海岸で日光浴をしていた。もう夕方に近い。
翠「アチキー、お腹空いた。ふ頭へゆこうよ・・・」
女は、2つの事しか言わない動物だと一般的な男は考えている。
つまり「お腹が空いた!」と「したい!」の2つだ。
たっぷりやった。そしてお腹がすいた、というのはつながっている気もする。出産動物の宿命なのか、ピュアに生きているだけなのか・・・。
それを言ったら男だってたいしたことはしていないから、お互い様なのだけど・・・。
ならば築港へこう。
・・・
築港からふ頭の先端へ延々と歩いてゆく。
ハーバーをみれば、小さなヨットが緩い波に揺らされて遊び疲れたようにだるそうに停泊している。
・・・
ふ頭の先端にファミリーレストランがある。
なんだ関西からの船のターミナルだったか。
関西からの船が到着するのは、夜だ。
だから夕方は閑散とした空気が漂っているところが心地よい。
・・・
小樽に最初に来たのも、このターミナルだった。
冬の時化の日本海を船で旅したいと思ったのだった。
そのときは小樽も遠い街だったが、今じゃ飛行機で往復出来るから全然遠い街ではない。
移動感覚が、人間の環境に対する印象を決めているようだ。
・・・
それでもここは小樽の海が一望できて眺めがよい。
翠「大エビフライセットかな・・・、それにアイスクリームと珈琲も。」
日光浴もお腹がすくほど疲れるみたいだ。
そんなときはご飯が旨い。
少しずつ空が赤くなってくる。
翠「今日は平日だから房ちゃんの店がやってるよ・・・」
・・・
時間がタップリあるから食後の腹ごなしに小樽の繁華街まで歩いてゆく。
そんなわけでお店をあけたばかりの房ちゃんの店へ・・・。
サッパリ味のジントニックが次第に体に回ってくる。
・・・
店をでると路地で翠が体をすり寄せてくる。
翠「アチキー・・・したいよ・・・」
翠のケツを撫でると筋肉が固くなって潤っている感じもする。
「濡れてる?」
そういって翠のパンツに手を滑らせてみる。
こりゃ、できあがっているわ・・・、急いで帰らなきゃ・・・。
・・・
家の玄関にたどり着くと翠が抱きついてきてアチキの唇を吸う。
翠「アチキー・・はやくぅーー」
女が燃え上がる様もみていて愉しい。
翠を抱えて家に上がると・・・
翠「はやくぅー・・、」
そういってキッチンの床に押し倒して、上着を剥いでいった。
日焼けとお酒で体が火照っている。
翠の胯間が崩れている。
ハイハイ、今いれますよ・・・。
そういって翠の中に入れると、ウグッと体を反らし眼をみひらいてアチキに抱きついている。
小ぶりな乳首が硬くなってくる。
翠の小さな嗚咽が聞こえてくる瞬間は、男が女を可愛いと思うときだ・・・。
次第に翠の甲高い嗚咽がしたあと、静寂が訪れる。
翠を抱えてベッドにつれてゆく。
・・・
夏の普通の一日だったけど満たされた休日だった。
・・・
小樽も多くの星が出ている。
夏だ!。