Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

PEN LIFE1033. 恋人達の高原

2014年08月29日 | field work
 大分から日田市を目指してバスにのると久住高原を横断する。なかなかええ眺めではないか、人々があの緑の斜面で寝転がったら気持ちいいだろうと思うような景観が久住高原には数多く展開する。ホントにあの斜面に寝転べて気持ちいいと思うかい!?。
 実際の斜面は、高さ1m程度の雑草がある。だからとても寝転べるどころではない。だが遠くから見ていると緑の絨毯のように見えるだけなんだ。そこがこの景観の不思議さなんだな。
 実をいうと日本の自然には、寝転べるような自然の芝生の植生は、牛などの放牧用の牧草地をのぞけば少ない。土壌が大変肥沃なので植物はばっこしてはえてくるわけだ。
 だがこの絨毯のように見える背の高い雑草群も恋人達にとっては、隠れることができる有益な環境だ。雑草で隠れるので、恋人達にとってはあおかんの世界なのである。だから雑草のなかには細い道が幾重にも通っていて、その道に自転車が2台停まっていたら、その先にはいっていってはいけないよというサインというわけさ。つまりここは恋人達の高原といってもよい。こんな話は、ウェブにもないでしょう。
 さてこの雑草地帯に何人のカップルが潜んでいるか、もっとも今朝は霧がでていたので、そんな物好きなカップルはいないと思うけど。
 さすが火の国九州の情熱的な世界。バスはそんな霧の高原をさっさと走り抜けて日田へ降りていった。

久住高原
OLYMPUS PEN E-P5 LEICA DG MACRO ELEMARIT45mm/F2.8
ISO200,露出補正-1/3,f5.6,1/400
コメント
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