
学生時代にデザインしたトランスポーテーションデザインのレンダリングを探したが、こんなのしかなかった。まあそのうちでてくるさ・・。トップは線図ではないので車のスキームをデザインしたものだろうし、2番目は多分筑駒の高校生達を前にしてサンプルのためにパステルとマーカーで即興で描いたのだろうと記憶している。
一応都市・建築デザイン分野のデザイナーだから、世の中のデザインという行為には関心をもつ。大学時代にカースタイリングの基礎ぐらいは勉強したから車をはじめ、鉄道車両や船舶や航空機などのトランスポーテーションデザインには関心どころか評価もしたくなる。
そのなかでいつも疑問に思われるのが、JR東日本が運用する中央東線の「特急あずさ」に使用しているE353系電車である。疑問は正面の縦長の黒い鉄仮面のようなデザインである。どうみても重たく鈍重な感じが否めないし、鉄仮面をぶら下げてダラダラと走る姿は特急とは思われない。さらに実際に乗車すると椅子に沈み込み中央線の風景がよくみえない。おかげて小淵沢-塩尻間の絶景に気づいたのは帰路の各駅停車に乗ってからであった。外観も内装もデザイン上疑問だらけの車両である。
概してJR東日本の中央東線は、いつも愚作デザインが多い路線として私は記憶に留めている。
JRも最初は、プロダクトデザイナーに発注してプロクトデザインを見よう見まねで勉強し、やがて自分達でデザインをしだす。そうなると愚作デザインの車両が多く登場する共通現象がある。愚作というのは、みんな同じデザインになるという意味だ。だからE353系もJR北海道が「特急北斗」等に使用している261系気動車も、運転台をトップにあげるスタイルであり同じタイプである。やっぱ凡人エンジニア感性では新しいデザインをクリエイションする能力がないのだろう。
デザイナーであれば他と違うデザインを心かげるのだが、凡人エンジニア達ではそうはゆかないらしい。凡人エンジニア「261系はラッシセル車並のパワーもあるんですよ。だからデザインは二の次!!。」という弁明が聞こえそうだ。
そんなことを考えてゆくと、およそ鉄ちゃんは鉄道を間近に見て、乗って経験しながら、なんでも格好いいの一言であり、感性欠如人種なんだろう。デザインやエンジニアリングを評価する姿勢は皆無。もう少し科学的な物の見方を勉強しろよな!、とこちらはいいたくなる。


出典:Wikipedia 何処がバッドデザイン化というと、運転席を屋根の上に突き出すとする車両の形状タイプが同じである上に、カラーリングが高彩度すぎて幼稚。何故もう少し大人のデザインができないのであろうか?。

出典:Wikipedia プロのデザイナー集団がおこなうとこうなるという実例の一つ。もちろん車両の使途は異なるが、異なる素材をほどよく組み合わせ、車体のボリューム感も旨いし、カラーリングも大人の色であり、それらが全体に旨く調和されている。デザインは浦一也デザイン研究室、インテリアデザイン:浦一也デザイン研究室、日建スペースデザイン(戸井賢一郎、今井充彦)、エクステリアデザイン:エイアンドエフ、サインデザイン:KATO Design。因みに浦一也さんは、元日建設計のエンジニアだった!。