

NIKKAがネグロス島の実家のお墓参りに出かけた。そしてリゾートの画像を送ってきた。これをみながら考えさせられる事がある。
それはわが国のリゾートのあり方に関する疑問である。沖縄のリゾートを見ていると特に感じるのだが、リゾート=高級というイメージは勘違いも甚だしい。
リゾートは、庶民の娯楽の場であり親戚達が集まって親睦を深めたり、暑い夏の気分転換に必要な設えのことである。特に高級である必要はなく、日本人達もそんなものは望んでいないだろう。
フィリピン人達がリゾートへでかけるとき、先ずトライシクルという三輪車で向かう。つまり家から近いのである。途中の小さな市場で食材を調達し、リゾートにつけば美しいランドスケープが広がり、ここでコテージを借りる。焼き物用の道具や炭は用意してある。調理用具は貸し出してくれる。だからあとは調理するだけだ。といっても生牡蠣じゃあまり調理する必要はないが。
そうやって日がな一日を遊びまくるのである。それがフィリピン庶民のリゾート暮らしである。
それを思うと日本のリゾート開発の無知さに呆れる。何々また高級ホテルをつくるんだって!。バブル経済ではじけた失策をまた繰り返そうとする。それはあきらかにおかしい。
大阪などはIRと称する湾岸高級カジノ・リゾート開発を万博の後におこなおうとしている。それをみると違うんじゃないの?。そもそも大阪湾には、モナコのような風光明媚なランドスケープは存在しないし、遠くに眼をやれば工場地帯だよ。そんなバッド・ランドスケープなところへ海外からゲストを呼ぶんだってさ。風光明媚な欧米や中東のリゾート地をみれば一目瞭然なのに、なんでそんなアホなことをするのだろうか。それに誰も高級リゾートなどは望んでいないし、今のフィリピンで賭け事は禁止されている。
そんなアホの二の舞をまたやろうとしている日本のリゾート感覚のなさにあきれかえる。まあリゾート以前に日本は、親戚という概念が崩れているから、さらに難しいよね。
フィリピン共和国・ネグロス島