Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

PEN LIFE1026. 混浴温泉世界・・・!?

2014年08月22日 | field work
 街論に話を戻そう。温泉地別府の街はどんなだろうという興味があった。
 駅前から露地歩きルートがあるので、これを回ってみた。随所に旅館の跡地だったらしい空地が目立ち、新しいマンションが建ち、実はあまり温泉地の街という実感はない。一言で言えば寂れた温泉街である。その寂れ方が絵になるではないかと期待したが、実はあまり絵にもならない。
 実際に別府は、駅前から15分ほどバスで出かけた鉄輪温泉の方が街の整備も行われているので、こちらの方が一般的な意味では、温泉地らしいのかもしれない。
 さてこのこの寂れたアパートに案内板が立っている。そこには、「クリエイターのための共同住宅/制作スタジオ」とあった。その解説が面白く、「清島アパートは、別府現代芸術フェスティバル2009混浴温泉世界の国内展、わくわく混浴会場の舞台になりました。会期中にはここに数多くのクリエイターが集い、たくさんの作品を生み出しました・・・」
 うん!、混浴温泉世界・・・!!?
 Wikの解説に寄れば、「「混浴温泉世界」の名称は、性別や国籍、年齢などを超え、時間や場を共有してほしいという願いと、「混浴温泉」の持つ寛容性や多様性から名付けられた。」
 混浴温泉世界というネーミングが巧みだが、文化庁長官賞いただく実績のあるトリエンナーレ形式の国際芸術祭だった。そうしたイベントが3年に一度行われているようだ。
 多分アパートの中を見学すると、多数のアート作品に接することができるのかもしれないが、まあ芸術系の人間としては、そっとしておこう。それに九州の暑さはそんな意欲をそいでしまい、足早に竹瓦温泉に向かった。

別府市
OLYMPUS OM-D E-M5 M.ZUIKO DG17mm/F1.8
ISO200,露出補正+1.3,f3.5,1/300
コメント
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