


ダイビングでドロップオフとは、切り立った崖を下ることである。久米島ではそのようなポイントが多い。そこが久米島の魅力である。
酸素をかついだ人間の能力で潜れる深度は、水深40m迄である。この時は毒を持つハナミノカサゴの頭を通りこし崖伝いに水深32m迄潜水していった。しばらくすると崖の途中の小さな更地に着く。ここに生息する小さな魚はみられるが、生物はそれぐらいだ。だからシンシンとして静かな世界である。下をみると水深50m近くまで続く海底が見えていた。生物の気配はない。
ところで最近のphotoshopの色再現力が面白い。トーン補正をしたら、こんな色だったかと思われる当時見えなかった色まで再現してくれた。確かにそんな色は記憶にないが、そこまで派手だったかなぁと半信半疑だ。そうだ!、多分水中ライトをあてればこんな色だったはずである。それをライトなしで表現してしまうphotoshopの再現力か!?。
水深5m近くまで上がってくると、そこは魚の生息ゾーン。ダイビングで30mまであまりゆかないのは魚がいないからだろう。深海は写真を撮ってもつまらないところだというのが私の認識。
自衛隊ヘリコプターが墜落したのも、私達が見下ろしたような水深106mの海底だ。それにしてもメディアは、サンゴがあって発見が遅れたなどというとんでもない報道をしている。106mの海底は光が届かないからサンゴなど生息できないと思うが・・・。それにヘリコプターのローターを木製(通例はアルミなどの金属や複合素材)という珍奇な報道までしてくれた。またまた自然に疎く工学知識に疎い文科系メディアの誤報道か・・・。
(記:2023年4月14日)
沖縄県久米島(2019年10月6日)、Gopro7.