Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

京都暮らし64. 和のテイスト

2009年08月02日 | Kyoto city
 私は育ちが神楽坂の花柳界だったから、どうしてもこのような風景にレンズが向いてしまう。舞妓さんの普段着姿だろうか、帯と傘の色とが渋く色味の綺麗な赤で合わせているところが、夏らしい和のテイストだろう。
 もう一つ和のテイストをあげると、最近清水寺界隈を散歩していると、日本人であれ外国人であれ着物姿の観光客によく出会う。最近では、舞妓さん姿という過激なコスプレはさすがに消えてしまい、上品で楚々とした装いが多い。
 一般に和のテイストが、途絶えないところが京都である。それは、茶を初めとするいくつもの習い事の習慣があるので、和服を着る機会が多い。習い事というのも女の子が身につける作法であるとする風習は、全国各地に残っており、名古屋でも時折見かける。
 いつだったか、習い事があるので、ゼミを欠席させてください、という女子学生がいたが、それはわからないでもない。だか、卒業とともに親元を離れると、新しいライフスタイルによって、和のテイストが忘れさられてしまうようだ。習い事では飯は食えない、やはり仕事や技術を覚えるのが先だと思うのだろう。東京というのは、そのように人間を発憤させてくれるところである。
 どちらのテイストを選ぶかは、その人次第である。といって現代人は、両方をしっかりつかんでいたりする。したたかというべきか・・・。

京都・宮川町界隈
Fuji FinepixS5pro,AF-SNikkor16-85mm/F3.5-5.6ED
コメント
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