ワーゲンか・・・海岸通りはオープンで走れば気持ちがよいだろうと思う。ただしこの道はいつも渋滞気味なのだ。
ワーゲンも昔のスタイルを復活させた車種は、どこかヒットラーのデザインを想起させてチンキで嫌いなのだが、ゴルフのオープンカーはヨーロッパ車の空気を感じさせてくれる。当初のゴルフはジョルジェット・ジュージアーロのデザインだから、直線的でもボディをなでると随分丸いのだなと思った。そのあたりがジュージアーロ的ではある。もちろんこのゴルフは今とは随分スタイリングが違うのだが、ジュージアーロの感性が冴えている。
大学時代私は建築を勉強したが、隣の部屋はプロダクトデザインの部屋だった。スチール系はむかしからなじみがないので、やはり建築でよかったか。車はスチール系というよりはいまではアルミ系の世界だし、わてのプリウスなんかフラモデルじゃないかと思うこともある。つまりプラ系・・・。
人間の才能というのは、小さいときの刷り込みが貢献しているのではなかろうかと思われることもある。やはり小さいときから分解したり組み立てたりするのが好きで、ときには暴発させて周りを脅かせるぐらいのことをするぐらいの危ない子供でないと、車のデザイナーやエンジニアはつとまらんだろうなと思う。そうしたテイストというのは、父親や母親的世界観からいかに脱出するかという独立的精神によって成長する。
よく親子科学教室なんていうイベントで親子で工作してる光景をテレビで放映しているが、あれほどばからしいものはない。私も美術館の企画で針穴写真の講座を受講し、最初の講座だけ親子がやってくるのだが、親の子供をみる目つきが異常だったな。親子で社会に出てくるとうちの子はすごいでしょうといわんばかりの目つきだった。やはり親ばかという言葉があるんだと思った。実をいうと、そういう親とさっさと決別して自分の世界を作れる才能こそが、後のデザイナーやエンジニアを育てるんだけど。
もちろんこれは小学生ぐらいの話である。それが高校をすぎてやると単なる暴走族だけど。
(テキストデータ紛失のため再執筆)
鎌倉市鎌倉高校前
EOS40D,EF100-400mm