。
よく受講生にこうした課題を行わせると、先ずそうしたスケール感が曖昧な作品が見受けられる。デザインを考え、そして図面化するのであれば、どんなものにもスケール感が求められる。そうした意識の甘い受講生が多いのが現実である。
ヴァーチャルと銘打ちつつ、実はヴァーチャルからリアルへ変換してゆくことを、この課題では求めている。というのも、私達の仕事のフィールドは、ヴァーチャルではなく、現実の環境だからだ。だから、ヴァーチャルというのは、導入部の手法の概念なのである。
この課題で求めているのは、仮想環境を使いながら、リアルな環境形成の方法を学ぶことなのである。そういう意味では、シミュレーション概念に近いだろう。私達のデザイン分野では、リアルな環境で制作してゆくことが、最終目的なのである。そのための訓練としてヴァーチャルアイランドという仮想環境から、リアル環境へ橋渡しできるブログラムとしているのである。
次回は、ヴァーチャルアイランドの背後にある、この街の整備後の姿について語ろう。
制作:2006年