Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

京都暮らし66. ネクスト・プロダクト

2009年08月04日 | Kyoto city
 新しいプロダクトデザインの講義を開設しようとする試みは、過去ログで書いた。現在そのための準備を進めている。
 こうした場合、一般的且つ安易な講義の組み立て方は、テキストを決めこれに沿って講座を組み立てることだ。つまりテキストの著者の論理を下敷きにして、少し自分の論理を混ぜて、講述してゆけばよい。
 しかし、講座で扱う対象が、複数の領域にまたがったり、新しい現象であれば、テキストなどは存在しない。
 私が意図しているのも、実は後者であり、当然自分で素材を集め、論理を構成してゆかなければならない。当然オリジナリティは高まるが、そのための労力もかなりのものがある。
 私がイメージしている講義を、「マーチャンダイジング・デザイン論」と仮にしておこう。商学部や経済学部行われているマーチャンダイジングには、デザインの要素がない。そこで、デザインするという視座を加えて、新しいパラダイムをつくろうというわけだ。
 そして扱う対象も従来の店づくりだけではなく、商品開発、環境、販売、ビジュアル、広告という要素と、これを統括する視座から方法論を講述しようと目論んでいる。
 ややこしい話になってきた。具体的な例をあげよう。三宅一生の「エルトブ テップ」というショップや「プリーツ プリーツ」というブランド、東急ハンズ、アップルの「iPhod」や「iPhon」、グーグル、アマゾンドットコム、スターバックスコーヒー、BMWの7シリーズ、IKEAの家具、ヴァージンアトランティック航空のサービス、ディズニーエンターテイメント、ニューアーバニズムの住宅群といった商品を思い出して欲しい。それらは20世紀の製品計画やマーケティング計画とは異なる新しい考え方と方法で商品化されてきている。こうした商品を「ネクスト・プロダクト」と読んでおこう。そのキーワードの一つにExperienceがあるということは以前のブログで書いた。
 こういう話を、論述したいと考えているのであるが・・・。

京都・高台寺
Fuji FinepixS5pro,AF-SNikkor16-85mm/F3.5-5.6ED
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする