Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

ヴァーチャルアイランド・プログラム35.

2009年02月09日 | Design&3DCG
 話題は異なるが、外付けハードディスクのなかの一台をMacが認識しない(3万枚ほどのフォトデータが入っている)ので、目下復旧作業中である。
 不具合のHDは、Lacieというものすごく対応の悪そうなメーカーなので頭が痛い。WEBやトラブルシューティングの本などを見ながら、トライ&エラーを繰り返している。このようにPCのシステムが不調だと、仕事をする意欲も大幅に減退する。そんなわけで、ブログもあまり書く元気がない今日一日である。ようくメールが直ったばかりなのに。それに明日は会議だ。しゃあない、街へ珈琲を飲みにでかけると、相変わらず携帯メールをしているお姉ちゃん達がいる。あんな不安定な機器で、ようやるは、と思う。
 3DCGに話題を戻すと、Vueの色彩は、比較的暗部があまりつぶれない優れものとしての一面がある。このような写真をデジカメで撮影すると、人物はかなり黒くつぶれてしまう。こうした傾向は、他の3DCG系ソフトでも、同様の傾向があると思う。
 デジタルカメラの画像は、ラチチュード(像として再現できる露光の範囲)が狭いので、被写体の明暗差が大きいと、明暗のどちらかが写らず省かれてしまう。人物が黒くなったり、或いは背後が白くなったりといった具合にである。しかし、人間の眼は、補正しながら両方の映像をちゃんと見ているわけである。
 そこでデジタルの世界では、ハイダイナミックレンジ合成(HDR)という手法がある。夕焼けなどの明暗差の大きい被写体を露出を変化させて3枚以上撮影し、その中からいいとこ取りをして、合成しようというデジタルならではの方法である。商業写真やFlickerのサイトをみると、こうした手法による写真が最近特に多い。
 何が言いたいかというと、つまり3DCGのレンダリングも、少しではあるがHDR的な色彩に近いのではないかということである。デジタルカメラよりは、すこし人間の眼に近いラチチュードでレンダリングをしてくれるということだ。

制作:2006年
コメント
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