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ポルトガルへ来た目的の一つであり、カシュカイシュのギャラリーで行われている山本宗平さんの個展に出かけた。
山本宗平さんは、サン・フランシスコにある全米最大の美術大学アカデミー・オブ・アート大学で油絵を勉強してきた画家である。だから彼の色は、アメリカ西海岸の透明感ある明るい綺麗な色が日本の素材の中ににじみ出ている。それが少し不思議な日本の風景となっている。
山本さんに、西海岸の色でアメリカやヨーロッパを描かないのですか?、と質問したら、そういう画家はアメリカにいるので、という返事だった。多分私は、西洋絵画のような陰鬱でねっとりした鈍い色よりは、アメリカ西海岸のカラッとした色の方が好きであることに気がついた。
それを私はどこで影響されたかを考えると、多分ジョン・ジャーディの建築から学んだのだろう。詳しくいえば、彼のスタジオでカラリストを務めていたデボラ・サスマンの色だということに気がついた。そうか底抜けに明るい西海岸の色が好きだったのだ。今度は西海岸の絵具を調達して魚の絵を描こうと目論む。
そういう私が今、実際に住んでいるのが、それこそ鈍重な西洋絵画の方が似合いそうな京都の町屋なのだから、感性と現実とが一致していない。まあ、人生とはそんなものなのだろう。
さて山本さんの絵を見た後、カシュカイシュの街へでてみて納得した。この街は、どこか明るくアメリカ西海岸の空気と似ているのである。
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